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月刊「ショパン」5月号 対談&特集記事

月刊「ショパン」5月号 対談&特集記事_a0041150_1142910.jpg今月の月刊「ショパン」。毎月やっている楽しい対談の他に、特集記事にも登場しています。

特集記事は「ピアノのある生活」。「いつ家にピアノがやってきたか?」とか、ピアノは消耗品ですから、買い替えもありますよね。楽器が来たからピアノの人生になった人もいるでしょうし・・・。その辺りを何人かが原稿を書いています。家の見取り図つきです(笑)。

他の楽器と違って、家の中でデーンと場所をとりますし、弾こうと思ったら防音工事しなければヤバイですしね、ピアノって家族を巻き込む楽器であることは間違いないです。ピアニストの中には、家に上質のスタインウェイやベーゼンドルファーを置きたいと思う人もいるようですが、確かに練習の時に味わいを感じて楽しい?とかの理由でしょうけど、私はほとんどそういう感覚とは無縁です。

会場で味わい深い音が出なきゃ意味ないですし(笑)、また会場がベストの情況にあるとはことはむしろ少ない。おまけに激しい練習で断線はするはアクションはガタガタになるわ、おまけに編曲などで消しゴムだらけになるわ・・・・とりあえず使いやすい疲れない楽器であることが最優先ですね。

生徒の手前、良い楽器を置きたいというかたもいるでしょう。生徒いないし(笑)、大体楽器は持ち主の音色に近くなりますから、ピアニストの楽器は他人には弾きにくいはずです。若いころ、先生がたの門をたたいて、それはそれは弾きにくい楽器でボロボロのレッスンになってしまい、あのころですからパワハラもヘチマもありません!罵倒されまくってトボトボ帰った思い出は数限りなく(笑)。みんなそうですよね。昔の先生たちは本当に怖かったし、厳しさも度を超えて高圧的でした。でも私が今あるのは、そのおかげだと思っています。

そういえば野球の張本さんの三浦知良さんへの発言が大きく話題になっています。でも私たちの世代にしてみれば大事件でも何でもないというか、あんなことを言う人は普通にたくさんいました。まず私の父がそうです。「舞台人たるは絶頂期にやめるべし。それが華があって良い。老醜をさらすな!」などといつも言っていましたよ(笑)。ちなみに私はそうは思いません(爆笑)。ホロヴィッツに対する吉田秀和の「ヒビの入った骨董」コメントも父の部類でしょう。言われたほうは落ち込んだりバネにしたり、人間としての強さを問われて、自分の生きかたの選択を追いつめられるような形になるようにも思えますが、痛くもかゆくもありませんよ(笑)。そういうことを言うというのは、ある意味愛情があるからです。「みっともないことにならないように・・・」みたいな老婆心&お節介ですね、悪く思っていたり無関心なら逆に何も言わないでしょう。それに対して「大きなお世話!」「自分の人生は自分で決める!」という苛立ちが、反発する気持ちの源泉。自由社会なんだから「自己責任で人生生きたい」と思うのも当然。それなら「アドバイスとかを気軽に聞くなよ」と言いたくなりますね。でも最近、実際に聞いて来ませんから(笑)。ま、聞いて来ても普通じゃ教えないし(爆笑)。そんなこんなで「パソコン検索すりゃ済む」ということになるんでしょうか。薄いけど、それでも十分に生きられますよ。ある意味暮らしやすい世の中です。でももっと濃いドロドロしたものの中に、本当の面白さがある!私はそれを知っている世代で良かったと思っています。

さてさて、今回の対談はジャズピアニストの国府弘子さん。また楽しい話が!でも今回はマジメにためになる話?学びかたというか・・・・クラシック的な考え方とジャズ的な考え方の違いも鮮明だったと思います。対談のお店は、また鰻に行っちゃたよ。今回は私の鰻の源泉、渋谷の「松川」本店です。これが頑張ってくれたのか、いつも美味しいけど、数段さらに美味しかったような(笑)!!またぜひ伺います。ありがとう。

「そらまめ」「たこの唐揚げ」「なめろう」など、お酒のあても充実。飲まなくても美味しかった。
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美味しかった肝焼き!最高だ。「松川」さんに行ったら、これは食べるべきものですね。
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そして鰻重も。いつものだったけど、けっこうサービスしてくれたかな?超旨い!
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次回は春だから「両手に花」企画、須藤千晴さんと冨永愛子さん!杉並のレコーディングを終えてそのエピソードや、実力のある彼女たちがさらに飛躍できるように!と。ホントにちゃんとした人が評価されて欲しいので、これからも、優秀な若手をぜひお招きしたいと思っています。
by masa-hilton | 2015-04-22 12:49 | 連載対談@お江戸で連談
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