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休日は怒涛の鑑賞 その12

不世出のソプラノの1人、マリア・カラスはまだまだ話題に尽きないようだ。先だっても「永遠のマリア・カラス」という、我々から見ると何ともしがたいような、はっきり言って残酷な映画というか、後味の悪い作品によって、さらに彼女の名前は大きくなっている。またお正月には「最後の愛」とかいう映画が封切られる。逆に言えばそれほどにカラスは大きな存在なのだろうが。

a0041150_1994473.jpga0041150_1910745.jpgカラスの声は独特な響きがあり、どこか無理があるもののような気もする。表現は意外にもアカデミックでもあり、自己中心的に爆発するような大きさや強引さはない。美人だが毛深い人、足の太い人、におう人・・・等々の悪い噂もいっぱいあるし(笑)、女神でありながらも絶対的なものではないような、不思議な存在感を湛えている。ゆえにこうして後世の人たちに無神経にいじられてしまうのかもしれないが、大事なポイントは彼女の歌には古さがないということ。例えば私の愛聴盤だった2つのヴェルディ「椿姫」、1つはステルラ、1つはロス・アンヘレスという大ソプラノを擁したオペラの巨匠トゥリオ・セラフィンの名盤だが、このスタンダードともいえる魂の演奏も、現在のソプラノたちの声からするといささか古びて聴こえてくる。逆に若い人たちはこの演奏の表現力を学び、知る必要がある。だが演奏としての輝きは(現代においては)ややくすむ。一方のカラスの古いライヴ録音からは、そうした感じがなぜかしない。今に生きているのである。

以前書いたが、カラスのEMIに残したレギュラー録音が、70枚に近いセットで格安で出たばかりだ。同じようにピアノではルービンシュタインのレギュラー録音等も繰り返しリリースされたりしているが、リハーサルの録音も含めてレギュラー盤に押し上げられて、すべて網羅された上で、どことなくヒステリックに売られてしまう例は、カラス以外にはあまりないだろう。それだけ売れるということか?それならば1枚単価200円というのはおかしい。

a0041150_18521171.jpga0041150_1852404.jpg・・・・・と納得がいかないような、どこか悲しいような気分になりながらも、LPをCDに買いなおすのには正に絶好の機会ではある。左の10枚組は『ルチア旧』『ノルマ旧』『椿姫』『トスカ旧』『カヴァレリア』全曲で1500円だ。ルチアとノルマはステレオ録音しか持っていなかったし、椿姫とトスカは相当傷んだLPでしかない。どれ1つ別売で買っても1500円以上はするものだ。

右のはカラスのライヴコンサートの全集。欲しかったのはライヴ・イン・パリ1963&1976だが、単品で2300円ぐらい。こちらも10枚全集になれば4000円。買うしかないだろう。ちなみにパリのライヴでは、ムゼッタのワルツを歌っていたので欲しかった。他の内容はライヴ・イン・ローマ1952、ライヴ・イン・サン・レモ1954、ライヴ・イン・ミラノ1956、ライヴ・イン・アテネ1957、ライヴ・イン・ロンドン1958&1959、ライヴ・イン・ハンブルク1959、ライヴ・イン・シュトゥットガルト1959、ライヴ・イン・アムステルダム1959、ライヴ・イン・ロンドン1961&1962で、あとはリハーサル風景を収録したイン・リハーサル・ダラス1957と対談が1枚。59年のライヴはほとんど同じ曲だし解釈はほとんど変わってないから、当日の声の調子や微妙なテンポの揺れを楽しむわけ?で、これではちょっとした病的なファンのための時間かもしれない(笑)。でも1日中聴いていても飽きないのが、カラスの演奏だ。

