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フランス紀行~~ストラスブール その1

さてフランス紀行の続きです。國頭響くんの美しい写真もお借りして、ストラスブール!圧巻のノートルダム大聖堂をお楽しみください。今回は、前回のパリに行った記事の前日のお話です。

私たち一行は音楽祭を終え、いったんコルマールに向かい、そこからTGVに乗ってストラスブールへ向かいます。相変わらず治安の悪さに警戒しての乗車ですが、全く快適でした。
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ストラスブール!ここはアルザス第1の街ですね、駅も近代的で、駅前もにぎやかなことに。
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タクシーに乗ってホテルに向かいますが、今までいたところに比べると、はるか都会です。
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街を歩けばマクドやスタバなど、おなじみの店もいっぱいです。
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広場には全世界からの人たちが。かなりの賑わいでしたよ。でもアラブ人が多かった印象もあります。
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かつてマリー・アントワネットの姿をゲーテが馬車から見たという、そんな歴史ロマンも数多く、田舎町の雰囲気もやや残して。観光するにはとても楽しい場所かもしれません。私は観光下手というか、最初からあまりやる気がないので全然ダメです(笑)。ストラスブールの旅行について、興味がある方はこの方の記事をご覧ください、とても詳しいです。私は何が楽しみかって、ストラスブールの大聖堂を見ることと、豪華なソフィテル・ホテルに泊まれること!それだけのことで大満足。ルーファックは良いんですが、冷房があまりなく、設定温度19度の私としてはどうしても、冷房ギンギンのホテルが恋しかったのです。
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話が前後していますが、こちらが宿泊のソフィテル・ホテルです。おおお、ゆったりできそう。ま、東京にいれば普通にあるホテルかもしれませんけどね。
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まずは入り口にウェルカムドリンク。美味しそうですが、水です(笑)。
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そしてピアノが置いてありますね。日本ではめったに見ない楽器だ(笑)。
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部屋に行くとアメニティ・グッズがエルメス!これはすばらしい!
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危なく寝落ちしそうになりましたが、まだまだ昼間。大聖堂を見ないと!!ということでお出かけしました。ホテルのすぐそばにも教会があり、私たちは「小聖堂」とか(笑)罰当たりなことを言ってました。が、実は有名なものだったのでした。
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なんと現地の観光協会が「必見の価値あり」とイチオシするサン・ピエール・ル・ジュヌ教会です。11世紀のロマネスク様式、そしてゴシック様式に引き継がれたとか、古びたフレスコ画は14世紀のモノらしく、世界遺産ならではの真の価値があったものらしい。
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ね、この古びた感じ、そしてたまたま閑散としていた様子に全てを誤解しました。「なんか貧乏くさいね」と罰当たりの上塗りな言葉をのこし去っていく我々・・・。しかし、しかるべきお写真をお借りするとこのように荘厳!
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リンクさせて頂いた方(感謝!)のブログによると、実は回廊などもあって味わい深い場所だったのでした。オーマイゴット!

中心部に行く途中で見たもう1つの教会はタンプル・ヌフ教会。こちらは急いでいたのでスルーでしたが、コンサートなどのイヴェントがないと開かないらしい。こちらは「中聖堂」などと呼んでいました(笑)。中に入れば、きっとまた罰当たりしちゃったろうから、これはスルーで良かったね。
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暑いね!アイスクリームが食べたい!と言いながら、あっちにふらふら。
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お水でいいでしょ!と言われながら、こっちにふらふら。
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で、ちらっと見えてきましたね。大聖堂!
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いや、すごすぎます。大迫力!文化の力か!かつてユーゴーやゲーテも絶賛したという寺院。
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これは半端ではありません。見れてよかった。赤茶色の砂岩、250年かけて制作されたそうです。
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遠くから見ると、石のトゲトゲにしか見えませんが、これが全部細やかな彫刻です。
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これらが尖った石のように、小さく見えてしまう。マジすごい建物です!
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側面の方も立派で、荘厳な建物です。
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周りは広場になっていて、それこそ大賑わいの人出です。広場は憩いの場でもありますが、カフェ、レストラン、お土産屋さん、ホテルが軒を連ねて、それらがまたこの地方ならではの建物で、心地よい風情になっている。いいですよ。
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大聖堂の中に入りました。時節柄、セキュリティの検査が厳しい。響くんは楽器を持っているので、いつも警備員に止められてしまいますが、それが楽器だとわかると「何てすばらしい!」という声をかけてくれます。この辺りは日本じゃ起こり得ないことですよね。文化的だなあ。

