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ボグレブナヤ=リャリコワさん、グリグさん、ポリャコフさんに会う

このお正月は久々にしびれた!この3人のロシア人歌手の曲目レパートリーの多いこと(笑)。いや、これはいくらなんでも多すぎるぞ。もしかして超テキトーだったりして(笑)・・・・そんな感じだった。ロシアのレパートリーは、有名なもの以外は普段あまりやることがないので大変である。もともとコンサートの出演が決まったのも暮だったし、さらにおしつまってから楽譜を戴いたが、例によってあちこち音が欠けていて、サイズ的にもどこを弾くのかも不明だった。一応特別に難しいロシア物があったので、それを中心に練習開始。未だにお年賀状も後回しになってしまっているのだが、それでもお正月は何かとやることもあって、効率が悪い。

で、曲はきっと全部やらないだろうと、ヤマをかけてみた(笑)。プログラムもこのわずかな期間の間に二転三転していた。1回消えた曲も、何となく完全にお蔵入りしていないような雰囲気もある。いつもそうだけどピアニスティックに考えられていない妙な編曲の楽譜は当然弾きにくい。でも出来ればオーケストラのようなサウンドにしたいし、そういう作業の手間を考えると、曲の数に対してちょっと時間が足らない。こうした折にあらためて思うのは、プロとしてやっていくためには、ソルフェージュと初見の能力の高さこそが必須条件であるということ(笑)。学生時代ちゃんとやっておいてマジ良かったよ(笑)。

さて昨日ソプラノのヴェロヌカ・ボグレブナヤ=リャリコワさん、メゾソプラノのヴィクトリア・グリグさん、テノールのセルゲイ・ポリャコフさんにお会いした。ソプラノのかたは気難しいのかと思ったら、結局は一番優しくキュートな方だった。ちょっと人見知りなさるのかな?技巧をこらしたピアニッシモがピンと出るタイプの美しい声がすばらしい。中では一番クラシックの演奏家の雰囲気を持っている印象。メゾの人は抜群のスタイル!足が長く爆裂ボディの女性(笑)。ロシア人らしいナチュラルな感じで、特別に愛想はふるまったりしない。深々とした声で、さすが恵まれた体格をいかした大物の貫禄があってすばらしい。ソプラノとメゾの2重唱が実に良い。声が溶け合っているというか、ハーモニー自体が音楽的である。日本人歌手の場合にはこれが出ない。驚くような違和感を醸し出す場合も多いので(笑)、昨日は何とも心地よくさせて戴いた。テノールのかたは一番キャリアを積まれているということで、もしかして将来は大歌手?という期待の星である。とても明るく楽しくジョークも飛ばし、お調子者の中世の騎士といったキャラクターも最高。さすがにロシア人テノールなので太い声!まずこれがすばらしい。昨年ご一緒したロシア人テノールもホントに素晴らしい声だったけど、こういう人たちに出会うと「まずは歌手たるもの、声ありきである」ということをガツンと教えられる。

前の日に来日して、たった1日のリハーサルという強行軍のテンションは、こちらにも疲れが伝染する。ロシア物はお国ものでお得意だから、こちらがひたすらビュンビュン振り回されるだけだけど、一般に定番もののイタリア・フランス物では言葉が心配だったり声の調子を整えたりと、お互いに馴れている曲が違うので調整に追われる。そして何と!私がヤマをかけて猛練習していたものが消え(笑)、多分消えるであろうと思ってタラタラやっていた変な曲のほうが残った(笑)。こりゃヤバイ!2曲変更になり3曲なくなった。当初出された曲も含めると7曲消えている。難しい前奏や後奏も一部カットになったりで、正月返上の練習の多くが徒労に終わったような(笑)、あはは!相手がロシア人だからしかたがない。これもまたコンサートの妙!当日の変更がないことをお祈りしつつ(笑)、予定される最終プログラムはこちらに。さあ、がんばろう!

Tchaikovsky    “Dam of pick”
     Duet of Polina and Liza
     Aria of Polina (I act)
     Ariozo of German (II act )
     Duet “Milenki drushok”

Rimsky-Korsakov   Aria of Tsarevna-Lebed from “Legend of Tsar saltan"

Rimsky-Korsakov   “Tsar’s bride”
     Aria of Marfa (II act)
     Scene of Lubasha and Bomeli (I act)


Verdi       Gilda’s aria from “Rigoletto”
Saint-Saens   III aria of Dalila from “Samson and dalila”
Puccini      Aria of Cavaradossi from “Tosca”(III act)
Gounod     Waltz of Juliette from "Romeo and Juliette"
Offenbach   Barcarolla-Duet “Les contes d’Hoffmann”
J.Strauss    Duet of Rosalinda and Eisenstein from “Fledermaus”
Bizet       Habanera & Segidigla from “Carmen”
Arditi       "Kiss"
Puccini      Aria of Calaff from “Turandot”(III act)

by masa-hilton | 2011-01-06 05:10 | 日々の出来事
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