雑多・雑多・雑多な日々

色々なことに追われてると、一番心配なのは演奏のはずなのに、事務的なことやくだらないことの心配に振り回されてしまう。それと演奏会の数ではなく、演奏する曲数の数が増えていくのは、何となく自分の周りに不安な霧がたちこめてくる(笑)。いずれにしてもそれは精神的によくはない。

それらはおいおい解決していくしかないが、我々にとってとても残念なことは(とても良くあることだが)、後から来た仕事のほうが数倍も条件が良いものでも、最初に決めた仕事は動かせないということ。今回はレクチャーコンサートが入っていたところに、リサイタルの依頼がはいってきた(泣)。こうなると、正直なところ内心はがっくり。すぐ代替の仕事が来るわけではないので、いったん断ると次回はなかなかまわって来ないものだから。ましてやリサイタルは仕事的に大きい。レクチャーが夜7時開演か昼間2時開演だったら、両方ゲットできたかも。でも午後4時開演で(笑)アウト!しかしこれは大切なルールである。ここを崩してしまったら、もう人間失格だ。仕事に上下はないし、依頼していただけるのは、本当にありがたいことなのだから、感謝の気持ちを忘れてはならない。その分はどっかで取り返すぞ!という意気込みで、がんばるのみだ(笑)。

そんな風に気持ちがちょっと揺れる余裕があるのも、今回はのんびりしてしまったからかもしれない。今回はスーパートリオで、東京文化と北海道で2公演が続けて行われた。まず東京のスーパートリオはとても楽しく、いつものようにうまくいって、大いに喜んでいただけたのだが、残念ながら集客が今ひとつ。町田等で同じプログラムを1000円でやってしまったということも理由。東京近郊で月に何度もコンサートをやっていての集客というのは、それでなくても難しい。逆に今回は5000円だったし、むしろよくあれだけいらしていただけたという感謝の気持ちでいっぱいだった。「クラシックブーム」「聴衆の拡大」と浮かれているが、あの東京フォーラムの「ラ・フォル・ジュルネ」も、こうした安売り現象の温床になる。良いものを安くはいい事に決まってはいるが、結果的には業界自体の首を絞めていることを、演奏家は気づかなければいけない。収支が合わず、コンサートが成り立たない人が増えてくる危惧が目に見えている。とはいっても「演奏家ユニオン」みたいなのが強くて、いちいちこういう活動に物を申してしまっては、夢がなくなるわけで(笑)。何か賢い行動が求められていると感じている。

a0041150_018199.jpga0041150_0355811.jpga0041150_0182618.jpg
さて北海道は江別市でのコンサート。万が一の雪を気にして前の日から入ったものの、全然問題もなく、結局暇をもてあますことになった。到着の日は雪は残っているものの、東京も寒かったせいか、別に凍えることもなかった。新札幌のシェラトンホテルは朝食は今ひとつでも、ビジネスで泊るには居住性は悪くはない。地下に「スパ」があり(写真中はエレベーター内での宣伝)、色々なお風呂を試すことができ、マッサージや垢すりやアロマ系のエステもあるということで、そこにずっと居続けた(笑)。すっかりふやけてしまったが、フィンランドの森林浴という水シャワーがあって、それがなかなか良かった。写真左はロッカールームで涼む私(笑)。またマッサージは大好きというよりは必要だったという感じ。頭痛と肩こりは睡眠不足なので慢性化している。たまにはゆっくりするのも悪くないけれども、用が山積みなので、何も出来ない時間というのは、けっこうイライラもする。だから部屋ではB級オカルト映画に決まり(笑)。今回は吸血鬼と狼男が戦う「アンダーグラウンド」がまあ面白かった。

a0041150_039405.jpga0041150_040580.jpga0041150_173468.jpg
夜は主催者の江別楽友協会の方に連れられて長谷川寿司へ。女将さんとすっかり仲良しになって、コンサートにもいらして下さった。お寿司は素材のおいしさは格別。「なまこの酢の物」が特にうまかったな。そして「ニシン」のナマ(写真中)。普通「ニシン」を生でなかなか戴くことはないが、上質な「鯛」にも負けないような歯ごたえもあり、臭みもない。「そい」の握り、そして「サメガレイ」(写真左)とそのえんがわも最高!あとは北海道ならではの「つぶ貝」。私の場合、普段近所で食べる寿司がおいしいものだから、簡単には感動できない。音楽でもそうだけど、自分が慣れている好みのものに人間は固執するから、客商売は大変だ(笑)。次の日にもまた行ったが、その時のほうがもっとおいしかった。こちらも「癖」がわかって注文したからだと思うが、やはり大将がただ者ではない。美味しい!でもお店はやはり通ってこそだと思う。良いお店で楽しいひと時だった。