大聖堂は中も素晴らしい!!
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近寄ればさらに!
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聖人たちも、あちこちに。
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人生の時計!
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この天文学を表す時計は18メートルもあるのだそうで、これもまた荘厳!
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ここには立ち入れない。
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とにかく美しいステンドグラスの数々。
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こちらはバラ窓と呼ばれるもの。
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美しく大きなパイプオルガンの響きは、威圧的なものではなく優しかった。これも意外だ。
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そんな音に包まれると、私のようなものでも祈りをささげてみたくなる。
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教会を出て、ぶらぶら、実はけっこう夜の時間。ヨーロッパだからなかなか日が暮れない。そろそろ夕食かなあ?といったところ。食事のことはまたまとめてアップしますね。
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夕食を済ませて、いったんホテルに帰ります。チョイ休憩、とても暑かったからです。方向は合っているかな?
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ホテルに帰り、エルメスのアメニティを思い切り使い、泡風呂にしました~~。最高に気持ち良いよね。
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夜に大聖堂で光のイヴェントがあると聞いて、再びお出かけ。イヴェントがあるということで、人出は全く減っていませんね。大騒ぎです。行列の先はクレープ屋さん。
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光のイヴェントって、ああ、日本でもよくやるレーザーのやつなのか。寺院の側面でロックな音楽とともに、派手な演出でやっていましたよ。何か・・・・ありがたみは減っちゃうかもだよね。もっと静かなほうが好きだなあ。でも大盛り上がり。
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正面は美しく!!静かです(笑)。これは良いね。
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人が多すぎて、イヴェントのほうは、あまりちゃんと見れませんでした。でも次の回を見る気もせず。「お茶でもする?」と徘徊しました。街は眠ることなく、カフェもまだまだ賑わっています。こういう雰囲気は好き。
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そしてアルザスの夜は更けて。いかにもヨーロッパ的な・・・!こういうのも好きだなあ。
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そこへ(笑)、違和感たっぷり、路面電車がかなりのスピードで疾走して行きましたよ。そうだよ、都会だもん。
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「明日はこの美術館とこの美術館を見ましょうか?」と聞かれても、何も下調べもしてない私は、「ハイハイ!」とひたすら頷くのみであります(笑)。それでとても楽しい。明日も楽しみ・・・・と、ストラスブール2へつづく!

by masa-hilton | 2017-08-27 23:25 | 海外の活動あれこれ

月刊「ショパン」9月号、対談はイケメン&美女

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ショパン9月号の表紙が、何とタイミングよく海老彰子さん。コンサートも大いに盛り上がることでしょう。でもアレンジがなかなか出来ていなかったから、この笑顔が少しプレッシャーになりました(爆笑)。うそうそ。ずば抜けた実力を持つ大御所でいらっしゃるのですが、とても優しくて、実はお茶目な大先輩なのです。

ところで、読者のページ、お便りコーナーで投稿された方が皆さん、前々号の私のインタビューを受けて「40周年おめでとう」とおっしゃってくださっていました。ちょっと、なかなかそういう紙面を見たことがないので、大感激いたしました。本当にありがとうございます。皆様の温かいご声援にこたえることが出来ますように、今後とも頑張っていきます。本当にありがとうございました。この場で恐縮ですが、心から厚く御礼申し上げます。

そして、いつものごとく、ピアノの専門誌ですので多くの人がここに登場されて、様々な角度な意見を言われていますが、なんだかんだ言って、日本のピアノ界は現在充実していますね。そんな感じが伝わってきます。新しい連載も始まっていて面白いです。

なかなかピアニストのかたの中には、一見気難しいように思われてしまう人も多かったりしますね。そういう人が実は面白い人で、こうした雑誌にも気楽に登場できるようなきっかけを、私の対談ででも作れれば!と思っています。まずは親しいお友達からの人選ですが、これからも幅広くお声がけしていきたいと思っています。今回は若手、それも美男美女お二人の豪華版です。

お一人は1966カルテットのメンバーで、ファンの多い江頭美保さん。とてもお人柄も上品で、ピアノ界きってのレディのお一人です。もうひと方は、最近優秀な人が多くデビューする男性ピアニストの中で、超絶技巧とアイデアを活かした活動ぶりで人気の米津真浩くん。お二人とはティアラこうとうでの「下校時間のクラシック」のコンサートを通じて知り合いました。今回もご一緒で楽しみです。お二人、結構ご苦労されているんですね、ぜひお読みくださいね。

お店はなんと、居酒屋チェーンです。二人は酒豪かと?ちょっと思っての選択でもあったのですが(笑)、実は皆様に広くご紹介したい銀座の穴場です。数寄屋橋交差点の不二家の上にある「個室居酒屋の茜屋」さん!美味しい!そして安い!それも半端じゃない安さで、もしかすると他の有名居酒屋チェーンより、群を抜く旨さ!オススメですよ。特に「蟹ぶっかけ放題」の「だし巻き卵」は絶対頼むべし!私も折々行きたいと思っているお店です。