a0041150_21292230.jpga0041150_21332638.jpgチェロのジャクリーヌ・デュプレも17枚組の全集が発売されている。こちらも約7000円だ。正に1音聴いただけでも、その天才を認知させるほどの強烈なエネルギーを持っていた彼女のことは、私は大好きだけれどもこの全集は買えない。なのでこのCDは紹介のみ(笑)。彼女がああして不可思議な病気になってしまったのは、きっと普段から精神と感覚が異常なまでにハイだったからに違いないと思っているので、デュプレの音楽に埋没するのは息苦しいのだ。無邪気というのか大胆というのか、音楽に対していつもピュアで没頭して取り組む姿は、右側のDVDでさらに明白だ。こちらは購入して一気に見てしまったが、もし彼女を初めて見る人は、まずミニスカートで荒馬にまたがるごとくチェロを弾くその姿にも、衝撃を受けるに違いない。師であるプリースとの2重奏やピアノの演奏等、音楽で遊ぶ姿にも鬼気迫るものがあって辛いが、必見の映像であると思う。今なら限定盤で日本語の字幕がついている。彼女もまた、実際異常であったのではあろうが、その性癖等が死後色々取りざたされているのが悲しい。これだけの才能に何を注釈つける必要があるのだろうか。本来ならば彼女の夫君であったバレンボイムももっと責められて然るべきなのだろうが、彼自身が音楽がもたらすイメージとは違った俗な環境に身を置いているので、だれも何も言うことはない。演奏家とはそんなものだ(笑)。

a0041150_1948786.jpga0041150_1943440.jpgそして先日NHKで深夜、今は老人となったそのバレンボイムがベートーヴェンを教え(生徒にはランラン等がいる)、ソナタ全曲をコンサートで弾いていく映像を見て大変感動した。多くの学ぶべきことがある。しかしもう1つ感じたことは「昔のバックハウスは本当にうまかったなあ」ということだ。若き日のバレンボイムが背筋をピンと立てて、ベートーヴェンを凛々しく端正に弾いていた映像を見たときも、ただならぬ才能の大きさと演奏家としてのオーラに圧倒されたが、年齢を重ねたバレンボイムはさらに味わいが深い。もちろん私達からすれば天上人であるし、往年のピアニストたちと比べても、技術や解釈の的確さははるかに優れている。でもやはりバックハウスだ。理由はよくわからないが(笑)、老ルービンシュタインのたった2小節にツィメルマンが勝てないのと一緒だろう。このバックハウスのレギュラー盤のほとんどが1000円という価格で12月12日にリリースされるのも嬉しい。好きなのはモノラル録音でのワルトシュタインソナタの名演。シューベルト=リストの絶妙な演奏が入った、有名なカーネギーホールでのライヴコンサートもおすすめだ。私もブラームスの小品集とハイドンのアルバムを買いなおすつもりでいる。
by masa-hilton | 2007-11-30 00:12 | 休日は怒涛の鑑賞

予想が大的中!

といっても競馬とか株ではない。なら良いんだけどね(笑)。シューマイのお話である。

色々食品の偽装や嘘が報道されているが、赤福とか鶏肉とかが騒がれているとき、私はずっと「そんなこと言ったら崎陽軒のシューマイが一番怪しい」と言い続けていたが、ついに摘発されてしまった。予想大的中!でも正しく言うとちょっと違う。会社はシューマイの原材料表示が不適切といった表示ミスと発表している。

私は常々「崎陽軒のシューマイ弁当が一番怪しい」と言っていた(笑)。まず筍の煮たものなんて日持ちするし、あんずや人工的な魚の照り焼きも3日ぐらいもちそうな雰囲気、おまけにもともとシューマイや餃子は臭い物だから、何が入っていたってわからないし平気だ。お米さえ交換すれば、2・3日はいける!ゆえにシューマイ弁当は怪しい!賞味期限は疑惑の中!と思っていたのだった。ある友人は「翌日の夜に電子レンジでチンして食べても、あれはおいしいよ」と絶賛していたし(笑)。

古くなっても大丈夫そうなものは「リスク商品」として安く売るのも悪くない気もするが、どうなのだろうか?昔は真っ黒になったバナナとかも八百屋さんが5円とかで売っていたよ(笑)。結局、お金儲けに走りすぎての大量生産・大量仕入がいけないのだろう。お弁当は工場生産でなく、その店が余力で出来る範囲にする・・・もともとそんなことだったはずである。

ある日の夜、横浜駅で売れ残ったシューマイ弁当が大量に運ばれていくのを見て、あれはどうなるのかな?と思ったものだ。生活が立ち行かなくなった方やホームレスの方に届けられる?でもそれもとても失礼な感じだし、地球には飢えと戦っている子供達だっているのに、罰当たりな話である。

