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福山音楽祭の青少年のためのオーディションの審査

コンクールの季節である。毎年何回か審査を頼まれているけれど、年々、ピアノを弾く若い人を見るたびに、これからの人生の大変さを考えて重い気持ちになる。

ピアノを弾いてコンクールに出ようっということは「ピアニストになりたい」という気持ちに他ならない。私たちの時代では自分の実力を考えて、気軽にリサイタルやCD録音などご法度であった。今は自由だから、お金さえあればいくらでも活動ができるし、音大に入る必要もないくらいだ。自称ピアニストで良ければ、明日からでもどうぞということだ。でもいったい何のために弾くのだろう?求められていないのに弾くのも空しいだろうし、求められたとしても何の意味や意義があるのかを考えたら、全く無用の人生だと気づき愕然とするかもしれない。音楽につつまれる人生の価値が分からずして、この道に気軽に踏み込んではいけないと思う。食べていくのも難しい世界なのだから。

ピアノの先生たちの「メシの種」のような意味のないコンクールは、ただ不幸な子どもたちを増殖させるだけである。企画するだけで地獄行きに値するほどの罪悪と知るべきだ。でも同時に「舞台で弾く」経験を積むという意味では、コンクールのようなものは不可欠かもしれない。ピアニストが仕事となれば、さまざまな悪条件でも弾ききれる底力が求められる。何事も本人次第。強い志を持ってのぞめば、たとえ結果がどうでも、すべてが有益になる。出る以上は「人生をかけた戦い」である。そこに立ち会うのは、やはり気が重くなるよね。

a0041150_2315226.jpg今回のオーディションは「福山音楽祭」ということで、福山と広島の2か所で行われた。オーディションとしてきちんとした意義があり、コンサートの出演などが約束されているものだ。普通のコンクールより門戸が広いし、やはり演奏の場を提供されるということは、我々の人生の基本であるから、こうした企画には積極的にトライすべきであると思うね。今後もぜひ続いてほしい企画である。審査は南弘明先生と杉谷昭子さんだ。今回は合間の時間にいろいろお話できて、それも楽しかった。最初はオカルト趣味なのかと思ったのだが(失礼!笑)、杉谷さんがいつもぬいぐるみを同伴されている理由も直接お聞きすることが出来た。とても心温まるエピソードでちょっと安心。

この日は朝早く8時台の飛行機で広島入り。人形町からはタクシーで高速を飛ばせば15分ぐらいだから何ということはない。広島のほうがやや涼しかった。車で福山に向かい審査を済ませ、広島での宿泊ということになった。ホテルから「原爆ドーム」がよく見える。広島は何度も行っているけれど、原爆ドームに行ったのは1度だけ。やはり衝撃を受けたのを覚えている。我々の幸せが多くの人たちの犠牲の上にあることを、絶対忘れてはいけない。

夜は主催の森山さん行きつけのスペイン料理で、南先生とも楽しいお食事。南先生は私が学生であったときから教授でいらしたので、大先輩であり大先生であるのだけれど、色々音楽に対しての面白いお話や、お住まいのある離島での生活を伺ってとても楽しかった。

出かけたのは広島テレビの前にあるスペイン料理の「IDEMOTO」。地方での名店には東京では通用しないようなところが多いのだが、ここはまず第一に趣味が良い。東京でも十分通用する洒落た店だ。

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a0041150_2423116.jpga0041150_2424312.jpgメニューの並びを見ても、味の感じからしてもワインのつまみ系のものが主流のタイプだけれど、きちんと味がうまく整えられていて一本調子になることなく、ちゃんと最後は「ステーキ」まで用意されて、食事としても充足感があるのが良いね。

「タコのガーリック焼」はエスカルゴの代用品なのだけれども、タコ自体の旨さがあるので不満を感じさせない。「ムール貝のオイル焼」も、風味を殺さないで癖のある香りを巧く中和させて食べやすい。メニューにない特製のサラダやガーリックを利かせてぺペロンチーノ風味にした魚介類のパスタなど、どれも大変美味しかった。時季じゃないのでメニューになかったが、ブルーチーズを使った牡蠣のお料理とかも旨いらしい。地方に行って美味しい店を選ぶとき、テレビ局のそばにあって何年かちゃんと営業できているお店はほぼ間違いがない。ここもそうだ。

a0041150_2454215.jpg実はこのほかにも「あさりのワイン蒸し」等々、もっと戴いていたのだが、夜中になったら小腹がすいてしまって(笑)市内を徘徊してしまった。実はホテルのそばに広島で人気ナンバーワンのラーメン屋があったということなのだが、それは気がつかなかった(笑)。「ラーメン」は好きなわけではないから、出来れば「お好み焼」を食べようと表に出たのだ。

コンビニで寝る前に戴くコーヒーを買いながらの物色。赤ちょうちんで目立っていたのは「まるさ商店」。良く見るとラーメン屋、でもちゃんとお料理も出来るほうの「ラーメン屋」だ。何と290円とか390円とかの値段のメニューが並んでいる。ちょっと怪しいね(笑)。そう言えば赤い派手な看板も「マルサ」という名前も十分に怪しい。後で知ったのだが、やはりB級グルメの店には間違いないのだが「餃子」や「天津丼」などが美味しい、実は知る人ぞ知る旨い店だったようだ。今回は当たりだった。

私は夜中の定番の1つ「冷やし中華」、何と390円を注文。とても安いけど、たまたまサービスデーだったのかもしれないね。具もいっぱいでフレッシュ!値段とは見合わないすばらしいさじゃない?ただ真っ赤な感じだったので「激安」ばかりでなく「激辛」かと心配したが、かかっていたのは唐辛子ではなく大丈夫だった(笑)。麺の感じもツルツル美味しいし、スープも個性があって甘辛く、とても良い感じだ。大満足してしまった(笑)。

翌日は県民ホールで審査。上手な人が多かったね。油断していてまた扇子をなくして「そごう」で調達。とても良いものが買えて良かった。最終のJALで帰ってくると東京も涼しくなっていた。空港で近辺で食事をしようかと思ったが、人形町に直行!15分だし。


a0041150_343716.jpga0041150_345022.jpgやはりかなり疲れていたしおなかもすいていた(笑)ので、お気に入りの「イル・バンボリーノ」に行って、いつもの「リガトーニ、トリッパとギャラを使ったトマトソース」を野獣のように戴く。ここは割と遅くまでやっていてくれるから、とても助かるよね。

そして以前から気になっていた「羊肉のロースト」を戴く。これも旨いね~!そして凄いボリュームだ!この肉の厚さに大満足!これはメニューのマスタードソースで戴くより、ポルトソースがお勧めかも。特にせっかくの美味しい付け合わせの野菜が、ポルトソースのほうが合うかもしれないから。でもこの肉は最高だね。鴨も美味しいけど羊もとってもGOOD!

