マネージャーの川島女史と銀座で打ち合わせ。新装三越の前での待ち合わせだったので、新しく出来たフレンチにでも行ってみようかとも思ったのだが、人も多いし、ランチの時間だったのでメニューも限定されていそう。とりあえず今回はパスだ。
結局行ったのは
「鳥ぎん」本店。随分安上がりになっちゃったけど、間違いなく美味しいのでOK。ランチタイムは「釜めしセット」があり、焼鳥3本とお好みの「釜めし」が選べる。今日は「五目」を選択。いつもは「鶏釜めし」が多く「五目」なんて「素人が食べるもんだ」と江戸っ子面をしていたけれど、「五目」が不味いはずがない。初めて行くかたには、こちらのほうがおススメかもしれない。特にこの日は味の浸み具合も、お焦げの感じもすごくうまく行っていて、大満足だった。焼鳥のほうも鶏肉が肉厚で美味しい。タレのお味も万人向きだ。
「鳥ぎん」はお隣の「
ニュー鳥ぎん」とともに、確かに無難と言えば無難な選択な店かもしれないけれど、とても懐かしい感じもあるし、銀座でホッと落ち着ける場所なのである。打ち合わせも無事終了した!とにかく三越のせいで、銀座は人通りもずいぶん増えているようで、表通りはうろつきにくい。
そこへいくと、わが人形町のほうは「新参者」ブームもバカバカしいぐらいに去ってしまって、少しさびしい感じすらする。日本ってこういうパターンが本当に多いよね(笑)。もともと不景気もあって外食派が減っているというお話も聞く。良い店が潰れてしまったり、まずい店が繁盛していたりと、それは世の常で食べ物屋に限ったことではないけれど、人の心の移ろいやすいことには、驚くばかりだ。お店も大変だよね。
人形町と言えば天麩羅の「
中山」。こちらも一時期よりは静かな感じ。常連としては有難い良い雰囲気だ。ここの天麩羅はおふくろの味というか、有名天麩羅の店とは全く違う次元で楽しむ。美味しいし何しろ心が温まる。「葵丸進」に行けばそりゃデカイ天丼も食べられるが、ここの「黒天丼」はよそと比較にならない旨さがある。やっぱり好きだなあ。私の健康を気遣ってヒラメと赤貝のお刺身の後に、カボチャだのミニトマトだのお野菜が次々出てきた。楽しくお話も出来て、今日もまったりと幸せな時間が流れていく。