残念だった丸の内OLコンクール

今日は告知させていただいた丸の内OLコンクール。この企画は私のブログを見て興味を持ったと言われた方も多く、各主催者やファンの方も楽しみにされていて、「どうだった?」と反響も大きかったのだが。結論的は残念な形で終わってしまったと言わざるを得ない。

それは出演された方の問題ではない。出演された方はことのほかのびやかに、トークをされた方もいらっしゃるし、それぞれマイペースに演奏時間を楽しんでいる様子が伺えて、そういう意味ではこの企画自体は「当たり」であり、もっと多くこういう機会があっても良いと思う。

良くないのは運営の方で、演奏時間が20分なのはそれはそれで良いことだと思うのだが、中には3分の人もいらして、その場合演奏が終わるとその人の持ち時間は不思議な「待ち」時間になってしまうということ。切り上げないのだ。コレでは聴いているお客さんもたまらない。ドンドン席をたたれて当たり前だし、イヴェントとしても盛り上がらない上に、コンクールとしての緊張感もあるはずがない。また音楽の心得が何もない司会者がベートーヴェンの「熱情」を「情熱ソナタ」と紹介したり(笑)、国会の答弁じゃあるまいに台本を読み上げるだけのMCでは、いかにも非文化的だし何よりも貧乏臭い。さらにお客様がいらっしゃる状態で、参加者に舞台で指ならし練習させたり、鼻白むことばかりだ。いくらアマチュアのイヴェントでも、運んでくださったお客様に失礼であろう、それが一番つらい。おまけにその練習は全員にではない所も不公平。審査も休憩時間を設定されていなく、神経を使う大事な事柄であるという認識もなく、一体何のコンクールであろう。

ところで「丸の内文化祭」という言葉は大学の「文化祭」とオーバーラップさせているのであろうか?でも「文化」という言葉は本来もっと重いし、ただのチープなイヴェント?または客集めの1つぐらいにしか考えていないような人たちが、気軽に使ってはいけないものだと思う。参加するだけでワイワイやろうというだけでは、それは宴会であって文化ではないだろう。運営はもっと大切にやっていただきたい。地元民だからというわけではないが、ちょうど「日本橋」の上に高速道路を通して平気な文化レヴェルはもうご勘弁である。

演奏そのものは特別に見劣りする方もなく、良い感じだった。ただ、また「コメント」を書くように言われて困った。私も人気商売なので「とてもよかった、楽しめましたよ~」とでも書いておくのが無難なのだが(笑)、どうしても本当のことしか書けない。「舞曲を選んでいて、そのリズムを全く感じさせない演奏をして、あなたがその曲を弾くどんな意味があるのだろうか」「きちんとしたアーティキュレーションを守らずして、仮にその曲が今後どんなに上達したとしても、ショパンとしては成り立つことはない」とか・・・・読んだらムカつくでしょうね(笑)。ごめんなさいね。ショックを受けられるかもしれないが、でもちゃんとしたところにレッスンに行けば必ず指摘されることだし、それを直せば確実に良い演奏になるということなので、多少恨まれても参考にしていただければうれしいと思う。こちらもそれが仕事だ。さらに個人的には、せっかくあのぐらいの演奏力があるのだから、きちんとレッスンに行かれることを強くお勧めしたい。

帰りは友人の木下さんと審査員の伊賀あゆみさんと軽くお食事。ピアノ談義に花が咲く。伊賀さんは7年ぐらい前にコロムビアでCDを出されたときに、私が司会をして一緒に演奏したことがある。久しぶりの再会だった。
by masa-hilton | 2008-02-25 01:00 | 日々の出来事
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