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モシュコフスキーのF-dur

将来、ピアニストを目指している男の子がレッスンに来た。そろそろ小学校も終わりというのに、未だにインベンションとかツェルニー40の前半、モーツァルトやベートーヴェンのソナタにも手つかずというのは??? まあこのペースでは間に合うわけがない。

なので良いことではないが飛び飛びで、いきなりモシュコフスキーのエチュードのF-durを持ってきてもらうことにした。おそらくは弾けないだろうけど(笑)指の訓練にはなるし、音楽的にも「いい曲」なので、飽きることなく長く練習してくれるだろうと思ったから。

ボクなんかツェルニー40番を3回もやらされ、なかなかショパンやリストをもらえず、シューベルトやメンデルスゾーンを吐きそうになりながらやっていた。シューベルトって若い時に作曲しているのだけど、人間の心の優しさ・ナルシズム・夢とか、それらをあくまでも純粋な気持でとらえるのは、雑多な情報溢れる現代の同世代には難しい。メンデルスゾーンだって大人が弾かないと内容希薄な曲になりがちだ。で、タラタラやるから指も回らないし音も出ないしひどい状態だった。でも松野景一先生に変わって、リストのエチュードとかショパンのバラードとかを戴いたら、別人のようにスラスラ弾けるようになった(うまく弾けたわけではない、念のため)。弾けるようになるという点では、曲の効用ってあると思う。

話は戻って、その男の子がレッスンにいよいよモシュコフスキーのF-dur持ってきたのだが、いきなり聴きなれない曲がガチャガチャ始まった!はぁ?それってモシュコフスキー?げ!小練習曲の方だ!! ボクが言っているのはホロヴィッツも得意な作品72の方。というか普通はそれに決まってるだろ~よ?何をやってるんじゃ?まったく!とばかりに母親へ一喝!

「こんな曲をレッスンでやるわけがないだろっ!!だいたいこんなの子供の曲じゃないか!」
「す・すみません・・・でも・・・先生・・・・子供です・・・・」

拝啓 お母さまへ 「あなたは正しい」  まさひろより
by masa-hilton | 2006-09-28 09:09 | 日々の出来事
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