2017年 08月 14日 ( 1 )

フランス紀行~~パリへ

音楽祭をやり終えてパリに向かいましたので、時系列としては逆からですね。ルーファックやアルザスについては、来月号の「ショパン」に原稿をちょうど今書いていますので、そちらはまたゆっくりとアップしていきます。

「花の都パリ」とはずいぶん昔の話、今は治安が悪いのでスリやチンピラに気をつけていないと、簡単に泥棒されてしまいます。また私はいかにもパリが好きそうですが、実は縁遠く、ゆっくり観光したためしがないんですよね。いわゆる乗り換えやトランジットで数時間みたいなことばかりでした。今回は1日半の時間がありましたが、すでにこれまでが暑すぎて、スタミナが切れてしまっていて(笑)。また、そうは言っても大都市なので、ヨーロッパ風の建造物が珍しくなければ、あまり東京にいるのと気分も変わらない感じもしていました。でも最初は意欲的に歩き回るつもりでいたんですよ(笑)。
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私と管理人さんこと國頭さん、そして息子さんの響くんは、ストラスブールの贅沢な旅からTGVにてパリのイースト駅へ移動。ちなみに管理人さんはフルート、響くんはクラリネットで音楽祭に参加。私が伴奏をしたりして教会での演奏会のほか、ワインと音楽とヨーロッパの空気を満喫。実に良い音楽祭でしたね、良い演奏もできて良かったです。
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治安を気にしてスーツケースも厳重にロックしたけど、1等車だったせいか人もそれほど多くなく。安全なまま旅行を続けることが出来ました。というか、私、乗り物ではいつものごとく爆睡。安全で良かったね、殺されてもわからなかったアルヨ(笑)。

イースト駅では怪しげな人もチラホラ。さっさとタクシーに乗って、宿泊のサン=ラザール駅の方に向かう。
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この辺りはどこに行くのにも便利なんです。そして!こちらを曲がると通りは楽器店や楽譜屋さん。昔、コンセルヴァトワールがあったということもあり、またオペラ座の周辺ということもあるからか?PIANO屋さんも見えるでしょう?さすが管理人さん、ホテル選びはトリバゴ?ナイスなチョイス。
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もちろんお店はチェック!!しっかり楽譜は買いましたよ。室内楽が地下にあって、掘り出し物・・・というか日本に比べたらメチャ安。良いね~~羨ましい。ただ暑くて、長くいられませんでした(笑)。そして危なく買いそうになったメトロノーム。
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サン=ラザールの駅はモネの絵で有名だけれど、今はショッピングモールのような感じ。エキナカの「ラザール」というレストランもなかなか美味しいという話だったね。
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まずはそのオペラ座(オペラ・ガルニエ)を見に行こうと思ったのですが、とにかく暑さに負けて断念(笑)。時間も少し遅かった。この日はオペラ座ではなく、レストランの「ガルニエ」で友人の広瀬悦子さんと会食。これは楽しかった!フランスでも大活躍!巨匠カツァリスとのピアノデュオでも圧倒的な存在感を示してましたね。すばらしい実力のピアニストです。
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さて次の日は観光!がんばるぞ!ということで地下鉄に乗り、考えた末シテ島に。ここはどこ???それはこの親子が頼りです(笑)。さすが今の世の中!携帯ナビも大活躍。
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私はあんまり観光そのものには興味がないので(笑)、みんなの行きたいというところについていく!どこでもいつでもそんな感じですかね。女性の買い物にもちゃんとつきあえるタイプです。で、ちゃんと楽しんでます。さてさてノートルダム大聖堂に行ってみますか!
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ありました、ありました!有名な建物だからすぐわかります!!しかし!
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仰天の人の列。それもグルグル回ってますね。行列は苦手!あきらめますかね。
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そしてなんてったって暑い。これが辛い!この太陽の光を何とかしてくれ~~!苦手じゃ!暑いのだけはダメです。結構歩いたし・・・。やはりあきらめよう。で、地下鉄を探して「オルセー美術館」に行くことにしました。移動の最中、「セーヌ川の川下りもいいね」みたいな・・・・。ここの場所は何となく汚い感じですが・・・
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おおお、そこに!何ということでしょう!これは凄い!ちょっと難民船ぽいじゃないですか(泣)。大体、暑そうだ。
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黒髪率、東洋人率も多そうですね。乗るところは行列でしょうね。絶対暑いぞ。これもパスだな。
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地下鉄の入り口は工事中で、ウロウロしてさらに暑い!もうダメだ。 ↓この地がまさに、私たちがタクシー利用を決意した場所です。
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おおお、涼しいし楽チンだ。やはりタクシーに限る。「1日地下鉄乗り放題チケット」を持っている私たちなんですが(笑)。ま、いいか。ともかくオルセー付近に来ました。
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しか~し!魔の月曜日!美術館は閉まっていたのだ。別によろしい、良いではないか。そんなことは気にしないも~ん。そして響くんの希望で、クラリネットのクランポンに出かけます。そうだ、まだまだ行くところがあるではないか(笑)。
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そしてそのあとは?「じゃ、ルーヴル美術館に!」ということになりました。通りを抜けて橋を渡り、歩いた歩いた!!暑い!
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でもしっかり歩きますよ!ヨーロッパに来たら歩くのは当たり前。暑いのが嫌なだけです。ルーブル!ライオンの門から入れそうだったんだけど。
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やはり正面でしょう。ガラスの3角形も見たいし。しかしパリの空は飛行機雲が凄い。
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そして見えた見えた。正面玄関。
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ありゃ~~、すごい人の列だ。こりゃだめか?だめだ。あきらめましょう。ライオンの門からは行けたらしいのですが、それはそれで中を歩かなければいけないので、私どもには向きません。きっと暑いし。あ~、どこか涼しいところで化粧室に行って、汗を拭きスッキリしてきれいになりたい・・・となるとカフェに入るしかなさそう。でもなんか「汚そうなところ嫌だな」と思ってしまった私たち。そうだ!凱旋門に行こう!シャンゼリゼ通りならきれいなカフェがある!ルイ・ヴィトンもある(笑)。これでいいのか?パリ観光~~。いや、パリなんかいつでも来れるじゃないですか、ワッハッハ!