先付けに続いて出てくる、カリカリポテトが載ったサラダ。何気ないんですがこれが旨い!
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お刺身の盛り合わせ。飲み放題ついて3000円ちょっとのコースでも、質は良いです。大満足!
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鶏の唐揚げ?違います。鶏ザンギ(笑)。北海道の名物料理ですが、世の中では唐揚げと同じものだという意見もあります。下味をつけてから揚げるのがザンギらしいですね。別に美味しければ何でも良いです。美味しい!これに北海道の居酒屋の定番、いももちチーズ揚げ!美味しい。
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そして鶏の「ウニ味噌焼」です。不味いわけがありませんよね。
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出ました!だし巻き卵です。この上に「ストップ」というまで蟹がふりかけられるのです。
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お店のお兄さんが、ヨイショ!ヨイショ!と絶叫しながらふりかけていきます(笑)。盛り上がりますね。
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そしてかやくご飯!大満足です。
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若いお二人だったので、こういうリラックスしたお店で正解!楽しい対談のひとときになりました。来月は藤原由紀乃さんの登場です。

by masa-hilton | 2017-08-25 23:57 | 連載対談@お江戸で連談

編曲、原稿書き終わりました

いやあ、焦った焦った。でもやっと編曲できました。編曲がねえ、フランス滞在中にやる予定だったのですよ。シャンソン・メドレーだし。でもバタバタしていたのと暑いのとで、結局1音も書けずに帰国しました。帰国すれば、それこそ山のように仕事と雑用がたまっています。これに十分に振り回されまして(笑)、やっと編曲完成に至りました。ホッとした。

粛々とやるにしても、創作活動だからやればできるというものでもなし。またお相手もいる3大ピアノの編曲ですので、早く楽譜をお渡ししなきゃと焦るし、3台ですから1小節書くのも3人分で(笑)、ま、当たり前ですが、大変です。おまけに原稿なども結構あって。まだ1つ残していますが、こういうのが仕上がらないとピアノの練習ができないわけですよ。とても困る。

私は天才だから大丈夫!私は実力あるから大丈夫!・・・・と自分を暗示にかけると成功するよ~みたいな本、いっぱい出ていますよね。あれ、嘘ですから。1つ1つ積み重ねていかなきゃ何も終わらないし、舞台はなまやさしいものではありません。

徹夜も続きましたが、ようやく整理もついて完成!さ、これからピアノというときに歯が痛くなり、神よ!なぜこのように多くの試練を下さるのでしょうか?あの~もうそろそろ爺さんなんで、お手柔らかにお願い申し上げます。

というわけで準備もできて楽しみです!みなさまも是非お楽しみになさってください。
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海老さん、今も海外にいらしてアルゲリッチとデュオをやっていて、その勢いでこのコンサートにやって来るんですよ(笑)。やり甲斐があり過ぎます!

そしてプログラムはこちら。最近3台4台のコンサートは多いですが、うちが元祖ですから(笑)よそにないものをご用意していますよ。

リスト~ホロヴィッツ編  ハンガリア狂詩曲第2番 (3大ピアノバージョン)
ヒナステラ        アルゼンチン舞曲集より (實川)
ミヨー          スカラムーシュ (海老&斎藤)
シャンソン・メドレー   おおシャンゼリゼ~ラ・メール~ミロール~パリの空の下で
             ~セ・シ・ボン~パリのお嬢さん (3大ピアノバージョン)

グァスタヴィーノ     サンタフェの少女たち
カプースチン       マンテカによるパラフレーズ (以上・斎藤&實川)
ショパン         ノクターン第4番作品15の1 (海老)
ルストワフスキー     パガニーニの主題による変奏曲 (實川・海老)
スメタナ         交響詩「モルダウ」 (3大ピアノバージョン)

by masa-hilton | 2017-08-23 23:51 | 日々の出来事

ピティナ グランミューズ全国決勝大会の審査

18日、19日と豊洲でピティナのグランミューズの全国決勝大会。この審査を頼まれました。わりと急でしたね、フランスにまでメールが来て、ラインで話したりで打ち合わせ。ふたを開けてみると若林顕くんはじめ、懇意にさせて頂いている面々。今井顕さん、相澤聖子さん、そしてお久しぶりの秦はるひさんや、1回お約束に穴をあけてしまって、多大なご迷惑をおかけした浜口奈々さんとも再会。お優しいのですぐ許して下さったが、お詫びできて良かったです。
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林達也さんは2回目か3回目、佐々木邦雄さんと奈良井巳城さんはお初。審査は楽しく。わいわいと。

コンクール審査は朝が早い!これに弱い。日本でヨーロッパ時間で暮らすような深夜型の私は、外国でこそ時差なく暮らせますが(笑)、こうしたコンクールの時に時差が起こるわけですよ(爆笑)。あと、普段ほとんど教えていないので、他人の演奏を長く聴くことがない。これも苦痛!これはね、相手がリヒテルでも苦痛ですよ(笑)。コンテスタントに限った話ではないのです(笑)。あとは・・・腰が痛くなりますよね。いや、ホント。行儀が良くないですが、寝返りを打つように・・・それもついつい、ため息つきながら(笑)姿勢を直し直しですね。しんど。

