毎日毎日演奏会だった今月はじめとは違って、毎日毎日人と会うのが日常。楽しい素敵な人と会えるのは何とも嬉しいことだ。
今日はおもてなしに初めて昼間の「
たぬき鮨」に行く。昼間はランチのにぎりやちらしが1000円程度でもあるが、夜と同じような食事も出来る。客の半分以上が私同様常連で、普通に注文して食べているから、ランチを食べている人は肩身が狭そうな印象も受ける。今日のお奨めはいつものシマ海老。にぎると普通の甘海老のようだけど、冷蔵ケースでは確かに縞々の海老だね(笑)。とてもおいしい。そしていつものトロ、しおっこ(小さいかんぱちのこと)、天然のシマアジ。天然のシマアジはわりと貴重で、たぬき鮨の看板でもある。メチャクチャうまい。
また「ししゃも」を焼いてもらった。「ししゃも」は普通に食べている「ししゃも」は実はそっくりさんで、ロシアの何とか(笑)という魚だということを、皆さんはご存知だろうか?本物のししゃもは今この時期にしか解禁されず、「いつものししゃも」に比べてずっと小ぶりで、品の良い味わい!身の味が全く違う。世の中、偽装牛肉で豚肉を使ったりすることで大騒ぎして、逮捕までされているが、魚のほうは(特に回転寿司等)全部そっくりさん大会と言っても良いような現状だ。これはなぜ許されているのだろうか?まったく理解できない。それにしても本物はおいしい。ぜひこの時期お試しあれ!
デザートは有名な「
三原堂本店」の上の喫茶店でショートケーキ。お洒落な喫茶店かなと以前から気になっていたが、はいってみたら、きわめて普通な素人っぽい店(笑)。ケーキも普通。でも普通のショートケーキって好きかも。子供の頃は良く「クローバー」のショートケーキを食べていて、大好物だった。最近デパートでは長い名前のお洒落な店ばかりで、ケーキも凝っている割には意味不明のものも多い。シンプルな味が懐かしくもある。そういえば三原堂自体も私はあまり使わない。和菓子洋菓子のどちらもあり、入り口でどら焼きを焼いていてうまそうなのだが、私はもっと香ばしい感じなのが好き。やはり浅草の「西むら」の絶妙な味わいに惹かれてしまう。西むらマジうまい!浅草に行かれたらぜひお試しくだされ!と言いつつ、三原堂のもののほうが万人向きかもしれないとも思ったり(笑)。人の好みまで心配している場合じゃないけどね。
さて夜は打ち合わせで銀座。本当は銀座の隠れ家、このブログでもお馴染みの
フランス料理の「レ・シャンソン」でこってりフレンチを味わう予定だったが、なんと貸切!あ~事前に電話しておけば良かったよ。参ったな。仕方がないから、
蕎麦の名店「田中屋」に皆さんをお連れした。「田中屋」は蕎麦がおいしいのはもちろん、お料理もうまい。季節のマツタケの土瓶蒸しやマツタケの天ぷら、合鴨のみそ焼き等とっておきの味を満喫。さりげないお新香の盛り合わせもとてもおいしかった。3人で2万円は、蕎麦屋としてはお高めだがやむを得ないと思えるレベルだ。
蕎麦屋でお話が進むのも、まさに江戸っ子らしくて良いね(笑)。「田中屋」のつゆは江戸前の濃口でも食べやすく、大体みんなおいしいと言ってくれる。打ち合わせも進み楽しい夜だった。