粋と情緒溢れる焼鳥の「おが和」は最高!

「人形町で一番おいしい焼き鳥屋は?」の答えに、必ず登場するところには「おが和」という店もある。人形町交差点をきしめん屋の立ち食いのところを曲がって、ファミマの先にある居酒屋風な普通のおうち風のお店。実はずっと気になってはいたのだが、以前「おが和」はランチをやっていなかったので行けなかった。焼鳥屋は大抵夜は呑み屋になるので、酒を飲まない人間が行っては迷惑になる。ランチをやっていれば、その時に「お酒なしで夜にご飯に行ってもいいか?」を伺って、OKならば行くという段取りだからだ。

「おが和」がランチを始めたのは今年の2月から。メニューは焼鳥丼1つ。焼鳥丼(焼鳥重・きじ焼重等も)は何だかんだ食べる機会が多く、ここ人形町でもかなりの店で食べることができる。前に「鳥長」の焼鳥丼についてもおいしいとも誉めたが、この「おが和」の焼鳥丼は今まで食べた中で、間違いなく1番うまい!ひと口食べただけで超お気に入りになった。何かに似ているとすれば、天麩羅の「中山」の天丼に似ているかな。あの黒天丼のように、味が濃くまったりと染みているのに全くしょっぱい感じはない。ホント超うまいよ!お江戸の味だ。江戸っ子なら大好きなパターンだよね。また他の焼鳥屋みたいに「焼鳥の残り」で作っているのではなく、ちゃんとこの焼鳥丼のための鶏肉を仕込んでいる心遣いも嬉しい。お吸い物は「鶏スープ」だが「鳥長」よりももっと個性的で、これもおいしい。「普通盛り(写真中)」と「大盛り(写真右)」があるので両方食べてみたが、江戸っ子なら「普通盛り」でチャチャッと食べてササッと帰るのが粋なようにも思う(笑)。

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お店は「中山」や「太田鮨」と同じような風情だ。カウンターで10席ぐらいだろうか?次の間はもうご家族のお部屋という感じの、人形町ならではのゆるやかな空気が流れている。懐が深い旦那さんとおかみさんの連携もとても感じが良く、包容力があって癒される。また息子さんがさわやかで優しく、まさに理想的な家族の図。そこにいるだけで満たされるあたたかみを感じ、「ああ、この店の常連になりたい!」と心の中で思い切り叫んでしまった。ランチの時間やや遅めにご近所の常連のお年寄りがドヤドヤはいってくる。「ゆっくりしていってくださいね」というおかみさんの声にまた、ホッとする情緒を感じる。面白いのは椅子!折りたたみのパイプ椅子(笑)、そこに白いお座布団が敷いてある。ボロイと思う人もいるかもしれないが、これはまさに屋台の風情だよ。私はこんな全てが大好きだ。

息子さんに「今まで食べた焼鳥丼の中で一番おいしいですね!」と言ったら「うちのタレはひいお爺さんが作ったものをそのまま、足して使っているんです。70年前のものなんですよ」と嬉しそうに、そして少し誇らしそうに笑顔で答えてくれた。その表情が忘れられない。私もオペラ歌手だった父のことを、こんな表情で人に話してみたい。なんてすばらしいんだろう!夜も絶対行こう!もっと早く来るべきだった。もちろん今からでも遅くない(笑)。また人形町の「心から自慢できる店」を知ることができて、本当に幸せ!!
by masa-hilton | 2009-07-01 02:39 | 趣味&グルメ
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