しかし豊洲は近いから助かった。タクシー移動もOKとお許しを戴いたので、タクシー15分で到着だ。
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審査は丸二日、65人(組)、7つのカテゴリーで入賞者を選出。私の点数で入賞者を大きく外したのはYとA1のカテゴリー。私は各部門入賞者が3人ということで、極力その3人だけに90点をつけるようにしました。いつもと同じです。良い点をつけた人、イコール入賞する人というつけかたです。なので、私が外している場合、他の人に良い点をつけているということですから、その人にとっては今後の励みにしていただければ!と思います。少なくても私が応援団ですよ、ご迷惑でしょうが(笑)。何しろ結果は絶対のものではないですから、一喜一憂はなさらなくて大丈夫です。その入賞者、今回の私は3分の2ほど的中させました。審査員は9人もいる中での話ですからOK、それはすなわち、審査が問題なく進んだことを意味しています。

今井さんが講評で、自分なりの世界を楽しめば良いみたいな話をされましたが、確かに「楽しみ」という面ではそれはストレスなく、良いことではあるんだけど、バーンスタインが言うように「音楽には良いか悪いかの2種類しかない」という意味では、それでは収まりません。私はいつものように、きちんと様式を考えて伝統的な解釈を優先して採点しました。踊れないようなワルツならば、いかに優れたテクニックでも、クラシック音楽ならば価値はゼロ。伝統的な解釈であること、ベルカント的な歌がレガートに歌えるのか?音色面の多彩さのことなど、普通に審査では大きなポイントになります。今回の審査の傾向として、技術的に見事に弾き切った人に加点されたように思いました。アマチュア部門でもあるグランミューズなので、それはまた1つの注目ポイント!もちろん、全然文句ありません。

A1は2位になられた人にだけ90点をつけました、あとは混沌とした印象だったからです。その人のリストなど、バランスの取れた申し分のない良い演奏でした。惜しいと思ったのは、マズルカを弾かれた人。4曲続けてワンカラーになっていたのと、特に4番の解釈が大きく違っていましたね。チェレプニンのほうは大変素晴らしかったです。グラナドスの人は音色が明るく、陰影を描ききれず曲の持つ様式とは異なって感じました。ファウストのワルツはロマン的な物語が感じられなかったのと、ラフマニノフは速すぎてロシア音楽の香りが失われたように思い、スカルボとサンサーンスは、フランス音楽の音色の多彩さと立体的な表現、洗練さが薄く感じられて点を抑えました。が、もちろん、入賞された人は演奏力があります。

Yでの私の高得点は、1曲1曲のキャラクターを弾き分けたショスタコーヴィッチの前奏曲の人(こちらは3位になられました)、そして「ムジカナラ」を弾かれた人は、誰よりもこの曲を「自分のものにしている」ところが素晴らしく、バルトークのソナタを弾いた人は、多くの場合「金属的」になりがちな「バルトークの強打」やリズミックな部分が「木質」であったことが素晴らしいです。1位になられたハンガリア狂詩曲の人のテクニックは文句なく凄味もありましたから、もちろん素晴らしいのですが、私にとってはバルトークの「木質」のほうが価値があったということです。プロコフィエフの6番のソナタも上手でしたが、緊迫感と言いますか、たたきつけられる和音は不安を呼び、絶望的な悲劇を予感させる方向でないと、曲の様式と合わない。ここが気になりました。以前もそれ、ありましたね

他のプロコフィエフの方もそうです(すべてのカテゴリで言えることです)。ロシア音楽の濃厚な表情よりも、感覚的な表現が皆さん優先されていて、それはあまり良くないです。スクリャービンはそこに官能的な要素も加わるので、さらに濃厚に、具体的にはもっと完璧なレガートで太く歌っていかないと魅力が伝わりません。

総じてYとJはレベルが高かったです。グランミューズと言っても課題曲がフリーなだけで、内容的には普通のコンクールと同じ状況でした。

Jは私の高得点3人が入賞。3人ともすべてにバランスがとれた良い演奏をして、ピアニストとしての「質の高さ」が感じられました。ここでサンサーンス「アレグロ・アパッショナート」を弾いた人はギリギリセーフでしたが(笑)、この曲はよくアーティキュレーションが間違えて演奏されます、そこがいい加減になりやすい。普通に左手に合わせてペダルを踏むと、右手のアーティキュレーションが壊れ、別の曲となってしまうのです。難しいですが、最上級の演奏は出だしの主題はノーペダルです。それでいて色彩感を出してこその曲です。

アーティキュレーションは非常に大事で、古典はもちろんですから、ベートーヴェンはこれがほとんど命取りになっていますね。ショパンでもそうですが。

A2はヴァインのソナタは良く整理されていて、説得力がありました。リゴレットもよく歌えてましたし、このお二人は文句なく、高得点をつけました。また難しいアーティキュレーションの問題など、ちゃんと折り込まれていたので、バラードの1番の人も良いと思いました。こういう曲をコンクールでちゃんと弾けるのは価値があります。ただ他の審査員の何人かが「長く感じた」等と言われていたので、点が集まらなかったのだと思います。私が点を抑えたドビュッシーの人も、全然悪くはありません。ただ、やはりフランス音楽の多彩の音色などが様式として感じられなかったのです。でも、もしかするとピアノのせいかもしれませんね。