人間ってしょうがないね~すぐおなかいっぱいになって眠くなってしまうし(笑)。
by masa-hilton | 2010-07-31 03:12 | 日々の出来事

永井荷風先生の浅草の「尾張屋」へ

何となく自由人ということが重なるらしく「永井荷風先生のようだ」と言われることが多くなってきたが、それだけ爺さんになったということやもしれぬ。むむむ。その荷風先生はいつも決まった店で決まったものを食べるという外食生活を続けておられた。その点では私とは共通点があり、実はちょっと憧れの気持がある。

荷風先生は浅草の「尾張屋」で「かしわ蕎麦」を食べるのが日常だったという。どんな暑い夏であろうとそれは変わらなかったらしく、頑固と言うかその姿勢は見事。私は「かしわ蕎麦」はちょっと(笑)。毎回おなじみだが食べるとすれば「もり(ざる)」「たぬき」「かきたまうどん」「にしん蕎麦」「天丼」、気が向いて「かつ丼」だ。特に「もり」と「天丼」は思い入れが強い。先日以来「葵丸進」の「大海老天丼」に凝ってしまったけれど、「尾張屋」の「天丼」や「天麩羅蕎麦」も大きな海老で有名なのである。

それにしても建設中のスカイツリー、確かに未来都市のような感じがする。写真になると安っぽく怪獣映画に壊される未来都市のようでおかしい。でも浅草はやはり江戸の風味が残る町として永遠だろう。この「尾張屋」もそんな文化的な場所だと思う。荷風先生の行っていた本店は雷門と言っても、田原町寄り。ハンバーグの「モンブラン」とかのそばにある。ここが割と閉まっていることが多いし、駅に近いと言えばずっと便利なので、支店に行く人も多い。

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「尾張屋」の「もりそば」は私としては中野の「さらしな」銀座の「田中屋」に並んで好きなタイプのものだった。ツユの味が良い。いわゆる江戸前の濃いお味なのだが、けっして辛くなく麺に対する触りもなめらかだ。そしてとても「普通」なのである。「普通」なのだけれど昔食べたスタンダードのような、そういう懐かしいお味で私には響いた。値段も普通であることもありがたい。そんなせいか、庶民の店としての味わいがあちらこちらに薫る。これも良い感じだ。天丼はかなりの「大海老」天丼なのだが、並が「クマ海老」、上が「車海老」ということで種類の差があるだけで大きさは変わらないらしい。私は「並」しか食べたことがない(笑)。だって「並天丼」と「もりそば」の組合せだと2000円でキリが良いんだもん(笑)。「葵丸進」に比べれば太さがやや細い?かな。それと比べなければ十分に満足できる海老の大きさ、そしてバランスの良いタレとの組み合わせの美味しい天丼だ。例によって浅草の衣の厚い天丼だがもたれない。蕎麦屋の天丼としてのギトギト感は少ないし、何よりも仕事がきれいな感じがするね。そのうち「上」も戴こう!

人形町でお蕎麦を食べようすると「花乃蕎麦」かなあ?という所だが、最近はなんかムラがあってちょっと気分的にパスになってしまった。もちろん「東嶋屋」にも美味しいものがあるけれどね、浅草まで出てきて蕎麦を食べるというのは、荷風先生に習って「人生の粋」を感じる日常的な行事になってきた。
by masa-hilton | 2010-07-30 05:54 | 趣味&グルメ

御徒町の絶品洋食!「さくらい」に行く

普段に買い物や食事に気軽に行く範囲として、銀座・浅草・上野辺りまでが軽くはいる。御徒町は上野の松坂屋が私の家の生活雑貨の買い物場所だし、吉池の面白い具材を使うパン屋さん(ちくわパン、牡蠣フライパンなど)も楽しく訪問する(笑)。またお気軽焼肉、そして「平壌冷麺」の旨い「陽山道」はこのブログでもおなじみ。

そんな御徒町で前から行きたいと思っていた洋食屋さん「さくらい」。正式には「厳選洋食さくらい」という名前なのだが、一般には「オムライス」などが美味しい洋食屋さんとしてとても有名だ。ジャンルとしては日本橋の「たいめいけん」やわが人形町の「芳味亭」などと同じジャンルになるわけだが、行ってみてビックリ。ちょっと比べ物にならないほど旨い!もっとも私の基準はあてにはならないけれど(笑)。今回は急な打ち合わせで管理人さんと出かけたのだが、関西人も絶賛の東京の味!とにかく別格に旨かった!

「さくらい」はちゃんと雑多に頼んだものが、コースのような順番で考えられて出てくる配慮がすばらしい。普通だと出来たものから出てきてしまうのが洋食屋だ。スープが後なんてこともある。そうでないほうが良いに決まっているし「美味しいものをより美味しく食べてもらおう」というフロアの人の心遣いだよね。とても嬉しい。

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a0041150_0115167.jpga0041150_012244.jpgシーズンのメニュー「稚鮎のフライ」からすっかり虜に。旨いのなんのって。ウスターソースで戴くのが私は好きだが、お塩でももちろんOK。素材が活きたフライの絶妙な味わい、それが上品でいながら庶民的な風情もある。いいねえ~。続く「カニコロッケ」がまた超~旨い!大満足。これは最高!と言うか好みにピッタリだ。2種のソースで戴けるのだが、断然普通のほうのソース(笑)が良く、これがまた洋食屋ならではの良いお味。「稚鮎」の時のソースとも違うものだ。クリームの感じもちょうど良く揚げ方も軽やか。ポテトサラダも美味しかった~すばらしい。そして毎日でも食べたいと思うほどに旨かったのが「ハンバーグ」だ。どちらかと言えば「細引き」の肉。「ジューシーで半生」とかではなく、柔らかめで普通にしっかりと焼いてある。一口食べた時よりも後を引く美味しさ。このデミグラスソースが良いね。お江戸の洋食の粋だ。

