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また変なものが!

前に「自動譜めくり機」というものが開発されたという話を書いた。好意的に書きすぎたかな(笑)とか思っていたら、なんと今度は「自動練習機」とも言うべきものが開発された。友人から聞いたところでは、「それをはめるだけで弾けるようになる」という売り文句!「コンサートハンズ」という品。それがこれだ・・・1・・・2・・・3。動画もここで見れる。

今までカシオの電子ピアノ等で、次に弾く音の鍵盤が光ってガイドしてくれるものがあったが、光るだけでなく指にはめたサックに連動させて動かしてくれるものだ。なるほどね。科学の発明としてはアリだ。よく考えたね。でもどうだろうか。

私はアマチュアの入門編もTV講座で体験したから、いろいろ見ることもできたのだが、この手の器具があるということは「ピアノを弾く」行為が「ただ音が出れば良い」ことだと思っている人が多いということなのか?それは「車を運転することは、ただ車輪を回すことである」と言うのと同じ。ドライブで好きな場所に行ってこその車だ。自分の気持ちや意思なしに演奏して音楽は成り立たない。誰も感動しないわけで、機械によって弾かされている姿等「ただの馬鹿者」である(笑)。

・・・・であるのだが(笑)、このシステムでもの凄く精密で高度なものができると、今までどうしても弾けなかったところもこの機械で1度クリアーできれば、そのイメージを体が覚え、弾けるようになるかもしれない。また、ホロヴィッツのような特殊な指遣いをするピアニストのデーターが入っていたら、それも体験できる。皆さんもご経験があろう?指遣いを選ぶときに、ゆっくり弾けばパターンAが弾きやすくても、速く弾いたときにはパターンBだったと、コンサート間近に変更せざるを得なくなったときの不安感。そうしたことも解消されるかもしれない。もともとそういう「勘」みたいなものは「才能のうち」だったが、それを機械がカバーする世の中が来るのかもしれない。「馬鹿とハサミは使いよう」の諺を改め「馬鹿はハサミを使いきる」ということか(笑)?これで我々全員ボルトのような超人になれる!? まったくシビレちゃいますね。
by masa-hilton | 2009-08-22 00:59 | 音楽・雑記
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