天ぷらならいくらでも

お暑い日は天ぷらがいい。おいしい天ぷらが食べたいな~と足を伸ばし、恵比寿の名店「さわき」に行く。お友達の一押しの店だ。大変上品な感じ、むしろ女性好みのお店。リリコ・レッジェロな天ぷらが次々と登場。最初にエビの頭が出てきたのには驚いたけど、これが一番おいしかった。なんせ軽いので、江戸前のしっかり系が好きな人には向かないが、色々素材も吟味されている感じで、かき揚げ丼も品が良かった。特に赤だしのお味噌汁はとてもおいしかった。基本的に「塩」で食べるお客が多いようだ。それを念頭においた揚げっぷり。なので意識的に淡彩にしてある感じもある。都心で天ぷらをいただくという雰囲気は、とても満足できるだろう。

a0041150_338089.jpg「かき揚げ丼」と言えば道灌山下にある「天米」のが懐かしい。これは超しつこいヘビー級の2000円!先だって出かけてみたら、行きつけの鮨屋は店を閉めていたが、ここは健在だ。

さて家の近所には「中山」があるけれど、もう1軒評判の良い「みやび」という天ぷら屋がある。きちんとした几帳面な感じの店、定石通りの天ぷら屋だ。音楽家で言えば「モーツァルトとはどんなものか?」「ベートーヴェンとはどんなものか?」というのを追求しているタイプ(笑)。もちろん伝統や基礎が基本となるわけだけど、様式をだけ追及する人というのにも興味がわかない(笑)。それって頭の中に描ける範囲のものだし、それを理想的にやってもらっても別に嬉しくもない。「これがベートーヴェンだ」と言われても、誰もベートーヴェンに会ったわけではないんだし(笑)。目の前にいる生身の我々を大事に考え、楽しませようとしてくれる、演奏家本人にパワーと魅力がある人にお金を払いたい。そもそも伝統を守るのはあたり前の範疇で錦の御旗ではない。ただ様式追求派は、とりあえずハズレはあまりない(笑)。だからこの店もまずいはずがない。ホタテの厚みあるの天ぷらもふっくらと揚がり、白身の魚もカリカリにはならない正統派。「一流店の味はどんなものか?」というのを追求している感じがありあり。その割には随分お安い。繁盛しているのも充分にうなづける。ただ私にはちょっと油が合わないかも。残念だ

a0041150_3501354.jpg関西育ちが会いに来たので、夜はお江戸系の「中山」に行く。続けざまの天ぷら三昧となったが、こちらはもたれたこともなく、私には相性が良いお店だ。まず「中山」の刺身(写真)はおいしい!これは「みやび」より確実に上。「あなご」も(ここは築地が近いせいもあるが)上品で薄い「さわき」のものとは比べられない旨みがあった。ただ店の雰囲気は飲み屋だからあれだけど(笑)、出てくるものにサプライズがあるので、ボクはやはりここに通う。今日は「あわび」の天ぷらを出してくれたが、これは超うまい!何気ないお皿で来ちゃうからだけど、料亭で出しても全く障りはない。肝もとても美味だった。幸せ幸せ。さらに食べ終わってから「今日刺身にした鯵、天ぷらにするとおいしいんだよ」みたいな・・・・。不覚だった。次回はそれを(笑)。仕上げの天丼は浅草&人形町仕様でやはりこれはうまい。関西人もその「黒い天丼」に驚いていたが、かなり満足していた様子だった。特別サービスでコーヒーをご馳走になって、2人で8000円!満足ですよ。特別な技とか高級なとか芸術とか正道とか・・・・ではないのだけれど、とても良い。心づくしのものなのだろう。

さらに、天ぷらをおいしく感じるかには体調の問題がある。ボクはお蕎麦屋さんの安手の天丼、あれも好き。意外にもたれない。と言いつつ、天ぷらというからには脂っこさを期待しているし、塩では食べず天つゆで食べるので、元気でないと食べられないはず。とりあえず元気に暮らしていますよ!
by masa-hilton | 2006-08-11 04:00 | 趣味&グルメ
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