自分ではどうしようもできないことだらけ。我が家の周辺のマンションの急騰ぶりも驚く。1年前に3500万円ぐらいで出ていた中古が、みなあっさり5000万を超えている。これに便乗したのか、以前から素敵だと思っていたアンティークなビルも丸ごと売り出されていた。とてもとても手が出るものではない高価な物件だが、こういうところにゆっくり住んでみたいものだ。けれど、きっと「耐震の基準」とかね、またしても様々な基準の問題や予想もしなかった雑事に振り回されて、考えもしなかった莫大な出費と無駄な忙しさに、命までもすり減らすことになるんだよ(笑)。
by masa-hilton | 2007-11-29 11:51 | 音楽・雑記

ヤマハピアノスーパーレッスン

横浜の上大岡で、ピアノ上級者のための「ヤマハピアノスーパーレッスン」という企画が12月1日と9日にあります。あまり上級者にこだわっていないとは思いますが(笑)、80分ですので少々長めの曲でも大丈夫で、お得な企画ですね。お目にかかれるのを楽しみにいたしております。

お問合せは「ピアノフォルテ上大岡」 TEL 045-716-4560 / FAX 045-716-4601
横浜市南区別所1-2-6  営業時間 10:00~18:00
by masa-hilton | 2007-11-27 23:06 | コンサート・イヴェント告知

月刊「ショパン」12月号

a0041150_23101394.jpg月刊ショパン12月号には、先だってのデビュー30周年のコンサートレポートが特集記事のところにカラーで載りました。ぜひぜひご覧ください。

同じく今年、デビュー30周年を迎えられた花房さんと見開きページになっていて、「30周年」というくくりでセットにレイアウトされていました。

また当日共演してくださったスターの方々、それぞれとの演奏写真が全部出ているところが嬉しかったし、すばらしいです。思い出しますね~。

私としても良い記念となりました。ショパン編集部の皆さん、どうもありがとう!
by masa-hilton | 2007-11-26 23:12 | デビュー30周年関連

ブルエラさん来日、曲目決まる

日曜日のダニエラ・ブルエラさんの曲目は以下のとおりです。

●Maurice Ravel:
"Cinq Melodies Populaires Grecques":
-Le Reveil de la Mariee
-La-bas, vers l'eglise
-Quel galant m'est comparable
-Chanson des cueilleuses de lentisques
-Tout gai!

●Short piano piece

●Ottorino Respighi
-L'ultima Ebbrezza
-Stornello
-Nebbie
-Notte
-Luce

●Massenet: MANON:
"Allons! il le faut pour lui-meme.. Adieu notre petite table"

●Bellini: I PURITANI : "Qui la voce sua soave"

●Donizetti: DON PASQUALE: "Quel guardo il cavaliere"

●Short piano piece

●Bellini: LA SONNAMBULA: "Ah! non credea mirarti"

●Verdi: LA TRAVIATA "E strano!..Ah! fors'e lui...Sempre libera"


チラシにはリゴレットとかはいっていましたが、変更されたようですね。そしてこのコンサートは武蔵野では珍しいマチネーですので、よろしくお願いいたします。

チラシの写真はかなり妖艶な感じですが、実際のブルエラさんは黒髪で、女学校の先生のような感じの方でした。ちょっと厳しい感じのする人でしょうか?もちろん優しかったですけどね(笑)。そして実際はどんな風に歌うか、またしてもリハでは全く想像できません。かなり声はあるような雰囲気ですし、今はきちんと歌っていますが、きっと大きく揺れて高い音を伸ばしたりと、どうなるかわからないスリリングな本番にまたもなるのでしょう(笑)。それが仕事ですが大変なことです。ピアノ・ソロも、なかなか雰囲気を壊さない曲を見つけられないでいます。

それにつけても、ここのところ打ち合わせ等が多く、益々時間がなくなって困ったことです。今日も眠い・・・・
by masa-hilton | 2007-11-24 05:51 | コンサート・イヴェント告知

