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スーパートリオ CD録音@北海道 その2

CD録音はもう30枚も数える。楽しい仕事だ。私のコツとしてはなるべく早く録ってしまうこと(笑)。いや、冗談ではなく「お尻」があるものであるから、ギリギリの時間でやって万が一録りそこねたらアウトだ。体調もあるから録れるときに一気に録るのが基本。今回の録音は9曲。9曲といってもメドレーばかりだから、実際は20曲以上になる。予定としては初日はサウンドを決めて、できれば4曲、次の日4曲で最終日には1曲とプラスやり直したかったものをもう1度・・・・みたいなのが良いと考えた。初日3曲で最終日2曲でも良い。いずれにしてもいつものレコーディングから考えて楽勝なスケジュールだ。いままでも良いペースで作ってきていたから自信もある。「子供のアルバム」は3日ホールを押さえてあったが、ほとんど1日で録り2日目に1曲だけ残っていて最終日はキャンセルみたいな感じで作った。ただし今回は「歌」が一緒だから、あまり長時間続けては出来ない。「良い声」で録りたいので、全て足立さんのペース配分で!ということになる。

朝食はとらずに私は10時に入り調律の調子を見る。全く問題なかったので、11時入りの赤坂さんと足立さんを待つ。赤坂さんによるとホテルの「中華がゆ朝食」が、本場を思い出させるほどうまかったとか(笑)。赤坂さんは東京からクラリネットの技術者がヘルプで同行!さすが大物。スーパートリオの演奏で赤坂さんは、演奏技術の特に難しいC管を使っているので、ヤマハの最高の楽器としても調整は必要。ピアノで言えばずっと「カンパネラ、イスラメイ&スカルボ」状態みたいな感じなのだろう(笑)。

さて11時から「音決め」が開始のはずが、地元タクシーが迷ってしまい、赤坂さん足立さんはグルグルよそに回わされてしまったのが最初のトラブル(笑)。いや、笑い事ではない。結構時間とってしまったし疲れてしまったようだ。あわててはじめた音決めは、まあここまで音が良いホールだと問題は何もない・・・・と思ったのだが、こちらも意外に難航。普段は30分もあれば決まる音決め。音像も響きも全く満足の行かないものだったので、それを一生懸命エンジニアに説明する。こちらも専門家ではないので表現が「ピアノの音がパンダの顔だとすると、歌とクラが耳みたいな感じで乗っかっているのがダメ!その右の耳がちょっと手前にあるような感じも、やめてほしい」みたいな(笑)。ピアノの音像が広がりすぎることなく、歌はその上にたっぷりと、クラリネットもバックになることがなくメインで聴こえてくれないと、全員が主役のスーパートリオらしくない。難しいといえば難しいバランス。エンジニアはベテランの方なのだがポピュラー畑の人なので、響きのイメージの違いもある。ここは妥協しなかったので最終的には良い音になったが、相当のエネルギーを使ってしまった。またディレクションにも不安があったので、その大筋もこちらが決めていこうと思い、弾きながら聴きながらの作業になったのにも時間がとられた。たった3分しかない1曲目を録り終えたのが午後3時を過ぎたころ。これはあり得ない。

スーパートリオ CD録音@北海道 その2_a0041150_10521465.jpgスーパートリオ CD録音@北海道 その2_a0041150_10524097.jpgせめてもう1曲は録ろうとがんばってやったが、疲れもたまってきた。こういう場合と場所では出前がとれるのが一番良いのだが、「近所の蕎麦屋はどうかな?」とのことでそれもナシ。足立さんの声が続くまでがんばって、夕暮れ時、その蕎麦屋「味の銀平」まで歩いて行った。やはり気がつくと外は寒い。根雪も残っているね。蕎麦屋では「天丼」を戴いたが、うまいかまずいかもわからない。まあ家庭的というか、普通・・・・どうでもよいみたいな感じ(笑)。というのも「このままのペースだとイカンな~」みたいなことだけが頭をよぎっていたので。

心配はあたって、この日はテンションが下がり疲れてしまい、チョコチョコその後やってはみたものの即中止。結局短い曲が2曲しか録れていないという想定外のことになってしまった。

明日はどうやるか・・・・3人で話しながら帰ったのだが、そこは「歌次第」だからガンガンというわけにも行かない。少なくても明日4曲は録らないとアウトだということを確認して、この日は解散。体調を整える足立さんはかわいそうにまたルームサービスだが、私と赤坂さん&ヤマハスタッフは江別の畠山さんのお誘いで、いつもの長谷川寿司に行くことになった。ここはおいしいもので払拭しよう!

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前回も何回かお邪魔したのと、女将さんにはコンサートにも来ていただいたので、すっかり顔なじみ。やっぱりおいしいね!というかこちらが何がおいしいかよくわかっているし、大将もこちらの好みをわかって握っている。やはり大事なのはコミニュケーションだ。まずは昨日食べそびれた「ニシン」のナマ・・・超うまい!そして「きんき」。これは東京でこんな風には食べられないよ。そして定番「ツブ貝」。よしよし、全部大当たり!

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「サメガレイ」「赤貝」等も大変おいしかったが、東京人にはありがたい「そい」がいいね!そしてこれまた定番の「ウニ」、大将おすすめの「ほっき」も肉厚!とても満足。

箸休めに出してくれたのが「ほや」の塩辛。これがまた臭みがなくてうまい!おッと立派な「しゃこ」君たちも健在だ。「ホタテ」「ネギトロ」等々、いっぱい戴いてしまって、超ゴキゲン!ただの楽しい1日になってしまったよ(笑)。

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by masa-hilton | 2008-04-11 00:44 | 日々の出来事
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