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フィリッポ・アダミさんに会う

今日はアダミさんとのリハーサルをしてきました。来日してまもなくというのに、さらに全く響かないリハーサル室だというのに、フルで大暴れに歌ってくださいました(笑)。そうそう、いつもは鼻歌のようなリハーサルで、本番になるとどうなるか?って心配しているわけですが、フルで感情入れて暴れられるのも、これまた本番どうなるか予想がつきにくいものですね(笑)。あはは。高い音域が得意らしく、ドニゼッティの歌曲もさらに移調しました。「愛の妙薬」の有名なアリアは一番嫌いなんだそうで(笑)、これはけっこう早めに明るくサササと歌っちゃいますよ。

イタリア人はやはりすべてがフリーですね。ロッシーニの作品を精密なものに考えているファンの方も多いようですが、イタリア人は感覚的にこなしています。以前共演したソプラノのマッツォーラさんとかも強烈なテンペラメントで、学校でやらされるような曲を絶対学校では歌えないようなスタイルでやってました。私はこういうのが大好きなのですが、日本のオペラファンやオペラを勉強している人の中には違和感を感じる方もおられるようです。好みは好みとして、それってどうなんでしょう?元来そういうものなんじゃないのかなあ?とも思うのです。イタリア人のイタリアのオペラは、一緒に合わせてみますと独特な感じもしますが、それでスタンダードなんじゃないでしょうか?独特だと感じるほうが実はマズイのかも?わかっていなかったなんてそれこそ大変です。だからこそ演奏家は、こうして色々な方と共演を重ねることがとても大事ですよね~。

a0041150_21243721.jpga0041150_21241869.jpgそのマッツォーラさんのご主人が大指揮者のガヴァツェーニで、彼がカラスを起用してロッシーニの「イタリアのトルコ人」を録音しています。ゲッダやスタビーレも歌うこの全曲盤は大好きなのですが、実はテノールのアリアとかが省略されていたんですね(笑)。今回それを歌うのですが何の役にも立ちませんでした。えへへ。

でもアダミさんが歌っているものが出ていました。今後大きな活躍が期待される人です。外見はちょっと神経質そうですが、そんなことはなく情熱的です。大変小柄でずいぶん細い感じなので、チラシの写真のちょっとコレルリのような感じを期待されている方には、別人と言っておきましょう。

心配なのはコンサートの日、昼に別の公演をホールでやっているので、当日は会場で色々試せないこと。ロッシーニのような曲って、ピアノだと無駄にオクターヴになっていたりして、弾きにくい上にちょっとお馬鹿みたいな感じもあります。以前はそれが嫌で工夫をしていました。でもピアノらしくパラパラと精妙に弾いては、緻密な感じで良いようにも思いますが、イタリア人とは決して合いません。むしろ精度を上げないで(笑)、ちょっと垢抜けない感じでタフな感情を入れていくほうが、絶対歌いやすいのだと思います。オーケストラ的でもあるし。もっともこの少ないリハーサルで暴れられては精度を上げようもないので、今回はちょうど良いかも!リハーサルとても楽しかったです。

曲目は以下の通り。ちょっと凄すぎます!!

●V. Bellini

Vanne o Rosa
Malinconia
Bella Nice

“O di Capellio… E’ serbata a questo acciaro”
Scena e aria di Tebaldo da I Capuleti e i Montecchi

●G. Rossini

L’orgia

“Vieni fra queste braccia”
Cavatina di Giannetto da La gazza ladra

L’esule

“Intesi… Tu seconda il mio disegno”
Rec.vo e aria di Don Narciso da Il turco in Italia

●G. Donizetti

Me voglio fa’ ‘na casa

“Una furtiva lagrima”
Romanza di Nemorino da L’elisir d’amore

“Partir degg’io… T’amo qual s’ama un angelo”
Scena e romanza di Gennaro da Lucrezia Borgia

by masa-hilton | 2009-02-20 21:38 | 日々の出来事
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