たまにはロースも!宇田川で

a0041150_2321413.jpgいつもトンカツといえば「宇田川」のヒレカツを食べる私だが、この日は「ロースカツ定食」を戴いた。こちらもうまい!あたり前だ。もちろん人には好みがあるから人それぞれだが、「宇田川」のお肉は私にはしっくり来る。もちろんそれは揚げるタイミングや技術もこちらの好みとピッタリということだろう。お店イチ押しの「ロースカツ」は、文句なしにおいしいのだが、ロースはやはり脂が強いから、自分の体調とあわせて食べるのがいい。この日は絶対食べたい思って行ったから、以前食べたときよりももっとおいしく感じた。もともとは「ヒレ」のほうが好きだけれど、それぞれ違ったおいしさを楽しんでいる。いずれにしても、ジューシーで広がる風味がたまらない。そして食べる度にさらにおいしくなるというのが、このお店の凄いところ。有名な「カツサンド」も何度か戴いているが、回を重ねるごとにおいしく感じる。天才料理人の仕事は奥が深いということだ。

箸で切れるようなわざとらしい柔らかさもなく、ほどほどの歯ごたえもあり、自然なバランスのとれたおいしいトンカツ。これが懐かしい味わいもかもし出して、幸せいっぱいの気分。

このロースの日は先日の30周年のコンサートで、楽屋のお弁当を27人分作ってもらったので、そのお礼に伺ったのだが、その後の高田康子さんのコンサートの差し入れカツサンドもかなり喜んでもらえた!仲間も一緒に通っているがみんな絶賛だ!
by masa-hilton | 2007-11-23 01:27 | 趣味&グルメ

ポンジュースの「つぶみかん」

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ポンジュースに「つぶつぶみかん」という缶ジュースが昔あって、これが大好きだった。さらに「つぶつぶぶどう」というのもあって、これも大好き。これらはたいがい新幹線のワゴンで売っていた。普通のポンジュースがあの当時100円だったころ、150円だったり200円だったりした。これはかの大ピアニストのスヴャトスラフ・リヒテルの大好物であり、リヒテルは新幹線でいつもこれを飲むのを楽しみにしていたという。

最近はなくなってしまい寂しい思いをしていたのだが、ポンジュースがサンクスとサークルKとの提携で、「つぶみかん」ペットボトルで復活させた。飲んでみるとあの懐かしい味だ。似たような商品はあるが、こちらは100%でつぶつぶの量が段違いに多い。見ると「数量限定」とあったので思わずコンビニで大人買いした(左写真)。

また見つけたら買ってしまうかも(笑)。演奏家仲間にもメールしたが、みんな反応していたし。愛媛に在住の方に問い合わせたところ、早速本日送ってくださった(中写真)。これで40本!普段は閑散とした冷蔵庫も充実した内容になった。目標は80本ぐらいかな(笑)。がんばろう!
by masa-hilton | 2007-11-22 00:02 | 日々の出来事

浜松でウナギ!

さて今日20日もコンサートがあり、無事終えた。粛々と目の前のことを成功で終えていかなければ、と緊張感のある日々が続く。そんなコンサートを通じて色々な方と出会えるのは最高に嬉しい。今日は埼玉を中心に展開している「山田うどん」の会長さんとお会いできて、楽しかった。

さて前後したが名古屋に行く前には、浜松でも仕事をした。浜松と言えば私の大好きなウナギの名産地。しかし国産のもの、養殖のものとかこだわっていないので、自分の好きな味付けでふっくら焼いてくれる店なら、本場だろうがどこだろうが全く関係ない。天然物は意外にパサパサしていたりするし、浜名湖のウナギは意外に小さかったりもする。

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浜松ではヤマハの工場近くの「新角」という店に行くことが多いが、今回は「佳川」。「佳川」のウナギ(写真左)はきっとそのまま焼いているのだろう、かなり小さくなってしまっている。薄くて硬い感じだ。これが東京の日本橋あたりで出されたら、即NGになってしまうだろうが、小さいからといってまずいというわけではない。蒸しがはいってふわっと行っているほうがうまいと、すっかりすり込みされているだけで、このウナギにも味わいはしっかりあるのだ。特に「佳川」の鰻重はタレがうまい。甘い濃い味で、食欲をそそるあの鰻屋の香りにマッチしていて嬉しい。

