「ほっ」と。キャンペーン

忙しいとはいうけれど

次から次へとやること山積とは言っても、音楽家は気楽な家業かもしれない。1年に70回ぐらいコンサート等があれば相当に活躍しているという感じだが、1年に70日しか働いてないということだからね(笑)。もちろん練習があり、それだけではないけれど。2000年に忙しくて150回ぐらいこなしたが、それだって自分が働き蜂だとは思わなかった。それはなんと言っても音楽が仕事、こんなステキでロマンティックなことはないからだ。音楽家であることを毎日のように感謝している。

エリザベス・ヴィダルさんとの共演はとても楽しかった。いろいろバタバタになったが、さらにリハも思い切りやっていないし、本番になって初めてお互いに手のうちをみせた。ハイCよりも高いラの音を歌う歌手はさすがにお客様もビックリ。日本人ではまずここまでの人は1人もいないだろう。でもヨーロッパに行けばこんな人たちがゴロゴロいる。いつもながら、とてもじゃないけどという差を感じる。声が凄いとだけ思ってはいけない。もちろんハードではあるが、それが声質なのだから彼女の立場からすれば驚くに値しない。それよりも、その声を縦横無尽に使ったハイテクニックの後ろに、情感や音楽的なロマン性が隠れないことのほうが、大きく評価されるべきだろう。大切なのは表現力である。「もともと声がないのに声のことばかり、さらに言葉の発音ばかり気にして、音楽的表現を忘れてしまう人も日本には多いし、そういう聴き方をしてしまう人も多く、それが最悪最低だということには気づかないのは罪悪だ。伴奏ピアニストの講座とか聴いていると、高い声を伸ばしたりブレスの都合でテンポを速めたりフレーズを切ったりする方法を教えられるが、そんなものは音楽じゃないでしょ。苦しいからなんて理由になるのか(笑)?そんな人はもともと歌う資格がない」・・・・ヴィダルさんや先だってのマッツォーラさんとの共演で、本当にそういうことなんだと認識させられてしまった。ピアノも大変だけど歌の道も、体が楽器なだけに難しいものだ。

またこの少ないリハの割には相性が良かったこともあって、アンサンブルも完璧。どの人ともうまくいっていっぱいキスをしてくれるが、今回ほどチュウチュウいっぱいしてもらったことはない(笑)。一緒にフランスに帰りたい!ユーアーベスト!~と抱きしめられたときについたファンデーションと口紅のあとが、翌日の本番のときにタキシードにべっとり!ヤバイヤバイ(笑)。

a0041150_3181976.jpga0041150_3183898.jpg翌日は福井での英国大使閣下を招いてのコンサート。こちらもとても楽しく、うまくいった。当日は飛行機がトラブルがあって止まっていたらしいが、その辺りは強運!今回は列車で移動。ところで東京駅の駅弁がまずいまずいと言っていたが、何と少し改善されていた!鰻弁当は以前は佃煮のようなまずい代物で1200円だったが今回は鰻2段重ねの1300円。はいばらの鰻弁当のようなテイストになっていた。これならずいぶん良いよ。仕事だからもちろん文句は言わないけれど、できればおいしいお弁当を食べたいものね。さてさてご存知のように新幹線のグリーン車よりも特急のグリーン車のほうが乗り心地が良かったりする。「特急しらさぎ」のグリーンもゆったりしていて良かった。何よりクーラーもしっかりきいていたのが良い!よく眠れた。
by masa-hilton | 2007-05-30 03:29 | 日々の出来事
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