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ナディーヌ・シエラさんとシム・キーワンさん、盛り上がり無事終了!

あたり前なのですが、コンサートは真剣勝負と思っています。毎回出来うる限り一生懸命にやっているのですが・・・・と自分で言うのはとても変ですが、デビューして33年にもなるのにもかかわらず、けっこう緊張して舞台に出て行くのです。それは楽しいコンサートの時にでも同じで、色々なことに緊張しています。良い言葉で言えば「より良い演奏を!」「お客様に喜んでいただけるか?」等と思うから緊張するわけですが、その話題が今日の本番の前に。

プロデューサー氏 「緊張してなきゃ絶対良い演奏になりませんよ、でも緊張しすぎるのはまずい。」
私 「そうかもしれませんが、しなければ随分気持ちも楽ですし、のびやかにできますよ。」
プロデューサー氏 「でも油断した演奏で首を傾げたくなるものも多いし、手抜きはすぐわかります。」
私 「手抜きじゃなくても一瞬のツボがあって、そこに落ちると総崩れになることがあって、そこが怖いです。」
プロデューサー氏 「でも緊張してあたり前です。今日もほとんど初対面の相手と共演するんですから(笑)。本番どう歌うかわからない人と舞台に出るんですからね、そりゃ緊張しますよ。」

本当だ(笑)!その通りですね。武蔵野の舞台で緊張するのは、こりゃあたり前のことでした。さて今日の前半のナディーヌさんは、リハーサルとあまり変えない解釈。さらに本番で研ぎ澄まされて味わいが深まっていくタイプでしたので、良い意味での張り詰めた緊張感がありました。これはさわれば耐え難いような、神経の先の部分に触れる大変さはありますが、すごく心地良いものです。とても20代前半の方とは思えない繊細なニュアンスで、すばらしかったと思いました。彼女は明るい人で、後半は舞台のソデに座っていて、私が舞台から帰ってくるたびにキーワンさんのモノマネを小声でやって、笑わせてくれました。

キーワンさんは本番になったらテンポの速いところはさらに速く、何よりもリハーサルでは大きな声で歌っていたところをピアニッシモを多用したりしたので、ビックリしました(笑)。アンサンブルもスリリングな部分もあって、別の意味の緊張をしましたよ~!よく落ちなかったなあ(笑)。彼がそういう自由なタイプには見えなかったので、おみそれしちゃったのです。すぐ自由な演奏体勢に切り替えて、後半のセヴィリアなどでは逆にとても面白く、良く出来たと思います。ともあれ強烈な声も全開!楽しみながら演奏させていただきました。お客様もそんな空気をすぐに感じてくださって、盛り上がっていましたね~!とても良かったです。

終わってからはお二人から熱い抱擁を受けました。「本当にすばらしい!」と言われてホッとしました。めでたしめでたし!こういう舞台でのやり取りは最高に楽しいし、もちろん大好きです。それでもまた緊張するのでしょうね~(笑)。本当にクレイジーな人生です。
by masa-hilton | 2010-03-16 02:32 | 日々の出来事
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