今回のピアノはファツィオリでした。このピアノ、基本の音色は非常にきれいです。でも音に色がなく、音色に変化を付けて弾くことは、我々でもなかなか難しそうな感じを受けました。なので、繊細な音色を要求されるフランス音楽を弾いた人には、非常に不利だったかもしれません。確かに、単色で一本調子に聴こえることが多い2日間でした。同じく、イメージ豊かな演奏も少なかったです。ピアノをうまく弾く、ちゃんと弾くとかではなく、なんかそれ以上のイメージや物語、そういうものを感じさせられることも少なかった。これも楽器の影響かもしれません。
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その点、Dの連弾ではわかりやすく、イメージを追いかけて楽しそうに弾いた2組が入賞。私の高得点と一致です。シャブリエの楽しい行進曲も良い感じでしたが、何しろ速い。あれは「楽しい行進」ではなく「苦しい競歩」のテンポですね、それがいけなかったと思います。

B2はレベル的にやや見劣りがしました。でもアマチュア部門なので問題はありません。なのでカプースチンの人がダントツでした、もう少しラストの部分がファンキーだったらさらに良かったと思います。私の嫌いなベルクのソナタ(笑)、曲が嫌いだとついつい点も低くなるのが人情?でもこれ弾いた人、難曲をよくまとめられていました!リストの伝説の人は、音楽に対して誠実な姿勢を持たれていることが素晴らしく、それがよく伝わってきてとても良かったです。チャイコフスキーはまず、メロディがレガートに歌われていないので、審査員も??な感じになってしまいました。多分難しい曲を選び過ぎですね。他の曲を弾かれていれば、良さが発揮できたかもしれません。ドビュッシーもミケランジェリでさえイマイチかもしれない1-4とか、選ばないほうが良かったですね。あの曲で、コルトーの魔法のような演奏の域に達することは超難しい。やはり選曲も大事です。

B1はクラシックな曲でのガチンコ勝負でしたね。クラシックな曲だけにラストに弾いた人など、ご自分の世界を持っていてリサイタルのようでしたが、コンクールでは、様式をはみ出しては点はあげられません。ブラームスのソナタの人もです。最初は良かったのですが、段々熱を帯びてきてスパーク!ラフマニノフもビックリ!プロコフィエフも道を譲るぐらいの曲に燃え上がりました。演奏会ならばそれも良いのですが、コンクールだと点は集まりません。そのブラームスのあおりを喰らって、次の「死の舞踏」の人も相当燃え上がっていましたが、あちこち破たんはあったものの、私はこれはヴィルトゥオーゾピースとしてアリと思いました。他の審査委員からはそうでもなかったですが、私は良い点をつけました。同じく破たんはあったものの、なかなか面白く聴かせてくれたスペイン狂詩曲も、同じ理由で私は高得点です。もう少し音楽運びがモタモタしなければ点が伸びたかもしれませんね。グラナドスは名演でした、でもそれ1曲だったので、ピアニストとしては片面しか見せてないということで、私はほんの少し点を抑えました。が、間違いなく名演です。スケルツォは構成よく素晴らしい、中間部がもう少し多彩にロマンティックであればさらに良いですね。プロコフィエフのサルカズムは文句がありません。音にも表情があったし、非常にバランスの取れた良い演奏でした。

豊洲シビックセンター、あまり響かずよく聴こえ、ピアノもファツィオリ。ここで弾くなら、くっきりとした構成の見通しの良い曲ですね。繊細なフランス物はかなり不利だということで(笑)。

1日めのお弁当は「金兵衛」の。出た~~~!嫌いなんですよね。
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やたらにしょっぱい。高血圧誘導弁当と呼んでいますが、今回は大丈夫だった。やればできるんじゃん「金兵衛」。
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逆におやつは強烈に甘いお菓子が出ます(笑)。かつて行列の有名なドーナッツですね。大学イモのような食感でした。
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2日目は仕出し弁当のようでした。
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審査が大変だった?と思われたのか、ピティナさんからお寿司が最後に出されてました(笑)。暑さも苦手なので、いつも体調がおかしくなるコンクールですが、冷夏のおかげで今回は大丈夫でした。コンクールも良いけど、受けている人を見ると人生の無駄してませんか?と語りかけたくもなります。ヨーロッパの音楽祭に参加して、一流教授や演奏家とのアンサンブルやレッスンの、自由で開放的な毎日の音楽三昧、当然うまくなりますよ。ここでの受講生たちの目を見張る上達度?成熟度?を目の当たりにすると、わずかな課題曲に縛られてのコンクールは、本質的なものとは明らかに逆行していると感じます。これからどのようになっていくのでしょうか?いずれにしても、音楽人生はけわしく大変・・・それは変わらないことですが。

by masa-hilton | 2017-08-19 23:14 | 日々の出来事

フランス紀行~~パリへ

音楽祭をやり終えてパリに向かいましたので、時系列としては逆からですね。ルーファックやアルザスについては、来月号の「ショパン」に原稿をちょうど今書いていますので、そちらはまたゆっくりとアップしていきます。