ここまでは狂喜乱舞だったけれど、次の「ナポリタン」はやや味が濃かった。チョリソーも辛めなので、これはパスかな。「ハヤシライス」はハンバーグの時のデミグラスソースを考えると、ちょっと意外な感じ。もちろん美味しい。美味しいんだけれど、ハヤシに関してはもっともっと普通な感じの、上野精養軒のようなやつのほうが好きかもしれない。生姜焼も美味しそうだったね。またまた是非伺いたい店だ。私は「ハンバーグ」が美味しいと思える店を見つけられて、とても幸せだった。お店は洋食屋とは思えないスタイリッシュな感じ。そこも新鮮。
by masa-hilton | 2010-07-29 00:32 | 趣味&グルメ

ウィーン・フィルのメンバーとの室内楽コンサート

以前から親しくさせていただいているウィーンフィルの首席奏者ペーター・シュミードルさん、フリッツ・ドレシャルさんとの東北でのコンサート、おかげさまでうれしいこともいっぱいあり、大変楽しいツアーとなった。

シュミードルさんとは7年ぶりの共演、ドレシャルさんとは10年ぶりの共演、トリオとしての共演は15年ぶりになるのだが、全くそのブランクが感じられない。お2人とも世界のトップランクの演奏家だが、お人柄も素晴らしい。私は若い時に彼らから実に多くのことを学んだ。それは演奏家としての「イロハ」というか、プロの音楽家はかくあるべきということである。彼らは本当にコンサートが大好きで、人生そのものであり、いつも活力を持って輝いている。コンコルドが飛んでいたころは、時差を使って、アメリカとヨーロッパで同じ日の同じ時間にリサイタルを実行してしまったり(笑)、前向きで疲れを知らない情熱、そして共演者にはいつも紳士的であり、演奏には音楽の喜びが満ちて温かい。そして音楽のビジネスのあるべき姿を、私はしっかり勉強させて戴いた。彼らはいつも平常心で普通に構えている。芸術家は内容とか表現とか、深遠なものに憧れこだわってしまいがちなのだが、本質的には「音さえ出せばそれがいつでも立派な音楽(それも伝統の香り豊かな)として成立する」のが1つの理想の姿でもある。彼らの穏やかさは、それができる自信と誇りがあるゆえだと思う。気難しい注文の多い演奏家なんていうのは、実力不足の現れだということも心底思い知らされるね。

まずは仙台のコンサート、私は朝7時半の新幹線で仙台に向かい、会場で10時からリハーサルという強行軍だ。15年ぶりでも問題もなく無事終了。大好きなブラームスのトリオや良い曲ばかりが並んでいるのでとても楽しい。2時間みっちりとリハーサルを行い、そのあとは仙台で一番有名な酒蔵の「勝山」のホテル「勝山館」で昼食となった。
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a0041150_23354330.jpga0041150_9502594.jpgなかなか趣あるホテルで、洋食のレストランは輝くシャンデリアが並んで、とても美しく素敵だった。ただコンサートが4時半からとなると、残念ながらゆったり食べている場合ではない。簡単なコースを戴く。

フレッシュなサラダのあとはチーズのリゾットをセレクト。主催者のかたはもっと豪華なメニューを勧めてくれたのだけれど、絶対にこれが良かった(笑)。いわゆるちょっとベタベタした感じのもので、ポテトのチーズ焼きのような雰囲気なのだけれど(笑)それは私の想像していた通り。ホテルのレストランとはどこもこういう感じで、しっかりお米が立った本格的なものだと芯があるので、本番前に消化が悪い(笑)。お母さんが作ったようなこういうのも嫌いじゃない。なんてったってチーズ好きだからね(笑)。お味はマイルドで美味しかったし気分も落ち着けた。大満足。主催者のかたのご配慮に大感謝!

コンサートはアットホームな感じで温かく迎えてくださり、とても楽しく終了!お茶目なシュミードルさんのしぐさもウケていた(笑)。常盤木学園内のホールだが、とてもナチュラルな響きの感じの良いホールで演奏していても楽しめる。こういう良い設備が使える学生さんたちが羨ましいね。左下の写真は常盤木学園のブログから拝借。学生さんたちの生き生きとした毎日が伺える楽しいページだ。

a0041150_1224462.jpgウィーンの音、ウィーンの音楽は理屈ではない。そう言い切ってしまうと乱暴なのだが、「音楽を純粋にとらえて、そこに無条件に喜びを発見して弾く」とでもいうことだろうか?これがまたクラシック演奏の基本であり、NHKで今再放送中のシフのレッスンなどを見ていても十分に感じられる。

シュミードルさんは「斎藤は本当に良い音楽家だ。演奏していると我々ウィーン人と同質の音楽を感じることができるんだよ。」と何回もほめて下さった。うまいとか何とか言われるより、こういうほめ方をされるのが一番幸せだ。ヨーロッパの伝統音楽なのだから、本来その伝統と遠い日本人であることが最もどうしようもない部分で、そこに根源的なお墨付きを頂けるというのは、私たちにとっては何よりの勲章だ。伝統的な演奏ができる名手たちとの共演は、自分の積み重ねてきたものに確かな答えが戴けるうれしい時間である。

ウィーンフィルのメンバーとの共演は色々あったし長いから、私自身もとてもやりやすく、昔から聞いていた懐かしい節回しに触れる思いがして、それも幸せに思える。やはりこうした経験を積むのが何よりも大切なことだ。ここが運だと思う。そういう共演に恵まれなければ話にならないし、最初のころは当然不慣れなのだから、お客様や批評家が長い目で温かく育てて下さらなければ成り立たない。本当に多くの方に支えられ、育てて戴いたのだと、感謝することばかりである。

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a0041150_957456.jpg夜は仙台の日本オーストリア協会のレセプションに招かれて、美味しいオーストリアワインとフルコースを(笑)。ここのワインが偶然にもドレシャルさんが個人的に親しいワイン屋さんのもので、それも大いに盛り上がる。また私は以前にリサイタルでお世話になった「ピアノアッセンブリー」の仁科さんに10年ぶりに再会!こちらも楽しかった。

コースもホテルのものとしては凝っていて、前菜も食感の良い「2種のキャビアと鮑の柔らか煮」、臭みのない「タスマニアサーモン」等スッキリ戴ける。一番美味しかったのは「カボチャの冷製スープ」!スープ自体も美味しいのだが、「坊ちゃんカボチャ」がそのまま器として使われそれも戴ける。この熟したカボチャが絶品と言うほどに旨い。この同じお皿になぜか熱々のコンソメスープがフルートグラスで添えられて(笑)これはちょっと意味不明!逆に残念だったかも。これさえなければ(笑)!コンソメスープって難しいよね。なかなか銀座の「パリの朝市」のようなわけにはいかないものだ。あそこのコンソメスープは旨い!さてメインのお料理はお魚(まこがれい)のほうが美味しかった。

