上野の「ブラッスリー・レカン」に行く

今日はスーパートリオの新しい曲の初あわせ。4時間近くかかるが大変うまく行った。アレンジがスムーズにうまく行くとホッとする。それもオペラの経験豊かな足立さんのうまい語り口と赤坂さんの妙技が光るからで、リハーサルとはいえ十分に楽しめる時間だった。

今回のプログラム前半はフランス的な香りがテーマだが、フレンチといえば上野駅の構内にある「ブラッスリー・レカン」に行けば、懐かしい雰囲気のフランス料理を戴ける。ここは上野駅の中にありランチも4時ぐらいまであるということで、昼間も大混雑らしい。夜は夜で今宵も満席(笑)。要予約の店のようだ。「レカン」といえば銀座「レカン」。フレンチの老舗で、「昔からある日本のフレンチ」のオーソドックスな伝統を守っている感じがある店だ。銀座にはもう少しカジュアルな「ロテスリー・レカン」もあり、ここに行ったときはメニューに自由がきかないのでさっさと帰ってしまった。決められたコースが全く変更ができないのは、私のようなわがままな客は不向きだ。そういう意味では上野もいっしょでメニューの入れ替えや変更は不可で面白くはない。つまり正統派(笑)で、カジュアルとは言っても味わいは重い感じのフレンチである。

店は旧上野駅の貴賓室を使っているので、雰囲気は最高に良いよね。昔の東京駅のホテルを思い起こさせるレトロな空気だ。客層はそれにこだわらず、お金持ち風なお洒落な方もいれば、ちょっと立ち寄った近所の気軽な感じの方までマチマチ。お店自体には堅苦しさはないしリーズナブル。若いデート客よりもワケ有りの風のカップルのほうが多いかな(笑)。そのほうが絵になる風景だったりする。

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コースはまず「ズワイガニのミモザ仕立てとカリフラワーのフォンダン」から好きな「フォワグラのソテーと白アスパラガス」に続くが、想像通りのきちっとしたお味。ただ期待のフォアグラのソテーは焼きすぎで硬い。素材は重く味が軽い感じで、私は逆のほうが好きだ。これは白アスパラガスの風味に合わせたのだろうが、これに続くメニューの「的鯛と帆立貝のポワレ」のオマールソースとあまりヴァリエションを持たない。この同じ方向性で重ねていくのが、良く言えば風格がある風情というのか、重々しさを感じさせる。いつになくおなかいっぱいになってしまったね(笑)。メインの「牛フィレ肉のソテー」はもの凄くオーソドックスな味わい。いつもなら鴨か鶉を戴くところ。この牛フィレは中学生の頃静岡で、父親の大盤振る舞いで食べた高級フランス料理を思い出させた。そしてデザートはシンプルにアイスを頼んだが、とても丁寧な味わいで良かった。フロアのスタッフが初老のおじ様なのがさらに重さを増幅しているが、それが良いのだと思う。満足のあるゆるやかな時間を過ごすことができた。

伝統的な日本のフレンチと、文明開化からの日本の文化の味わいも感じられるレストラン。おいしくカジュアルな雰囲気を謳っているが、うまいマズイを語るよりも、まずはちょっとお洒落をしてお出かけしたい場所だ。
by masa-hilton | 2009-05-14 03:33 | 趣味&グルメ
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