a0041150_0202367.jpg1日目がそうやって終わり2日目も、夜公演だからずっと暇。今度は駅のところにある「春冬夏」という寿司屋で戴く。こちらは全体にはネタは少ないが「つぶ貝」はかなりの上物(写真左)。これは最高にうまかったよ、大きさも大きく写真に納まりきらないサイズだ。「中トロ」「トロ」もそれぞれにおいしく、「ボタン海老」は活だった。なかなか良いではないの!駅の上の場所だから期待していなかったが、とてもうまかった。逆にそんな場所だから地元の人も、あまりお好みで食べてくれないらしい(笑)。「ビックリドンキー」等と並んでいるんだから、笑ってしまう。お客様は切れ目なくはいってはきているが、ざる蕎麦等がついているセットで食べている人が多い。確かにそれだとリーズナブルだし、コーヒーとかも飲めたりするわけだ。お好みは5000円弱。東京だったらもっととれるランクだった。ただ大将ともう1人の方とでは、ちょっと腕の差があるのが気になってしまった。「いか」もおいしかったので、大将の握りで食べたかったな~。ここでも「ニシン」があったので頼んでみると、こちらは「生ニシン」ではなく、浅くしめてあった。しめたといってもこはだのような感じではなく、ヒカリ物のようではあるが歯ごたえもあり、これはこれで美味。そう言えば昨日と2軒とも、食べ始めたとたんに味噌汁が出てくるのは驚いた。そのタイミングもビックリだが、やはり江戸前で「すまし汁」というイメージだ。また「アナゴ」や「かんぴょう」等はどうしても江戸前の「濃い・甘い」味が好きだから、地方に来ると違和感、これはしかたがない。ツメは甘さはむしろ抑えられていた。ともあれ良い店である。
a0041150_0204613.jpga0041150_021852.jpga0041150_059371.jpg
さて肝心のコンサートは大成功!それにしても、江別市の「えぽあホール」は素晴らしいホールだった。響きも素晴らしいが、お客様が素晴らしい。サイズ的にもちょうどいい。何もかもが良いバランスだ。こちらに色々な楽しい表現の遊びを、どんどん呼び起こしてくださるような、そんな感じ。また主催者の皆さんの熱意と温かさにも心打たれた。音楽家をやさしく包み込むような、理想的な団体は全国的にもあまりないだろう。CDも飛ぶように売れた。それにしても会場は盛り上がって、超テンションが高い・・・見たら名前が「大麻ホール?」(写真左下)(笑)・・・ああああ、すみません、悪いジョーク!これは「おおあさ」と読む(爆笑)、間違えないでね。ぜひまた来てみたいホール、出来うれば録音とかもぜひここでやってみたい。その折は、もっと音色に多様性のあるピアノを持ち込んでみたい。ヤマハの特注を持ってきましょう!スーパートリオは絶好調!そしてコンサートが終わればまた「生にしん」(写真中下)!うまい!また今日は「北海道しゃこ」がいた!でっかいよ!

a0041150_0565730.jpga0041150_1115514.jpga0041150_1121431.jpg
3日目は帰郷。羽田からは土曜ということもあって、タクシーで20分もかからず自宅へ。用もあったのですぐ銀座へ。おなかがすいたので、ちょっと古い感じの佇まいにだまされてしまい「権八」で焼鳥とコロッケ、そして蕎麦などを。カフェ「ボエーム」の系列店とのこと。やはりこういうジャンルは、伝統物だから若いお兄ちゃんがバサバサ作っている感じでは、味わえないね。外人さんが多く、若い方も楽しんでいる感じだが、私はもうパスだ。焼鳥のタレも蕎麦のつゆもいただけない。それでも3000円近くした。参ったよ!

a0041150_1364748.jpga0041150_1375698.jpga0041150_137617.jpg

a0041150_144877.jpga0041150_1442510.jpgすぐ場所を馴染みの「田中屋」に変えた。でてくる天麩羅からして次元が違う。今は「春野菜の天麩羅」がおすすめ!「蛤と舞茸の天麩羅」もオツ(写真)。お蕎麦は例によって少なめなので、2枚は食べる。なぜか2枚目のほうがうまいというのも、この店の底力だ。よく味わうと「権八」のタレとも、ものすごく差があるわけではないとも思った。でも最初の一口の味わいと香りが違う。微妙なことだが大切。これが文化というものだろう。

さて用というのは、楽譜を買いに行ったのだけど、帰ってきてみたらあまり役に立ちそうもないものばかりだった。時間とお金の無駄。いや!無駄にしないように使おう(笑)!明日は自分の時間・・・・と思ったら、コンクール審査?忘れてた!ヤバイ!・・・・こんな毎日が続く。
by masa-hilton | 2007-03-18 01:54 | 日々の出来事
<< エレーナ・クサントーダキさんの... 中澤きみ子さんとのジョイントコ... >>