皆さんの心づくしの会で素敵な時間を戴き本当に感謝である。ありがとうございました。このあとすぐ車で一関に向かい「ベリーノホテル一関」へ。忙しい1日だったがとても充実していたし「ベリーノホテル」のお洒落なサロンで戴いたフルーツでリフレッシュ!

a0041150_109585.jpg翌日はホテルで朝9時半からリハーサル。実は前日とプログラムが少々変わる。まずは8時過ぎに朝食を戴く。「ベリーノホテル一関」は私の大のお気に入りだ。お部屋も美しいが湿度などもきちんと管理されていて細やか。朝食は和食を選択。この温めながら戴くものはよくありがちな鍋や煮物ではなく「焼き物」であるのが素晴らしいと思う。温泉旅館じゃあるまいし(笑)朝から鍋というのは、何か精神的にももたれるような気もするよね。だから香ばしい焼き物はメニューとして朝食には相応しい。また「きんぴらごぼう」が良い。お味もだが、太さが実に繊細でとても美味しく戴けた。

またBGMにはドホナーニが編曲したピアノ曲が!さすがにセレクトが凄いね。これが気に入っちゃった~!楽譜は持っているので、ぜひ弾いてみたい・・・・とか思った。

リハーサルは11時半までシッカリ!そのあとシュミードルさんたちはすぐ昼食に行かれたが、私はいくらなんでも時間が近いので12時半ごろにした。それまでは個人練習。実はね(笑)ちゃんとおなかをすかしてから戴きたかったの。というのもここ「ベリーノホテル」の和食は絶品だから。おそらくこの和食が分離して東京の表参道あたりでオープンしたとしても十分にやっていける!!そんなレベルだ。ホテルのレストランの価値観で推し量れる範疇では大きない。とても楽しみにしていた。

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a0041150_10165631.jpgでも演奏は3時からということだから、大量には戴けない!ホント残念だ(笑)。

まずは大きなザル籠の中に盛りつけられた「鱧の焼き物」。「鱧」は舌平目のムニエルを思わせるほどに絶妙の軽さとニュアンスがゴキゲン!お造りは三陸の「ウニ」がメイン。これは旨い~!文句無し。また地味なことながら「刺身のツマ」のお大根が繊細な細さで旨さを増幅させる。刺身もただナマで出すだけではなく、所々に仕込みの後がある凝ったもの。

サラダも春雨の歯ざわりも絶妙。涼やかな食感を味わえる。そして炊き込みご飯は「みょうがご飯」だ。私はどちらかと言えば「みょうが」は嫌いだ。でもこんな風に鮮やかに料理されると、全然平気。みょうがの香り、独特な辛味が清涼感を持っていて、この季節に実に良く合う。嫌いな食材なのに大喜びで戴いてしまった!超旨い!弾く前だったからおかわりなしで終了(笑)。

「ベリーノホテル」のこの和食は今は予約があって営業するという形をとっている。なんかもったいないような気もするのだが、こういうきめの細かいやり方だから質も保てるという気もするね。でもこれは是非多くのかたに賞味して戴きたい和食。普通に宿泊していたら、きっとわからないでスルーしてしまうだろう。それは残念すぎるよ(笑)。

a0041150_10312415.jpgさてコンサートは中尊寺の本堂で行うというもの。中尊寺が世界遺産に選ばれることを祈念して行われた。そして夜は夜で「ベリーノホテル」でも別プログラムで6時半からのコンサートが。そしてさらにディナーの前にミニコンサートという流れだ。

これはJTBの企画でツアーが組まれていて、企画は本当に素晴らしいのだけどツアーの代金が10万円ということで、お客様がどれだけいらしてくださるのかがとても心配だったのだけれど、大変ありがたいことに多くの方がご参加くださった。感謝いたします。中尊寺にはすばらしい能楽堂はあるのだけれど、この本堂に100人を超える人たちが集まり、コンサートが行われたのも初めてのことだという。

もちろん冷房なし(笑)。暑さが一番の心配ごとだったのだけれど、風があってラッキー!雰囲気も良く何の問題もない。「ひぐらし」や「蝉」が演奏に対抗するかのように一斉に鳴きだし(笑)、まさに自然の中の音楽ということで、お客様にも大変喜んで戴けた。

「あなたのために書きました」と貫主様から書を戴く。中尊寺では泰衡の棺にあった800年前の種から近年、蓮の花が育ち花開いたそうなのだがそれに例えて「美しきものは時空を超えて人の心を動かす」というようなお言葉だった。コンサートの後は「金色堂」も散策。

ホテルに戻って時間はほとんどなく次のコンサートに突入、お客様はさらに増えて200人になっていた。よく考えてみれば大変ハードなスケジュールながら、疲れを感じることもなく、おかげさまで大成功のコンサートになった。お客様の笑顔に支えられたのだと思う。

a0041150_10323938.jpga0041150_10325413.jpg中尊寺からずっとシュテファン=バストル駐日大使もご来席。大使もこの日本文化の深い空間で、ベリーノホテルの美味しいお食事とともに3回もコンサートを聴いたことを「特別の経験」と、お喜びのご様子でスピーチをされていた。私は大使に演奏を聴いていただいたのは2回目。前回はヤマハホールでのセドフさんとのコンサート。「心に染みる美しいピアノでした」と前回のことも良く覚えていてくださって、とてもほめて戴いた。写真は大使ご夫妻とシュミードルさんとドレシャルさん。

演奏後は私たちも一緒にディナーで大変和やかなひと時。私が弾いたグリーグのピアノ協奏曲を聴いてピアニストになったという人、以前からのリピーターのお客様、東京からツアーでいらしたお客様からも「来た甲斐がありました」とお声をかけて戴き、こちらも大感激。お食事も美味しく戴いた。