「花の都パリ」とはずいぶん昔の話、今は治安が悪いのでスリやチンピラに気をつけていないと、簡単に泥棒されてしまいます。また私はいかにもパリが好きそうですが、実は縁遠く、ゆっくり観光したためしがないんですよね。いわゆる乗り換えやトランジットで数時間みたいなことばかりでした。今回は1日半の時間がありましたが、すでにこれまでが暑すぎて、スタミナが切れてしまっていて(笑)。また、そうは言っても大都市なので、ヨーロッパ風の建造物が珍しくなければ、あまり東京にいるのと気分も変わらない感じもしていました。でも最初は意欲的に歩き回るつもりでいたんですよ(笑)。
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私と管理人さんこと國頭さん、そして息子さんの響くんは、ストラスブールの贅沢な旅からTGVにてパリのイースト駅へ移動。ちなみに管理人さんはフルート、響くんはクラリネットで音楽祭に参加。私が伴奏をしたりして教会での演奏会のほか、ワインと音楽とヨーロッパの空気を満喫。実に良い音楽祭でしたね、良い演奏もできて良かったです。
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治安を気にしてスーツケースも厳重にロックしたけど、1等車だったせいか人もそれほど多くなく。安全なまま旅行を続けることが出来ました。というか、私、乗り物ではいつものごとく爆睡。安全で良かったね、殺されてもわからなかったアルヨ(笑)。

イースト駅では怪しげな人もチラホラ。さっさとタクシーに乗って、宿泊のサン=ラザール駅の方に向かう。
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この辺りはどこに行くのにも便利なんです。そして!こちらを曲がると通りは楽器店や楽譜屋さん。昔、コンセルヴァトワールがあったということもあり、またオペラ座の周辺ということもあるからか?PIANO屋さんも見えるでしょう?さすが管理人さん、ホテル選びはトリバゴ?ナイスなチョイス。
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もちろんお店はチェック!!しっかり楽譜は買いましたよ。室内楽が地下にあって、掘り出し物・・・というか日本に比べたらメチャ安。良いね~~羨ましい。ただ暑くて、長くいられませんでした(笑)。そして危なく買いそうになったメトロノーム。
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サン=ラザールの駅はモネの絵で有名だけれど、今はショッピングモールのような感じ。エキナカの「ラザール」というレストランもなかなか美味しいという話だったね。
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まずはそのオペラ座(オペラ・ガルニエ)を見に行こうと思ったのですが、とにかく暑さに負けて断念(笑)。時間も少し遅かった。この日はオペラ座ではなく、レストランの「ガルニエ」で友人の広瀬悦子さんと会食。これは楽しかった!フランスでも大活躍!巨匠カツァリスとのピアノデュオでも圧倒的な存在感を示してましたね。すばらしい実力のピアニストです。
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さて次の日は観光!がんばるぞ!ということで地下鉄に乗り、考えた末シテ島に。ここはどこ???それはこの親子が頼りです(笑)。さすが今の世の中!携帯ナビも大活躍。
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私はあんまり観光そのものには興味がないので(笑)、みんなの行きたいというところについていく!どこでもいつでもそんな感じですかね。女性の買い物にもちゃんとつきあえるタイプです。で、ちゃんと楽しんでます。さてさてノートルダム大聖堂に行ってみますか!
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ありました、ありました!有名な建物だからすぐわかります!!しかし!
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仰天の人の列。それもグルグル回ってますね。行列は苦手!あきらめますかね。
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そしてなんてったって暑い。これが辛い!この太陽の光を何とかしてくれ~~!苦手じゃ!暑いのだけはダメです。結構歩いたし・・・。やはりあきらめよう。で、地下鉄を探して「オルセー美術館」に行くことにしました。移動の最中、「セーヌ川の川下りもいいね」みたいな・・・・。ここの場所は何となく汚い感じですが・・・
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おおお、そこに!何ということでしょう!これは凄い!ちょっと難民船ぽいじゃないですか(泣)。大体、暑そうだ。
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黒髪率、東洋人率も多そうですね。乗るところは行列でしょうね。絶対暑いぞ。これもパスだな。
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地下鉄の入り口は工事中で、ウロウロしてさらに暑い!もうダメだ。 ↓この地がまさに、私たちがタクシー利用を決意した場所です。
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おおお、涼しいし楽チンだ。やはりタクシーに限る。「1日地下鉄乗り放題チケット」を持っている私たちなんですが(笑)。ま、いいか。ともかくオルセー付近に来ました。
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しか~し!魔の月曜日!美術館は閉まっていたのだ。別によろしい、良いではないか。そんなことは気にしないも~ん。そして響くんの希望で、クラリネットのクランポンに出かけます。そうだ、まだまだ行くところがあるではないか(笑)。
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そしてそのあとは?「じゃ、ルーヴル美術館に!」ということになりました。通りを抜けて橋を渡り、歩いた歩いた!!暑い!
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でもしっかり歩きますよ!ヨーロッパに来たら歩くのは当たり前。暑いのが嫌なだけです。ルーブル!ライオンの門から入れそうだったんだけど。
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やはり正面でしょう。ガラスの3角形も見たいし。しかしパリの空は飛行機雲が凄い。
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そして見えた見えた。正面玄関。
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ありゃ~~、すごい人の列だ。こりゃだめか?だめだ。あきらめましょう。ライオンの門からは行けたらしいのですが、それはそれで中を歩かなければいけないので、私どもには向きません。きっと暑いし。あ~、どこか涼しいところで化粧室に行って、汗を拭きスッキリしてきれいになりたい・・・となるとカフェに入るしかなさそう。でもなんか「汚そうなところ嫌だな」と思ってしまった私たち。そうだ!凱旋門に行こう!シャンゼリゼ通りならきれいなカフェがある!ルイ・ヴィトンもある(笑)。これでいいのか?パリ観光~~。いや、パリなんかいつでも来れるじゃないですか、ワッハッハ!

