3月9日、午後7時からはは武蔵野市民文化会館で、イタリアのすばらしい若手のバリトン、エリア・ファビアンさんのコンサート!「これでもかっ!」ていうほどの(笑)バリトン歌手の定番中の定番の、すさまじい名曲アリアのオンパレードのプログラムになっています。
この公演はもともと12月のものでしたが、いろいろ事情があって来月に延期になったものです。イタリアの声が満喫できる、凄いコンサートになると思います。
ミラノ・スカラ座、フェニーチェ歌劇場等で活躍されて、スカラ座に『ファルスタッフ』のタイトルロールでデビューされた大物ぶり!大いに期待できますし、とても楽しみですね。
私の父もバリトン歌手でしたのでバリトン歌手には親近感があります。「道化師のプロローグ」はピアノも難しく、父は芸大の卒業演奏会で田村宏先生の伴奏で歌ったことを、いつも自慢していました。リゴレットの「悪魔め鬼め」もピアノが難しい曲です。そして楽譜通り見事に弾いても効果が上がらない感じもあり(笑)、へたをすると歌の勢いを止めてしまうことも多い曲です。多くのピアニストが、歌いやすいようにオーケストラ的にも効果が上がるようにと、いろいろアレンジを変えてやっていますが、そういう作業はなかなか楽しく、醍醐味みたいなところがあります。