そして再びタクシーに。一路、凱旋門に向かいます。まあね、一応チュイルリー公園のそばも通ったし、エッフェル塔もタクシーから見た(笑)。パリって感じでしょ?
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ありましたよ、ルイ・ヴィトン!しかし!

タクシーの運転手さんに「ここまで来て凱旋門を見ないのか」と怒られたので、タクシーで凱旋門を一周しました。これなら涼しいし楽チンだから、我々もオッケー!タクシーの速度が速すぎで、写真は撮れなかった(笑)。

ヴィトンは手荷物検査を受けて入店、テロを警戒してか、お店や文化施設のセキュリティは厳しい。お店をひと巡りして目の前の老舗のカフェへ。映画人には特におなじみの「ル・フーケ」で休憩&昼食。朝食が8000円みたいな(笑)、コーヒーが1500円みたいなお店ですが、もういいんです。きれいだし。ゆっくりできて幸せ。やっと落ち着いた。
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そして、ひと休みしてからは私の希望「イヴ・モンタンのお墓参りがしたい」のコースに決定。やはり尊敬する人に会いたいじゃないですか。フランク・シナトラに並ぶ伊達男、そして歌のうまさでも双璧のイヴ・モンタン。あんな風に粋になりたいですね~。というわけで目的地がペール・ラシェーズ墓地に設定されました。

イヴ・モンタンのかっこ良さが堪能できる映画に「ギャルソン」というのがありました。実は「ラ・フーケ」に忘れ物をしたのですが、何と!お店のギャルソンが地下鉄の駅まで追いかけてきて届けてくれたのです。さすが一流店!!パリの4大カフェの1つ!・・・ですが、この治安の悪いパリで、それも結構人種差別が奥底に残っている国で、感動しました。そしてプロだと思いました。ありがとう。必ずまた行くよ。

地下鉄は慣れてくると便利ですね。
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この墓地にはおなじみの人がいっぱい眠っています。イヴ・モンタンばかりでなくエディット・ピアフも。クラシックではショパン、ロッシーニ、ベルリーニ、ビゼー、デュカス、エネスコ、プーランク、マリア・カラスなど。興味がある人ではアポリネール、モジリアニ(モディリアーニ)、ドラクロワ、スーラ、オスカー・ワイルド、マリー・ローランサン、マルセル・マルソー。しかし膨大な敷地。そして丘になっているので歩くのもひと苦労。そして暑い。
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カラスは納骨堂だったので火葬されたのだろうとパス。あとから聞いたら、ギリシャで散骨されているということでここにはいないようです。ロッシーニも移されているそうですし、マリー・ローランサンは墓碑銘が消えてしまっている・・・そのように事情は複雑。広すぎるし何が何だかわからないし、これは申し訳ないけど限定で行きましょう。ピアフはあきらめました。モジリアニは知っていれば行きたかったけど、あとから知りました。でも歩いたルートとは逆方向なので、やはり無理だったかも。また来ることがあれば!ぜひ!です。ホント、だれがどこにいるかを探すのが困難です。

