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やはりこれがしたかった!

ウィーン関係の記事はこれが最後ですが、やはりこれがしたかった。大作曲家たちのお墓参りです。中央墓地、ベートーヴェンやシューベルトも今はここに移されて眠っているのです。独特な雰囲気がありますし、土葬のせいか微妙ににおいもあります。厳粛な感じ。
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ありました!ベートーヴェンです。思ったよりは小さかったですね。ここに本当に眠っていると思うと特別な気分になります。その右隣には、故人の願いそのままにシューベルトが眠っています。
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シューベルトを背に左ななめ側にブラームスが眠っていました。このブラームスの隣に密接して、ヨハン・シュトラウスのお墓があります。
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この区画にはシュトラウス・ファミリーのお墓が多く見られます。さすがウィーンですね。父ヨハン・シュトラウスの墓は意外にモダンな感じがしました。
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私たちには歌曲の作曲家として有名なヴォルフ、軽騎兵序曲などでおなじみのスッペ、バロック時代のグルックなどもここに静かに眠っています。
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中央には共同墓地に埋葬されたため本人は行方不明ですが、モーツァルトのお墓も。すぐ後ろにシューベルトが見えますね。そのすぐ左隣、このモーツァルトの後ろがベートーヴェンですから、本当に近くにあるんです。
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この近辺を歩くとガイドブックとは別に、さらに色々なかたのお墓に出会います。シェーンベルグ、俳優のクルト・ユルゲンス、マルクス、シュトルツらも。また壁際まで行けばツェルニーのお墓もあるんだそうです。ウィーン・フィルの顔だったヴァイオリンのウィリー・ボスコフスキーご夫妻、N響も指揮したことがあるマエストロのハンス・スワロフスキーご夫妻、そして歌手のロッテ・レーマン。
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巨匠カール・ベームは、亡くなった時にここに埋葬されることを遠慮したという話があります。それもよくわかります。畏敬の念からでしょうか?でもファンはここにいて欲しかったという気持ちになります。逆に私たち日本人からすると、この墓地の本当に本当に末端のほうでいいから、死んだらここに眠りたいという気持ちもありますよね。少しでも偉大な素晴しい音楽家のそばにいれたら、どんなに幸せな事かと。きっと我々なら誰でも持っている気持ちだと思います。

さてお墓ではありませんが、公園で記念像たちにも会いました。前述の王宮公園でのモーツァルト。そして市立公園でのシュトラウスとも。これじゃただの観光客のようですね(笑)。
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市立公園はこのシュトラウスが有名すぎるほど有名ですが、彼のみならず、レハールであるとか、シュトルツ、シューベルトの像もあります。
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こうして偉大なる歴史上の作曲家たちが、実は生身の人間であったことをあからさまに再認識すると、かつてプッチーニの歌劇「トゥーランドット」の初演のときに、曲を完成させずに亡くなったプッチーニを悼んで、指揮者のトスカニーニの言った「死は芸術よりも強かったのです」という言葉を思い出さずにはいられません。

ところが、あああああ!さらなる言葉が頭に浮かんでしまいました。大作曲家ブルックナーの像が!ああ、何てことでしょう!ああ、日本ではまるで信者のような狂信的なファンも多いといういうのに!
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「鳩の糞は芸術よりも強かったのです」・・・・う~ん。この鼻のあたり・・・ジャスト・ミートですね。鼻水ボロボロに見えますわな~。もしくは生玉子かけられちゃったとか~。ちょっと調べたら2007年ころの写真があって、すでにブルックナー先生、そのころからこんなん「風邪ひき」状態でしたわ。親愛なるウィーン市民の皆さま、誰か掃除してあげてください(泣)。
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久々にウィーンに行って感じたのは、東京と同じように大都会となってしまっては、ヨーロッパにいるからクラシック音楽の豊かなものを育めるというわけでもないということ。東京にいても得られるものは得られるし、ウィーンにいても失われてしまうものも多い。これからの音楽家はより自分を深めて、より敏感に、伝統を感じ重んじながら生きていかねばなりません。
by masa-hilton | 2011-12-15 13:36 | 日々の出来事
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