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富沢町「砂場」を楽しむ

富沢町の「砂場」は1回だけ行って、その後ずっと行かなかったお蕎麦屋さん。というのは「砂場」だから仕方がないのだけれど、私の好む「天せいろ」が冷たいお蕎麦を温かい汁でいただく形式だからだ。その汁の中に「かきあげ天麩羅」が浮いている。鴨せいろはギリギリ許したとしても、やはり冷たいお蕎麦は冷たい汁でいただきたいので、それっきり行かなかった。

最近ちょっと思うところがあって、近所のお蕎麦屋さんを集中的に通って大好きなメニューを食べつくすことを考えた(笑)。そのメニューとは「もり」「たぬき」「天麩羅」そばと「かき玉」うどん、あとは「天丼」とその店のお薦めメニュー。これがなかなか楽しい。まずは「富沢町の砂場」が終わったところだ。

ここのお店は静か。そういう意味ではとても良い雰囲気。お店自体がモダンなきれいな作りではないが、ピリッとした「綺麗さ」と「落ち着き」がある。テレビもかかっていないし、常連はささっと来てささっと食べている(常連はけっこういるようだね)。そういう意味では良い蕎麦屋の空気が実感できる。特徴はとにかく味が濃いことだろう。普通「もり」のような冷たいお蕎麦には、あとに「蕎麦湯」が出されて汁を薄めて呑むわけだが、ここは何と温かい汁蕎麦にも「蕎麦湯」がついてくる(浜町「藪蕎麦」もそう)。つまり味が濃いのは確信犯(笑)。呑めるものなら呑んでみやがれ!ってか。でもこの濃いお汁がうまい。健康のことを考えなければ、薄めずにゴクゴク呑んでしまいそうだね。

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私が感激したのは「たぬき」蕎麦だ。左上の写真を見ていただきたい。ねぎがメインで天カスはいずこ?このお汁が濃くてうまいのだが、この天カスがまた凄いコッテリ。さっきまで天丼の丼にへばりついていたかのような、強烈な風味を持っている。つまりこのぐらいの量でピッタリなのだ。この「たぬき」は江戸っ子の心をくすぐる名品だね~うまい!味が濃いということになると、当然「かき玉」は凄いことになるわけで(笑)、ただここのは甘みもあるのでとてもうまいのよ!肝心の蕎麦もうどんも違和感なく、特別にプリプリしているとかの特長はないが、決して濃い汁に負けてはいない。そういう意味で普通の「もり」蕎麦もうまかった。冷たい汁は濃くてもダダ辛いことはなく、江戸っ子向きの落ち着いた趣のあるおいしいお味。そういうわけで私もお気に入りの店となった。

全てがなかなか良いようだが、私自身は天麩羅だけは今ひとつの感じがした。かきあげは「海老」のかきあげだが、ちょっとボテボテしている。天丼に至ってはこれで1500円近いのは高いと思う。同じそのお金を出すなら表通りの「松竹庵」のほうが良いよね。後から聞いたのだが作家の椎名誠さんが、この「天麩羅」蕎麦を雑誌かなんかで絶賛していたという。人の好みはさまざま。ぜひお試しあれ。味は濃いよ(笑)。

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さてお薦めメニューは「親子丼」だ。上の写真右は「親子丼」の上。上だからさらにもう1つ卵が中央に君臨している(笑)。海苔だけはちょっと勘弁だけど、これは・・・・どちらかというと「卵かけご飯」に近い。鶏肉の存在感はないのだが、この「卵かけご飯」が妙にうまい!何か好きだな~。で、お昼のセットで「親子丼とたぬき蕎麦セット」という泣かせるメニューがある。あはは、食べに行っちゃうでしょ~。
by masa-hilton | 2009-03-26 23:50 | 趣味&グルメ
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