でもこの人には絶対に会わなければ!!
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ショパンです。心臓はポーランドにありますが、亡骸はこちら。最も大切な曲を書いて下さりありがとう。フランスでも演奏して「ショパンがよみがえった」等と評価されたのは、きっと守ってくださったのですね。私の力ではないように思います。これからも一生懸命頑張ります、また力を下さい!末永くよろしくお願いします。
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ショパンの後ろには親交もあり、ショパンが旋律を書くときに手本としたというベルリーニが。いっぱい歌の伴奏で弾かせていただいています。こちらにも感謝を込めて。
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そして私にとって大事な作曲家、プーランクもいました、感激です。
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室内楽も歌曲も多く演奏させていただいています。もちろんピアノ曲も。「メランコリー」というCDのタイトルは、プーランクの「メランコリー」を弾いているからです、こちらも高く評価されました。冬には「ナゼルの夜」を出します。どうぞお守りください。
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一緒に葬られている人は姪御さんのピアニスト。家族のお墓ですね。このスタイルのお墓は他にもあり、独自のデザインではありません。プーランクは大作曲家なのに、割と小さなお墓だったので驚きました。そこがまた粋なのでしょうか?事情は分かりません。
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私はよく存じ上げないので失礼を申しますが、下はフランスで有名なメロディを作った作曲家、息子はオペレッタを作った人のお墓です。これを見ると、プーランクならばビックネームなのだから、もっと大きな個性的な墓でも良かったのではないかなあ?と思ってしまうのです。遺族の経済状況にもよりますしね。
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こちらは若くして亡くなったユーフォニウムのイヴァン・ミレ(と読むのでしょうか?)さん、お花がこれだけあるのですから、こちらでは有名な人なんですね。日本でも?それは楽器が違うとよくわからないので・・・日本でもCDは買えます
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やはり人の死というものには、無常なものを感じます。ショパンのそばにはやはり若くして病死されたジャズ・ピアニストのミシェル・ペトリチアーニが眠っています。
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偶然、ロックスターのジム・モリソンのお墓を見つけました。参拝人が多くいましたね、柵がしてありました。
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写真失敗したので載せませんが、大女優サラ・ベルナールの美しいお墓も見つけました。こちらは音楽家?と思いきや、世界的な彫刻家アルマンでした。
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シャンソン歌手のジルベール・ベコーの墓もありました。賑やかなお墓でエネルギッシュな歌が聴こえてきそうです。
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そしてかなり探してイヴ・モンタンを見つけました。奥さんの名女優シモーヌ・シニョレさんと一緒に眠っています。
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お花はありましたが、あんな大スターの割には寂しい感じもしました。そういえば、クラシックでも日本ではみんな知っているサンソン・フランソワやコルトーのピアノや解釈も、フランスの音楽家にはほとんど忘れられて、昔のモノになっているとも聞きます。私はコルトーから受け継ぐ孫弟子なわけですが、強く影響され、むしろ日本人の私の中にその流派が生きていて、現在のフランス人に新鮮な刺激を与えたりするのです、不思議というか面白いというか。そういうものは大事にしたいじゃないですか!イヴ・モンタン!まさにパリの香り!会えて良かった!
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大都会、これから未来になればなるほど、東京もパリも同じようなものになるのかもしれません。イヴ・モンタンの枯葉が似合うパリはだんだん薄れつつあるのでしょう。フランス料理も日本人の店のほうが評価が高かったりしていますしね。そして暑かった(笑)。よく飲んだ炭酸のシロップジュース「ディアボロ」、そして響くんが言うには「フランスのオレンジーナって美味しい」。日本と違うらしいです。

パリで日本よりも断然優れているのは空港かもですね。ドゴール空港はきれいでバカでかい。食べ物は少ないけど。
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これは目的地別の建物を結ぶシャトルです。羽田は頑張っていますけど、成田は随分田舎の空港のように感じますね。あんなに反対されてたのに、成田に移す必要があったんでしょうかね?行きは羽田からでとても便利でした。ではまた次回に続く。

by masa-hilton | 2017-08-14 23:39 | 海外の活動あれこれ