そして再びタクシーに。一路、凱旋門に向かいます。まあね、一応チュイルリー公園のそばも通ったし、エッフェル塔もタクシーから見た(笑)。パリって感じでしょ?
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ありましたよ、ルイ・ヴィトン!しかし!

タクシーの運転手さんに「ここまで来て凱旋門を見ないのか」と怒られたので、タクシーで凱旋門を一周しました。これなら涼しいし楽チンだから、我々もオッケー!タクシーの速度が速すぎで、写真は撮れなかった(笑)。

ヴィトンは手荷物検査を受けて入店、テロを警戒してか、お店や文化施設のセキュリティは厳しい。お店をひと巡りして目の前の老舗のカフェへ。映画人には特におなじみの「ル・フーケ」で休憩&昼食。朝食が8000円みたいな(笑)、コーヒーが1500円みたいなお店ですが、もういいんです。きれいだし。ゆっくりできて幸せ。やっと落ち着いた。
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そして、ひと休みしてからは私の希望「イヴ・モンタンのお墓参りがしたい」のコースに決定。やはり尊敬する人に会いたいじゃないですか。フランク・シナトラに並ぶ伊達男、そして歌のうまさでも双璧のイヴ・モンタン。あんな風に粋になりたいですね~。というわけで目的地がペール・ラシェーズ墓地に設定されました。

イヴ・モンタンのかっこ良さが堪能できる映画に「ギャルソン」というのがありました。実は「ラ・フーケ」に忘れ物をしたのですが、何と!お店のギャルソンが地下鉄の駅まで追いかけてきて届けてくれたのです。さすが一流店!!パリの4大カフェの1つ!・・・ですが、この治安の悪いパリで、それも結構人種差別が奥底に残っている国で、感動しました。そしてプロだと思いました。ありがとう。必ずまた行くよ。

地下鉄は慣れてくると便利ですね。
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この墓地にはおなじみの人がいっぱい眠っています。イヴ・モンタンばかりでなくエディット・ピアフも。クラシックではショパン、ロッシーニ、ベルリーニ、ビゼー、デュカス、エネスコ、プーランク、マリア・カラスなど。興味がある人ではアポリネール、モジリアニ(モディリアーニ)、ドラクロワ、スーラ、オスカー・ワイルド、マリー・ローランサン、マルセル・マルソー。しかし膨大な敷地。そして丘になっているので歩くのもひと苦労。そして暑い。
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カラスは納骨堂だったので火葬されたのだろうとパス。あとから聞いたら、ギリシャで散骨されているということでここにはいないようです。ロッシーニも移されているそうですし、マリー・ローランサンは墓碑銘が消えてしまっている・・・そのように事情は複雑。広すぎるし何が何だかわからないし、これは申し訳ないけど限定で行きましょう。ピアフはあきらめました。モジリアニは知っていれば行きたかったけど、あとから知りました。でも歩いたルートとは逆方向なので、やはり無理だったかも。また来ることがあれば!ぜひ!です。ホント、だれがどこにいるかを探すのが困難です。

