演奏家は乗り物が好き その3

夜の温泉街、人もいないその暗い小道を歩いていくとホテルで紹介されたお店にたどり着く。どこの店も「寿司」「天麩羅」「焼肉」「お好み焼」何でもありのびっくりメニュー。なかなか面白い。ホテルでもイチオシだったが、店も一番混んでいたのが「わかば」というところ。そこに決めた。

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安い!レバー焼が250円みたいな・・・・カツ丼・天丼も500円周辺のお値段。見ると海老も立派だから天丼にしようかな?とも思ったのだが、立派なシャコがあったしウニも食べたかったので、お刺身定食にシャコとウニは握ってもらって、その安いレバ焼を頼む。2500円ぐらいだった。このレバ焼がうまい。隣の人は今日あがった「太刀魚」を珍しくお造りで食べて「おいしいかどうかわからないな」みたいな反応。確かにケースでは立派だったシャコも特産のウニも寿司になったら普通な感じ。そりゃ本格的な専業鮨屋じゃないし無理というものだ。でもバラエティに富んで食べられると言う意味では重宝するし、外食はここだけみたいな感じだから、メニューが何でも屋になるのも逆に仕方がないのだろう。新鮮なお刺身定食はとてもおいしかった!シャコもお刺身でもらえばよかった。

旅館は人も少なかったので、いくつもあった露天風呂は独り占め!五衛門風呂もとても気持ちが良く、楽しく、のんびりできた。またずっと列車で縛られてきたのでマッサージで体をほぐす。良い旅館だが久々の畳の布団はつらい。よほど厚いフワフワのお殿様布団でも敷いてくれないと、朝は何となく体が痛い。また部屋の端っこには女の人の幽霊が静かに立っていたような(笑)気もしたが、寝てしまった。文京区に住んでいたときは、その部屋に3人のお化けがいて、なんだかんだと悪戯をされていたけど(笑)、最近はあまり語りかけられることもなくなった。

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翌朝はまた良い天気だ。朝ご飯は用意されていた。いかにも温泉旅館風の感じ。イカのお刺身がついていて、細かく盛り付けられて大げさな湯豆腐が物々しい。ヤナーチェクの人たちが観察しながら「これ、まとめたらワンディッシュ!」と言って笑っていた。確かにご指摘どおりだよね。これが日本ならではのスタイルだ。

コンサートは内容も盛りだくさんだから、リハーサルからしてなかなか大変だったが、疲れもなんのその。芝居向けの多目的ホールだから音楽をやるには工夫が必要。反響板なしで室内楽をどういういちでやるか、弾き位置も何度も確認した。お昼はやっぱり「ウニ釜飯」を食べに行く時間はなかったのだけれど、マネージャーの永松さんが買ってきてくれた松茸のお弁当が、とてもおいしかった。彼はおいしいものには詳しいしカンが働くのでさすが!満足満足!そして本番、コンサートのほうは大盛りあがり。CDも飛ぶように売れて、めでたしめでたしだ!

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帰りはまた新山口駅には車で1時間半。ヤナーチェクさん達は新大阪までだが、私はそのまま東京に帰る。かなりの長旅だ。この時間で行くと駅弁を2回食べる計算になる。これはまたつらいかな。というわけで、駅のスタンドでカレーでも食べるかと行くと「鰻重」が!1000円!安いし中国産だからおいしいはずもないと思ったが、スタンドのおばちゃんが「期待しないで食べるとおいしいよ」と面白いコメントを言ったので、食べてみることに。あはは!これは確かに!駅弁よりはずっと良かったね。

ヤナーチェクさんと別れ際に永松さんが「今日は斎藤さんのおかげでとてもよいコンサートになって良かった」と言ってくれた。彼とは30年近い付き合いだけど、昔から「どうだった?」と聞いても「う~ん、わからない」となかなか褒めてくれなかったから、この言葉はとても嬉しかった。長い新幹線、さらに隣の席には物まね名人のあの人がいた。ずっと研究熱心にDVDを凝視。大したものだね。感心した。でもそのおかげでこちらもゆっくり休んでいられなかったけど(笑)。
by masa-hilton | 2008-09-29 00:10 | 日々の出来事
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