「ほっ」と。キャンペーン

エカテリーナ・サダヴニコヴァさん、お客様興奮にてめでたし!

今日は武蔵野市民文化会館のサダヴニコヴァさんの本番。おかげ様でお客様も大興奮!楽しい良いコンサートになりました。遅いですが私はこのコンサートが仕事はじめ(笑)、皆様のおかげで本当に幸せです。ありがとうございました。

帰りがけにお客さまから「斎藤さん、食べ物ばかりでなく武蔵野の歌手の情報は斎藤さんのブログが頼りなんだから、もっとたくさん書いて下さい。」とリクエストされました(笑)。すみません、練習もあるもんで・・・・(笑)。次回からはがんばってみます。

では少し(笑)詳しく・・・・。

今回サダヴニコヴァさんはホール近辺ではなく都心のホテルだったので、リハーサルの帰りは2日とも道案内かたがたご一緒しました。色々お話できて楽しかったです。お子さんの写真を見せてくれたり、ホントに気さくな良いかたでした。ホールの人は「機嫌悪い?」と心配されていましたが、それは単に時差で疲れていただけのようです。また「日本人は私達外国人を嫌いよね。誇り高いし、頭も良いし何でもできるプライドを感じるの。」と、むしろ自分が嫌われているのでは?という遠慮があったようです。私が「そんなことないですよ、私はボルシチもパスタもフォアグラも、日本以外のもの何でも好きです」と言うと「それは食べるのが好きなだけなんじゃないの?」と言って笑っていました。彼女は「しゃぶしゃぶ」が好きなんだそうです。

マジメな話、彼女は時差でとてもとてもお疲れのご様子でした。昨日のリハーサルも耳元でささやくようなものでしたし、今日も「後半のオペラは歌えない」とか「いつもの声が半分も戻ってきていない」とか、ずっと心配そうに言い続けていました。とすれば、絶好調のときは今日の倍ぐらいの声で歌えるのかもしれませんが、もうすでに十分でしたよね~!!つまりそれだけ真剣でまじめに取り組んでいるということです。実力ももちろんですが、そういうハートが伝わるんですよね!!ブラボーの嵐で本当に安心されていました。良かった!

演奏中に私に話しかけてもきましたが、彼女は「なぜ1曲1曲拍手してくれないのかしら。とても歌いにくいわ」と言っていました。Rシュトラウスの「献呈」でピアノが派手に終わった瞬間「何で拍手がないのぉ~?」とビックリ仰天してましたし(爆笑)。だってね~もう1曲あるし。普通は逆ですよね、ツィメルマンの時にそんなことしたら殺されますよ(笑)。「1曲1曲しないで下さい」ってプログラムにわざわざ書くぐらいですからね。私は私で、普段演奏会で繰り返しで聴くことの少ない「椿姫」のラストのアリアの、2番に行く前に拍手されたらどうしよう~等と思っていました(笑)。曲も曲だし演歌みたいになっちゃうでしょ(笑)、そりゃアウトです。間奏少し急いで入れました。

今回私は「ロシアンスクール伝統のラフマニノフ奏法」を再体験でき、とても有意義でした。最初、彼女は自由奔放に歌っていましたが、途中から「あなたのピアノは美しいから、私は邪魔をしたくない。二人で羽を広げましょう。」と言ってくれました。つまり「日本人のラフマニノフを信用していなかったけど、こいつは大丈夫そうだ!」と思ってくれたということ?ですね(笑)、ありがたい!!彼女も言っていましたが、そもそも「ラフマニノフはたばこや麻薬、怠惰な快楽の中でのもうろうとした意識の中で曲を作っている人」で、「貴族の憂鬱、世紀末的なロマンの昂揚、世俗的な旋律」はそれゆえの必然で後づけの物です。こういうことは本家に口移しのように伝承してもらって、初めて知り体験具現が出来ることですからね。色々な国の良い演奏家たちと共演できることは価値ある財産なのです。

難解な歌曲「彼女に」など、今日は「本当のラフマニノフ」を実感させて戴きました。ラフマニノフの歌曲をドビュッシー的だとした評論も見たことがありますが、これもいけないですね。「名曲」なのに世間では「さほどでもない」というのは、こういう誤った認識が広まるからですね~残念です。

彼女からはとても感謝されて「また素晴らしい共演をいっしょにしたい」と言って戴けました。共演者として、まずはひと安心。次はイタリアのソプラノのかたですね。引き続きがんばります!!本日はありがとうございました。
by masa-hilton | 2014-02-03 01:03 | 日々の出来事
<< フアン・フランシスコ・ガテルさ... エカテリーナ・サダヴニコヴァさ... >>