やっとやっと、大きなひと段落

いやあ、参った、疲れた。ここの所思わぬ段取りの変わりようで、当初の予定通り進まないことが続き苦しかった。今日のルーッティネンさんとのコンサートでひと段落。ほんとに無事終わってよかった。ご本人もとても喜んで「マイ・パートナー!」とはしゃいで写真を撮っていた。メガネをかけているとお医者さんみたいだが、お化粧して舞台衣装着るとシルビア・クリステルのようだ。今日も常連のお客様にも喜んでいただくことが出来て本当にありがたい。心から感謝している。

お客様で「楽譜はどうなさってるんですか?」と聞かれた方もいらしたが、曲が決まるのも&決まっても調が確定するのも、間際というのが歌手の常。それも普段からの共演者ならば工夫も出来るが、初対面の場合は他流試合のようなもの。それは私に限らず、歌の伴奏をやる人はみんなかなり苛酷な条件の下に弾いているということだ。

「昨日のブログ見ましたが、こんなPPで弾くとは思いませんでした。」とは譜めくりの人の弁。確かに。超苦しい(笑)。客席ではそれほどわからないのだが、譜めくりの間近な位置は、どれほどのことをやっているか全部わかる。また今回はヴォルフが大変だったので、それ以外の曲でお互いに力が抜けた感があった。一瞬モーツァルトで半拍ずれたのにはかなり動揺して(笑)譜めくりに「今のボク?倍テンポで弾いた?」と聞いてしまったほどだ。実際は歌が遅れたのだが、いつもなら何とかごまかしてあげられるんだけどヴォルフ疲れ?レコーディング疲れ?(笑)

それにしてもヴォルフというのはねっとり手ごわい。微妙なニュアンスとアンサンブルが求められる上に、内容が深いのに人間臭さというかきれい事で終わらないあたり、歌手とピアニストが長く組んで一緒に深めていくレパートリーだと思う。こんな初対面の2時間足らずのリハでうまく行くはずがないレパートリーだよ。だからリハーサルのあの悲惨な状態を考えると、本番は奇跡のような出来栄え(笑)。でもどうだろう?仮に私の場合は密な関係の歌手でも、伴奏スタイルはコルトー崇拝なので、ディティールにこだわらないしあまり変わらない予感(笑)。ヴォルフ信望者の皆さんには怒られてしまうが、それでもメーリケはまあ得意だし好きかな。ん~でも、やはりフランス歌曲とかのほうが個人的にはぜったい有難い。モチヤはモチヤになれるといいのだけど、そんなことは言ってられない。とにかく開放されてうれしい。万歳。

・・・・と珍しく落ち着いたので、調子に乗って感想まで書いてしまったが、家田紀子さんの新しいCDのための楽譜がドンと送られてきたばかりだ。プッチーニばかりやるのね・・・・楽しそう。そしてソロや2台の練習、楽しいが大変なことがさらにいっぱい。「演奏はだれか人のため」のものだが、人生は自分が謳歌するためにあると、忙しく大変であればあるほど感じる。時にはつまづいたりすることもあるが、ことしは2枚もCDがでるわけだしワクワク幸せだ。もう気分は夏支度!
by masa-hilton | 2008-04-09 01:36 | 日々の出来事
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