そうは言っても普段「大和田」で目いっぱいの量のふっくらウナギ(写真中央)を戴いているので、やはりもの足らなかった。そんなわけで以前も書いたが最近味が落ちたので、あまり気は進まないのだが、帰り途中駅・三島の「ウナギ弁当」(写真右)を戴く。よく解説を読んでみると、これは三島大社の近くに生息する地のもののウナギらしい。そう思えばこの大きさも納得だ。三島大社のおつかいと神格化され、もともとこの地でウナギは食べる風習はなかったが、幕末で薩摩・長州軍がこの地を訪れガンガン食べてしまったのが始まりということらしい。なるほどね。
by masa-hilton | 2007-11-21 02:10 | 趣味&グルメ

名古屋のイヴェントに行ってきた

前日は中日ドラゴンズの優勝パレードがあったため、まったくホテルの予約が出来ず、この日は午前中(9時からリハ)からだったが、当日入りにした。朝7時の新幹線じゃ6時起き?私は5時ごろ寝るのでこういう日は寝ないに限る。むしろ寝ると危険、起きられない。朝は東京駅のまずい駅弁から「笹寿司の盛り合わせ」を選んだが、例外なくまずい。東京駅の駅弁業者は味見をしているのだろうか(笑)?コストの問題なのだろうね、きっと。

a0041150_21241181.jpg名古屋の仕事はヤマハ主催のイヴェント。場所は名古屋駅前の新名所ミッドランド・スクエアだ。この手の新しい建物が、最近はバンバン出来ているね。東京駅や日本橋ばかりではない。おまけにどこも賑わい成功しているようだ。この話題のお店やオフィスが満載のビルのイヴェントホールにピアノを置いてのコンサート、とは言ってもホテルの小ぶりの宴会場のような所。いずれにしても全てがきれいで、モダンな空間だ。

さてさて、私は一般にこういうイヴェントコンサートはとても得意だと思われているが、本人的にも実は好きだったりする。ただ楽器が良くないと空間が空間だけに辛い。でも昨日はとても良い楽器で良い調整ぶり!何も問題なかった。確かに神経質なピアニストでは出来ない仕事だし、できるようになるのにもキャリアがいると思う。「まさひろ美術館」にも書いたが、私も昔は、会場内の雑然とした空気に錯乱したりして失敗したこともあり、特にこういう場所のお客様は、通りすがりだけに反応やアンケートは非情そのものだから、実はホールで弾くよりもずっとずっと大変だったりする。しかしうまく行けばダイレクトに新しいお客様と交流が出来る。またここに演奏家として登場するということは、集客力を見込んで依頼されているわけだから、お客様の集まりにも責任を感じる。この日はこのイヴェントとしては異例の400組を超えたということで、大成功だ。やれやれとホッとした。熱心なお客様とやり取りもあって、楽しいコンサートだった。

お昼はミッドランド・スクエア内で「米門」に行ってコースを戴く。雑然と若いスタッフで右往左往している店で、そのお洒落な店の雰囲気とともに一流の臭いのしない店という印象で、嫌な予感がしたのだが、出された料理は大変味付けが良く、とても満足できた。あとでHPを見たら「米門」は「うまいもん」と読むらしく、東京にもあちこちに展開しているお洒落なバー風な和食店、あの「オイスターバー」を出している店でもある。

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前菜の和え物は合鴨のロースの味付けが良い。お造りはホタテのほうが鮮度が良かったかな?お醤油が九州の刺身醤油を思わせる甘めな味で、これが私の好み。湯葉の茶碗蒸しがあり、国産牛のフィレ肉の炭火焼をきのこソースで。ここは普通にステーキにして、きのこは炊き込みご飯にしたほうが味わいがあると思ったが、とても良質な感じで満足。現代的なお店である。

a0041150_214455.jpg仕事は夕方まであったので、帰りは夜の装い。名古屋駅はクリスマスの飾りがピカピカと美しい。名古屋駅は昨年もクリスマスの頃に行ったような気がするが、光のアーケードがあって本当にきれいだね。しかしこうして町がドンドン新しくなっていくわけで、未来はもっと豪華にみんなが夢見ていたような街づくりが現実になっていくのかと思うと、嬉しいような寂しいような。人間の人生は短い。「2200年ごろってどんななんだろうな~」等と思いつつ新幹線へ。