というわけで大変充実した楽しい時間を過ごさせて戴いて、大感謝のツアーだったのだが、シューマンのレパートリーは水を得た魚のように、かなり良い演奏だったと思う。やはりシューマンという作曲家はピアノの魅力を巧く描けるすばらしい作曲家だと改めて感じた。考えてみると私もよほど自分が調子が悪くない限りは(笑)、シューマンではこれまでも自己満足と(笑)それなりの評価も戴いてきたような気もする。もう少し今後レパートリーを増やしてみようかな~、よし、そうしよう!ドレシャルさんからも「サンキュー、曲の良いイメージをもらえて幸せだった」と言われて幸せだ。ドヴォルザークもとても良い空気だったね。私も希望に燃えていた若いころの気分に戻ったような、音楽に対するフレッシュな情熱を戴いた。心から感謝!演奏家とはかくあるべきだね~。引退同然のような人はやはり問題があるからそういう状態なのであって、活躍している人にはちゃんとそれだけの理由がある。これからもますます積極的に頑張っていきたいと思った。

a0041150_10481758.jpga0041150_1048316.jpgさて、これでひと段落。かなりの数のレパートリーを抱え忙しかった~。今回出かけていくときもあわただしく、東京駅でとてもまずい駅弁を食べて、不幸な気持ちだったよね(笑)。何とかの釜めしとかも(笑)私はダメだ。もちろん好みもあるけれど「駅弁を楽しみにしている」などと言う人の気がしれない。友人の山本祐ノ介さんは「冷たいご飯がいやだ」と言って、急いでいるときはスタンドで済ませていたりしているが、それも正解である。ただ地方に行くと良いお弁当があるのも確かで、北陸や仙台、神戸などには美味しいと思ったものもある。そんな中、一関は例外的に駅弁の美味しい駅。コンサートの後は楽しみに買って帰る。駅の売店のお弁当写真がもう少し美味しそうだともっと良いね。でも大丈夫。お肉の質とか、お弁当にしてはとても良いものを使っていていつも満足。今回は「しょう月堂」の「ローストビーフ弁当」。玉ねぎを混ぜたご飯も美味しいね。

なおコンサートの模様は朝7時のNHKニュースでしっかり放送されていた。とり上げて戴いたのもうれしいが、わりと長い時間だったのでさらに感謝!
by masa-hilton | 2010-07-26 11:15 | 日々の出来事

新しいイタリアン「トラットリア・コッレ」といつもの「イル・バンボリーノ」

人形町の交差点から久松警察を越して、ケーキ屋さんの「東京洋菓子倶楽部」の隣に開店3ヶ月の新しいイタリアンを発見。「トラットリア・コッレ」はいかにも最近風な若い人のイメージなお店だ。豪華な感じや美しさ、または強い意気込みみたいなものはあまりなく、薄くシンプルな佇まいはそのまま、お味のほうにも反映されているようだ。あの落合シェフが応援しているお店とのこと。私は夜に行ったのだが客は他に一組。

さてさてメニューを見てガッカリ、実はすぐ逃げだしたくなった(笑)。メインがことごとくワンパターンの「炭火焼」なのである。「これって全部塩味になるんだよね?」と聞けば「はい、そうです。」とのこと(笑)。あはは~苦手だ。ある意味ヨーロッパはみんな塩味だから本格的とも言える。でもここ人形町は昔ながらの洋食屋の町、さらにフレンチのシェフも青くなるソースを作れるイタリアンが多いのでどうだろう?最近は続々イタリアンのお店は増え、きちんとしたジビエ料理が出せる店まで登場しているから、先行きはちょっと心配な気配(笑)。それはお店も感じているらしく、フロアの子がいちいち「お味はいかがですか?」と聞いてくる。率直な感想をそのまま述べていたが、やはり営業は難しいようだ。シンプルで気軽と言っても、「SPOON」やインド人がやっている「DO~MO」ほどではない。ピザがないのと、パスタのメニューがベーシックなものではないとなると、競合店は「アル・ポンテ」?それは相手が強すぎでやばい!

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a0041150_227680.jpg基本的に前菜はどれも1500円、パスタもどれも1500円、メインは2300円と画一化させていて、これをプリフィックス・コースにすると4800円になる。きっと値段の抑え方が色々窮屈なことになっているのかも。ちなみにリゾットなどは作れないようだ。

まずアミューズはきゅうりなどを使った「冷製のスープ」。「実は豚の燻製が自慢なんです!」と言うのなら、最初から自家製ハムなどが良いのでは?ね!「スープ」は印象の薄いものだった。前菜は「豚で巻いたホワイトアスパラの炭火焼・パルミジャーノ・ソース」。新鮮というのだろうか、ポキンと折れるくらいに硬めのホワイトアスパラ・・・・イメージ的にはまろやかにチーズが染み込んだ、しっとりとしたアスパラを戴きたかった。チーズのソースは塩コショウの印象ばかりで、チーズ好きの私としてはとても残念!好みの問題かな。

パスタはメニューにある「ボロネーゼ」が「出来ない」と言われたので、「イチジクとリコッタチーズを詰めたラビオリ、ゴルゴンゾーラソース」。これは美味しい。イチジクの甘さとチーズの相性は抜群だからよくあるパターンだが、期待通り。ただゴルゴンゾーラソースに「ブルーチーズ」の匂いや味(コク)が足らない。「ブルーチーズ」が強いと一般客が敬遠することを考えたか、高いものを使ってないかどちらか。チーズ好きにはまたもや残念(笑)。美味しいけどちょっと「地方の個人経営のレストラン」風なイメージになってしまうかも。

メインは仕方がないから「鴨の炭火焼」(笑)。塩味は嫌いだからガッカリしていたのだが、あれ?バルサミコソースがかかっているよ(笑)。でもこのソースはあまりに平凡。肉は上質でジューシーだったので、逆に塩味だけでも良かったかも。無理してやってくれたのかなあ?申し訳ない。それより量が少なくない?3切れとは・・・・あ、野菜は多いね(笑)。確かに新鮮なオーガニックな素材にこだわりがあるようだ。全体の印象としては塩が効いた野菜ばかりを戴いたという感じだ。ワインのつまみで戴くようなメニューなのだろう。が、そうなると広尾の「インカント」を思い出してしまうので物足らない。いずれにしても塩が強いので、私は苦手かも知れない。

シンプルな素朴さが良いという人にはきっと好みに合う店だろう。どれもお味の傾向はオーソドックスなので問題もない。新しい店はドンドン化けていくので、私はまた化けた頃に伺いたい。とても素敵なお店だと思うが、これで5000円はもったいなかった。

これが「呼び水」になって、いつもの「イル・バンボリーノ」に行く。ここはちょっと場所が悪いから、営業的にその点ではやや損をしていると思うけれど、逆に「隠れ家」的に日常から避難して「癒される美味しい店」として地元民のファンが多い。そして自分の好みに合うと言うことだけだろうが、やはり旨さは段違いに感じた。ここのシェフも落合さんの下で修業したことがあるという。ピアノもそうだが、先生が一緒だって全然違う(笑)。結局は生徒個人の才能と個性と能力次第だ。偉大な師であろうが才能のない先生であろうが、当の生徒の才覚次第だし、同じ環境にあってもかわいそうなくらいの「あからさまな差」が付いてしまう。その「差」はだれよりも本人が感じるので、自己保身のためにあれこれ偉そうに構えたり弁明してみたりと(笑)懸命にはなってみても、「差」は世間の評価によってつけられたものなんだから「みっともなさ」が倍増するだけで如何ともし難い。ホント芸術も客商売も残酷なビジネスだが、ここで他人をうらやんだり世間を非難しても何にもならない。自分の努力でしか状況を改善できないのだから。夢を持って笑顔で少しずつでも前に進むべく頑張る!これが1番と言うか、これしかない(笑)。そういう意味ではレストランはどこも頑張っていて偉い!コンクールを目指したり受験を控えた人たちも、これを見習ってぜひ頑張って欲しいよね。応援しています!

