おかげさまでバロッタさんのコンサート、大変な盛り上がりでした。高音の美しさ、そしてドレス姿も超美しくて、とても雰囲気も良かったと思います。私のほうもバロッタさんから大感謝をされて、ホッとしました~良かったです(笑)。本当に可愛らしい素敵な人でしたね。
あたりまえのことですが、何と言っても初対面の初舞台、ザックリの2回のリハでこなしているわけで、それがコロラトゥーラの難曲ばかりとなるとピアニストは神経を使います。声の調子によっては本番でどのような変化が起きるかもわからないし。ルバート1つ見逃さないようにして、自分のパートがどんなに犠牲になっても吸いつくように合わせていくのが役割です。そしてそれがちゃんと音楽的に出来るかどうかが重大ポイントで、昨日はそういう意味では大成功だったと思います。めでたしめでたし。そしてさすが本家ですよね。言葉にもニュアンスがあって、美しい音楽的な流れがありましたね。バロッタさんはまだまだお若いので、これからさらに声が安定される年齢になって、大きく花開いて行かれることでしょうね。
昨日は武蔵野のプロデューサーに「斎藤さん、ロッシーニうまくなりましたね(笑)。パッと始まったときに『ああロッシーニの音楽だなあ~』と感じられるようになりましたよ。完璧です。」と言っていただき本当に嬉しかったです。イタリアものでもプッチーニやトスティ、臭い民族もの(笑)は、自分でもやりやすく共感できる得意なジャンルなのですが、ロッシーニはピタリとはまるのが難しい部分が(特にオーケストラのピアノ版ということもあって)よくありました。シューベルトやウィーンの曲にしても、本場の多くの名演奏家と共演することによって体で覚え、そのうち相手がウィーンフィルの人たちであっても違和感なく、お互いに喜びを持って共演できるようになって行きました。ロッシーニもそうですね~。演奏家は一生勉強ですが、長い目で育てていただけるかどうかが運のようなものです。本当に幸せでした。ありがとうございます。引き続きがんばります!