名古屋駅では鰻の寿司を買う。大きな一匹をそのまま寿司にしたもので、食べきれるかな?と思ったけどやはり余裕だったのだ(笑)。おかげ様でそのあとは爆睡。最近は眠るとスイートな夢を見ることが多く、目が覚めると「おお、現実は大変だな~」と思うことしきりだ。大変な現実に負けないように、夜中にはリングイネのミートソースを戴いた私であった。

今日は今日でNBC長崎放送のテレビスポットの収録のためにサントリーホールに出かけた。六本木の辺りはあわただしく、美しさを愛でるような気分にはならないが、盛んに流れるクリスマスソングや、光のデコレーションされた木々を見るのは楽しい。このスポットは来年2月のスーパートリオの佐世保公演のためのもので、長崎では年明けからオンエアされるそうである。
by masa-hilton | 2007-11-19 21:50 | 日々の出来事

銀座で「串揚げ」を戴いて

a0041150_1545358.jpgこの時期、つまりクリスマスにかけての銀座は素敵だ。もちろん銀座は最も好きな場所の1つ。余裕がなければ楽しくない町という辺りが良い。わが家はクリスマスツリーは新調して、11月1日から飾り始めたが、昨日はちょうど鳩居堂本店前の飾り付けで右往左往していて何とも楽しい。それはそうといつまでも暑かったのに、いつの間にか風も冷たくなって、コートがいる季節になっているのも不思議な感じだ。

銀座で打ち合わせがあり、「神戸・串乃家」に行く。名前の通りで神戸が本店、あとは銀座とベルリンに支店がある。もともと串揚げは大坂のもので、元来大阪で食べたほうがうまいものだ。東京だと揚げ物ならトンカツのほうが良いし、何となくもたれてしまう微妙なメニューだという認識だ。その関西でもトップを争う名店の1つで、デパートにも入店している。そして社長さんは知る人ぞ知る「1000人のチェリスト・コンサート」の主宰者で、ご自身もチェロを演奏なさる。

銀座の「串乃屋」はまず場所が難しい(笑)。おまけに店は超お洒落な雰囲気で、高級な隠れ家といった風情なので、はなから銀座でここに来ようって思うのはかなり凄い通人だと誉めてもらえそうだ。串は30種類ありとても食べきれない。ソースだけでなく5つの味わいで食べていく。ナスやこんにゃくは田楽味噌が最初からついている。またワインもこだわりの品揃えだという。グラスで戴いたがセレクションもこちらの好みに合わせてくれた。

しかしどんなにうまい!とか言っても、メニューとしては単調な感じは否めない。つまりドカ食いするものではないってこと。最初からこれとこれと決めて、常連として行くのでなければ少しキツイだろう。ネタは新鮮だし、高級店だけに落ち着いた大人の雰囲気は覚えておいて良い店。元来串揚げは賑やかに食べてこそのメニュー、静かにいただくギャップもユニークだ。

またここの串揚げは20本食べてラーメン一杯のカロリーだそうな。すぐに夜中にはお腹がすくと思いきや、そこは揚げ物。いつまでも重かった~(笑)。夜食いらずで大変結構だったよ。満足。

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と、もたれたわけではないが、さすがに翌日はさっぱりしたものが食べたくなった。今回初めて知ったのだが、土曜日は名店がほとんど休みの人形町だが、行きつけの「たぬき鮨」は、第1第3土曜は通常通り営業しているとのことだ。今夜のメインは白魚。青森産でさすがに味わいが違っていた。それとあなごも「しっかり焼かないでね」と注文をつけ、ふわっと戴きおいしかった。実はここのところ知らない店で、お刺身を食べる機会が多かったのだが、やはり普段おいしいものを戴いていると、なかなか難しいものがある。気取らないでおいしいものが食べられるのは、やはりそれは嬉しいこと。いつもながら今夜の「トロ」も最高だった。

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by masa-hilton | 2007-11-18 01:58 | 趣味&グルメ