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a0041150_11371732.jpgさてお待ちかね!「ズワイカニとエビとアボガドのタルタル」はどこにでもある定番メニューだけど好き(笑)。ここのはしっかりとした味が付いている。塩っぽいということもなく食べやすくて良かった!OKOK!周りに香草がいっぱいあるので、その香りに好き嫌いがあると思うけれど、夏にはピッタリ。この店のピザも絶品なのだけれど、私は自分の定番、いつものリガトーニ「トリッパ、ギャラ、豆を使ったトマトソース」をパルメザンチーズをもらって。旨い旨い!これ毎日でも食べたいんだよ。なかなかない組合せのメニューなんだけど、普通のアマトリチャーナやナポリタン好きも泣いて喜ぶ逸品。また大好きなゴルゴンゾーラソースは本日は「ニョッキ」で!旨い!これにもパルメザンチーズを山とかける(笑)。十分に美味しいのだが、私はチーズ好きだからもっともっと濃くても良いというわけ。

そしていつもの「鴨のロースト」。これマジ最高!大好きだ!上質な「ローストビーフ」につながるイメージもある。そしてこの濃厚でしつこさのないソースがホント美味しい!付け合わせの焦げ目をつけた野菜も私の好みに合う。旨い!いつもながら大満足!そして二人で戴いて6300円なのだから文句なしだ。見た目の質感にも満足感がある。

このお店も開店当初に比べたら、飛躍的に良くなり安定した。我々もそうだけどやはり実戦こそが大事ということだ。演奏することと演奏活動をすることは別次元のことだからね。

by masa-hilton | 2010-07-24 12:50 | 趣味&グルメ

山梨英和大学での講座

さてさて多忙で更新ができなかった上に、パソコンが崩壊で更新が滞ってしまった。順次ゆったりご報告(笑)。

a0041150_534773.jpgまずは私自身も大変楽しみにしていた山梨の英和大学での講座。7月17日のお話だ。これは大学のオープンスクールのようなもので、遠くは逗子辺りからも受講者があるというから凄いよね。それは大変内容が充実していて、音楽評論家の真嶋雄大さんが全てをプロデュース、硬軟あわせての楽しく&ためになる音楽講座だからということが人気の秘密。またお友達の多い真嶋さんだからこそ、現役バリバリの第一線で活躍する演奏家が次々と登場していくのが魅力。ちなみに次回は小川典子さん。

当日は朝早くに新宿から「あずさ」に乗ることになったので、まずは寝坊しないかどうかが心配(笑)。こういう日は寝なければ安全だ。この日も暑く、特に甲府は超暑い。暑いの大の苦手だが、この暑さがおいしい桃を作るのだなあと納得。朝ご飯は駅弁だったけど、東京の駅弁は本当にまずいね~。何だありゃ?絶対に何とかすべきだと思う。

講座のほうは先日打ち合わせしたように「自由にやってください」ということで、いつもの講座でとりあげる「ロマンティックなピアノの演奏法」というような内容にして、例によって気ままにやらせていただいた(笑)。この暑さの中、多くの方にいらしていただいて大感激。皆さんにも大変喜んでいただけてホッとした~。めでたしめでたし!

とりあえずの当日の曲目の流れは以下の通り。

ファリャ / 火祭りの踊り
ショパン / 雨だれの前奏曲
ショパン / スケルツォ第2番
シューマン / 夕べに(幻想小曲集より)
バッハ / プレリュード ホ長調
スカルラッティ / ソナタ「ガヴォット」L.58
スカルラッティ / ソナタ「行列」L.23
モーツァルト / ソナタ ハ長調K330(第1楽章)
ギロック / エオリアン・ハープ
ナポリ民謡 / 帰れソレントへ~愛の言葉を、マリウ
ショパン / ノクターン第2番 作品9-2
ショパン / マズルカ第25番 作品33-4
ショパン / 軍隊ポロネーズ
ショパン / 華麗なる大ポロネーズ(アンダンテスピアナートなし)
ショパン / ノクターン嬰ハ短調 遺作


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a0041150_12273421.jpg終わってからは楽しい打ち上げに。場所は「シーズ」というお店。食通の真嶋さんが選んだだけあって、充実した和食だ。私の好みを網羅してくださり「あわびの天麩羅」や「ジャンボ海老フライ」も!例えば先付の「青のり豆腐」は「青のり」ではなく「そら豆」のほうが美味しいのでは?とは思ったけど、呑み屋風でのこのお料理は芸が細かい。魚料理が続くのだが、素材が実に鮮やか。刺身の活き活きとした味わいは盆地&山国とは思わせぬこだわりぶり。

そして天麩羅は「松茸」や「あわび」、「ジャンボ海老フライ」と大好きなものばかり出していただいた。でもメインはここ「シーズ」の看板メニュー「せいろ蒸し」である。「せいろ」と聞けば「蕎麦」かと思うし、シューマイみたいな点心ものを想像していたが全然違う。良い豚肉と野菜がいっぱい入った特殊な感じのもので、ナチュラルに旨い。とにかくせいろの中は盛りだくさん。

真嶋さん撮影の写真は、当日CD売りなどをお手伝いくださったピアニストのお二人と。近々こちらも面白講座があるようだ。
by masa-hilton | 2010-07-23 11:25 | 日々の出来事

パソコン設定終わりました!

あらためまして、暑中お見舞い申しあげます!今日もお暑いですね!

昨日は仕事もひと区切りでほっとしたのもつかの間、パソコンがついに立ち上がらず、びっくりしました。パソコンって突然壊れますね。それで怒っている人もよく見ますが(笑)、このように知性が高い機械だから、やはり人間に近いのでしょうか。ちょっと不謹慎ですが、人間も突然の訃報に驚くことがしばしばです。

前のパソコンで遊んでいたゲームなど、この新しいパソコンでやる気がしないのも面白いです。失くしたモノへの執着がないわけではありませんが、また新しく出直しという感じです。でも結構大事な資料が!!!やや仕事にも影響ありです。昔のワープロの延長での企画書作りがメインですからね。あとブログですね(笑)。

ちょっとテンキーの場所とエンターキーの場所が違うところにあって、カーソルを矢印で移動しようとして改行になってしまったりと、今日来たばかりなのでまだ不慣れですが、楽しかったコンサートの報告等、たまったネタをまた書いていきますね。お待たせしました!しかし新しい機種は凄い!設定も楽々ですね。
by masa-hilton | 2010-07-22 23:57 | 日々の出来事

浅草「葵丸進」の大海老天丼は毎日でも食べられるのさ(笑)

先日「飛松」で偶然食べた「大海老天丼」、そのあと人形町の蕎麦屋の「松竹庵」で天丼を食べて、「これが1450円なら1800円の大海老天丼が良いかも」と思ってしまった。浅草なんて電車に乗れば10分だから早速出かけると「飛松」は定休日。ここが斎藤雅広の運強さでございますっ!もしやっていれば「飛松」専門に通ったであろうが、休みとなっちゃ仕方あるめえ。で、老舗でもあり有名店でもある「葵丸進」に行ってみたわけだ。

この「葵丸進」、お店の前にちょっと近づいただけでもむせ返るような「ごま油」の臭いがする店。おそらく関西人なら即死だ(笑)。私もねえ、この浅草流の江戸前天麩羅、ごま油強く衣が厚くっていうのは、さんざんもたれて参った覚えがある。でも「大海老天丼」があるしな・・・・昔よりも今のほうがずっと好き嫌いもないから、ということで「ごま油」のにおいのシャワーをくぐって入店。ホテルのようなフロントで見事な客捌きも良い感じだ。

昔もたれたのは別の店だし別の理由だろう。そんなことを言ったら人形町の軽い感じの天麩羅であっても、以前「みやび」さんの天麩羅でもたれてしまった。でもこれは好みや評価などではなくて、個人的な体質の問題だと思う。だから見るからに「ヘビー」な予感な「葵丸進」だったのだが(笑)、もたれるどころか最初に頼んだ「小あじと稚アユの天麩羅」なんて、味わい豊かにとても旨かった。素材も殺さずサクッと油がきれ、重いんだけれど軽い感じで戴けて満足。天つゆも美味しく、むしろ「野菜天」が美味しく食べられるような味だった。ここは私好みのお店だったと嬉しくなった。

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で、出ました!大海老天丼!これ超~~~~旨い!最高だ。まずはマジ、大海老が太く食べ出があって大満足。そして心配した油っぽさもなくすっきりと戴けた。「ぶ厚い衣」も「厚さのある衣」のもつ良い味わいがあって、むしろとてもプラスな印象に!これじゃ同じ値段の「飛松」さんはちょっと不利かもね(笑)。ここまで風味豊かで「大海老」の天丼ならば、「葵丸進」に毎日でも出かけ食べたいね。超お気に入りだ。天丼のタレがついてくるのだが、衣が厚いので天麩羅には少々かけて食べた方がより美味しい。これから何回も来ちゃうだろうな~。

「葵丸進」という名前は面白いが徳川家水戸家との由来があるとのこと。老舗とはいえ昭和21年からのお店だそうな。「太田鮨」のおじいちゃんがお若いころ、けっこう浅草で遊ばれ、この「葵丸進」の常連だったという。この天丼ならわかる!

となりの「舟和」の店員さんにとてもかわいい娘がいて(たまたまこの日だけだったようだ 笑)、危うく「芋ようかん」を買いそうになってしまったが(笑)、そこはちゃんと踏みとどまり、いつも「地味ながら日本一のどら焼き」と賞賛してやまない「西むら」に行って、「カステラ」を買った。以前あまり好みでなかったのだが、確認のために買ってみた。やはり旨い!普通のカステラではないから、文明堂のカステラなどのシットリ感を念頭に置くとちょっと違和感があるのだが、このシンプルなお味と素朴な甘さは、やはり「得がたい」と再評価!安政元年創業の文化を感じさせる味だ。
by masa-hilton | 2010-07-16 20:36 | 趣味&グルメ

やはり中野の「さらしな」は旨い!

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a0041150_312676.jpgお蕎麦は個人の好みが別れるもの。どんな名店であろうと立ち食い蕎麦であろうと、100人いれば100通り。以前にも書いたが「もり蕎麦」に関しては私は断然ここ、中野の「さらしな」である。それも南口の支店がお気に入り。「さらしな」は平仮名で有名な「更科」系列ではない一匹狼の店。人形町の鰻の「大和田本店」と一緒だ。中野の南口には本当に安っぽい感じの(失礼)「更科」というお店が駅前にあるけれど、実はこちらは本流の店だというから驚きだ。

中野「さらしな」には季節の蕎麦がある。今だと「笹」を使った蕎麦だが、私の好きなのは原点の「さらしな」蕎麦。超旨い!蕎麦の感触、喉ごし、タレの味、どれをとっても私の一番だ。蕎麦一枚の量が少ないので、昔は「さらしな」「田舎蕎麦」「ニ八蕎麦」「さらしな」と4枚食べて、天麩羅などをつけていた。これで5000円近くなってしまう(笑)。最近は年齢もあって「さらしな」「田舎」「さらしな」の3枚が定番(笑)。この日は「田舎」ではなく「ニ八」。普通の人はほとんど「ニ八」を食べている。また温かいお蕎麦やうどんの人も多いので、そちらも美味しいのだろうとは思うのだが、「さらしな」蕎麦をやめてのその選択は、もったいなくてできないな。またこの日は天麩羅はやめて「川海老の素揚げ」にした。これが大当たり!東京でこんなに美味しい川海老食べたの初めて!ずっと食べ続けていたいと思うほど超~うま!

あとはサイドで「ワカサギの南蛮漬」。これもとっても美味だった。もともとはいっぱいやりながらの蕎麦屋だし。いや~相変わらず良いお店だよね。蕎麦3枚とこの2品で4000円は超えない。高いといえば高いが十分に価値がある。
by masa-hilton | 2010-07-15 03:15 | 趣味&グルメ

東日本橋の洋食屋「ピネード」に行く、そして久々「ビストロ・トカチ」

実は「ピネード」、何回行っても時間が合わなくて入れなかったお店である。そういうことからもとても気になっていた場所。入り口の風景というか、外観が何しろ良さげだ。こじんまりと、ひっそりとした風情。そして「町の洋食屋さん」にしてはけっこうなお値段のメニューが飾ってある。高級感も漂う。昔の「ハウスシチュー」のCMに出てきそうな、幸せを運ぶようなお店の予感がした。

やっと念願かなって店に入ると、そこはこぎれいな喫茶店のような感じだったので、ちょっとがっかりしちゃった(笑)。ちょうど喫茶店「ロン」がとてもきれいになったような感じ。「おじさま」が1人でやっていた。かなり大変そうである。「おじさま営業の店」というのは、妙なレトロな飾り付けがあって、几帳面な雰囲気が漂っているのが共通している(笑)。ここはお1人での営業だから、他にお客さんがいるとお水を持ってオーダーをとりに来るまでに7分、お料理が出てくるまでに35分もかかる(笑)。今回は初めてだったので逆に期待感もあって待っていたのだが、忙しければそこまで待てないし、その価値も微妙だ。

a0041150_15362735.jpga0041150_15364519.jpg料理の味は普通のレベル。さらに塩が強い。塩が強いのはここら辺の洋食屋の共通の特徴で、たぶん夜にビールや酒と併せることの計算なのだろう。無難な選択で頼んでみたハンバーグは普通、むしろ貧弱な感じだ。これは見るとランチメニューのみ。肉も薄めだしジューシーさも少ない。これでは完全もの足らないので「カニコロッケ」ならぬ「海老コロッケ」を追加。大ぶりなのが2個で美味しそうだが、やはり「クリームコロッケ」として塩が強い。ただデミグラスソースはやや苦めな感じもあるコクのあるものだから、「ハヤシライス」は美味しいかもしれないという予感。あと「ビーフカツ」もやや興味があるがどうだろう?普通な割にはお値段もけっこうするので、夜に行けば簡単に2000円は超える。同じように高め設定であわただしい「キラク」よりは落ち着けるので良いし、レトロなこぎれいな雰囲気と福田元総理大臣にそっくりなマスターの慇懃な接客にも癒される。

そんなこんなでレストランとしては「グリル・ツカサ」や「ぐるとん」、またはビストロ「」あたりのほうがずっと食べやすい印象。あまりにも手軽だから普段何気にスルーしているけれど「ぐるとん」の「ハンバーグ」とかも実は美味しいよね。デミグラスソースとも言い切れないような独特なソース、控えめだけどプロの技がキラリ活きている。話は違うけどこのビストロ「周」のハンバーグについて書いた記事に出てきたお店、随分潰れちゃったね。「たっちゃんオムライス」も最近なくなったし「うまたま屋」「ステファン」も懐かしい。それに「ぐるとん」の「ビーフシチュー」もまだ食べていなかったみたい。「ジョナサン」もこのころよりは美味しくなったし(笑)。

ところで馬喰横山の方に行ったついでに、日本橋を走る「江戸バス」というものに初めて乗った。都営バスよりも駅の距離が短いので細かい移動に向く。その小さな車内にはお年寄りがいっぱいだが、何となく楽しい気分にさせられる。100円で乗れるのも良いが、ダイヤがメチャクチャ。お年寄りのお客様に優しい丁寧な対応をしているのだと考えれば、時間正確には動けないのも十分に許せる気がする。

a0041150_1541324.jpga0041150_15412422.jpgまた久しぶりに「ビストロ・トカチ」にも行ってみた。以前と同じような温かみのあるお店。少し調子に乗った常連が騒いでいたので、この日一緒だった管理人さんは閉口していた。ただ面白い話が聞こえてきた。その話し手である女性はお料理といえば「野菜炒め」ぐらいしか出来なくて、今や家事もSEXもやる気がないそうだ(大声でお話されていました)。でも若いころには随分と自分はがんばったっていたのだと力説!

「お料理だってね、ハンバーグだって作ったのよ。マックでハンバーガー買ってきて中身を抜いてチーズを乗せて大変だったんだから・・・・」みたいな(笑)。もし彼女が私の奥さんなら「せめて2個買ってきて2枚重ねにしてほしい」と懇願したであろうなどと考えつつ注文したメニューは「リブステーキ225グラム」、セットで2000円弱。

こちらもやはり塩が強いと思った。最近舌が少し変わったのかもしれないけれど、もともと塩味は苦手。焼鳥なども塩では食べないからね。だから「ピネード」にしてもこの「トカチ」にしても、私の「塩気苦手コメント」だからあてにはならない。ただメニューは少ないと思う。例えば塩気が強いという点では同じの「日勝亭」。「日勝亭」の方がもっと塩が効いていると思うのだけど、「日勝亭」には面白いメニューが多い。「ヴォルガ・ライス」とか「ポーク・ソテー・ハワイアン」とか、「ミートソース」の味も個性的。こうなると性格上ついつい行ってしまう(笑)。こうして個人営業の食べ物屋さんはそれぞれ特徴があって面白いけれど、商売的にはなかなか大変なのだろうと思う。常連がいて長くやっているということだけでも、本当にすばらしいことだ。

さてお肉を食べようと思ったら、味もお値段も考えて、やっぱり「仁」さんの「ステーキランチ1500円」が文句なくすばらしい!「これで決まり!」となると(笑)またいつもの店シリーズになってしまう。

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この間の休日はトンカツの「すがや」さんが早く閉めちゃったので「海老フライ」は食べられず(泣)。久々表通りの「松竹庵」の「天丼」を戴いた(どうしても海老が食べたかったのだね~笑)。100%蕎麦屋の天丼系のお味はけっこう好きだから、1450円がちょっと高いのかもしれないけれど、ついつい戴いてしまうのだ。食べているときに先日の浅草の「飛松」の「大海老天丼」も「悪くなかったなあ・・・・・」などと思い出す(笑)。あちらにもまた行ってしまいそうだね。「天丼」と来れば「鰻丼」。飽きることなく「大和田」さんに通っている。大混雑が続いていたがこの日は一服。落ち着いて「松」が食べられた。「鰻」といえば「太田鮨」の「アナゴ」かな(笑)。でもこの日は「ウニ」対決をした。太田さんの遊び心である。北海道の「バフンウニ」(左)と青森の「ムラサキウニ」(右)。身がしっかりとしてコッテリとした味わいの「バフン」、なめらかでニュアンス豊かな「ムラサキ」の風味は甲乙つけがたし!これは旨かった~!大満足!
by masa-hilton | 2010-07-13 16:44 | 趣味&グルメ