でもこの人には絶対に会わなければ!!
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ショパンです。心臓はポーランドにありますが、亡骸はこちら。最も大切な曲を書いて下さりありがとう。フランスでも演奏して「ショパンがよみがえった」等と評価されたのは、きっと守ってくださったのですね。私の力ではないように思います。これからも一生懸命頑張ります、また力を下さい!末永くよろしくお願いします。
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ショパンの後ろには親交もあり、ショパンが旋律を書くときに手本としたというベルリーニが。いっぱい歌の伴奏で弾かせていただいています。こちらにも感謝を込めて。
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そして私にとって大事な作曲家、プーランクもいました、感激です。
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室内楽も歌曲も多く演奏させていただいています。もちろんピアノ曲も。「メランコリー」というCDのタイトルは、プーランクの「メランコリー」を弾いているからです、こちらも高く評価されました。冬には「ナゼルの夜」を出します。どうぞお守りください。
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一緒に葬られている人は姪御さんのピアニスト。家族のお墓ですね。このスタイルのお墓は他にもあり、独自のデザインではありません。プーランクは大作曲家なのに、割と小さなお墓だったので驚きました。そこがまた粋なのでしょうか?事情は分かりません。
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私はよく存じ上げないので失礼を申しますが、下はフランスで有名なメロディを作った作曲家、息子はオペレッタを作った人のお墓です。これを見ると、プーランクならばビックネームなのだから、もっと大きな個性的な墓でも良かったのではないかなあ?と思ってしまうのです。遺族の経済状況にもよりますしね。
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こちらは若くして亡くなったユーフォニウムのイヴァン・ミレ(と読むのでしょうか?)さん、お花がこれだけあるのですから、こちらでは有名な人なんですね。日本でも?それは楽器が違うとよくわからないので・・・日本でもCDは買えます
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やはり人の死というものには、無常なものを感じます。ショパンのそばにはやはり若くして病死されたジャズ・ピアニストのミシェル・ペトリチアーニが眠っています。
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偶然、ロックスターのジム・モリソンのお墓を見つけました。参拝人が多くいましたね、柵がしてありました。
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写真失敗したので載せませんが、大女優サラ・ベルナールの美しいお墓も見つけました。こちらは音楽家?と思いきや、世界的な彫刻家アルマンでした。
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シャンソン歌手のジルベール・ベコーの墓もありました。賑やかなお墓でエネルギッシュな歌が聴こえてきそうです。
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そしてかなり探してイヴ・モンタンを見つけました。奥さんの名女優シモーヌ・シニョレさんと一緒に眠っています。
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お花はありましたが、あんな大スターの割には寂しい感じもしました。そういえば、クラシックでも日本ではみんな知っているサンソン・フランソワやコルトーのピアノや解釈も、フランスの音楽家にはほとんど忘れられて、昔のモノになっているとも聞きます。私はコルトーから受け継ぐ孫弟子なわけですが、強く影響され、むしろ日本人の私の中にその流派が生きていて、現在のフランス人に新鮮な刺激を与えたりするのです、不思議というか面白いというか。そういうものは大事にしたいじゃないですか!イヴ・モンタン!まさにパリの香り!会えて良かった!
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大都会、これから未来になればなるほど、東京もパリも同じようなものになるのかもしれません。イヴ・モンタンの枯葉が似合うパリはだんだん薄れつつあるのでしょう。フランス料理も日本人の店のほうが評価が高かったりしていますしね。そして暑かった(笑)。よく飲んだ炭酸のシロップジュース「ディアボロ」、そして響くんが言うには「フランスのオレンジーナって美味しい」。日本と違うらしいです。

パリで日本よりも断然優れているのは空港かもですね。ドゴール空港はきれいでバカでかい。食べ物は少ないけど。
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これは目的地別の建物を結ぶシャトルです。羽田は頑張っていますけど、成田は随分田舎の空港のように感じますね。あんなに反対されてたのに、成田に移す必要があったんでしょうかね?行きは羽田からでとても便利でした。ではまた次回に続く。

by masa-hilton | 2017-08-14 23:39 | 海外の活動あれこれ

「ザ・フルート」に対談記事

a0041150_04505832.jpg告知しましたように、今月の「ザ・フルート」8月10日発売号に、フルートの萩原貴子さんとの大変楽しい対談記事が載りました。ぜひぜひご覧ください。

萩原さんのリサイタルも本当に大成功で、頂点に輝くような演奏を共演しながら楽しみました。CDの製作の時から、ソナタが中心ですから、ピアノも難曲と言えるものだし、このプロジェクトはやりがいがありました。

もう20年くらい共演している萩原さんもそうですが、長く共演している人とは、自分の演奏活動とも長くかかわっているわけですから、本当にある意味、人生の一部分を共有するような感覚があります。長さで考えると順番にクラリネットの武田忠善さん、ソプラノの家田紀子さん等を筆頭に、多くの人たちの顔が浮かびますが、それぞれに円熟されて、彼らの音楽に触れることも私の大きな喜びです。

そして演奏家だけではなく、音楽を通して巡り合った人たちもまた、大切な宝です。

音楽に満たされる人生は、言葉としては美しいですが、実はかなりめんどくさいものです(笑)。でもこうして続けられることは、何よりも幸せだと思いますね!しみじみ。これも多くの方に支えられてのことだと、あらためて感謝いたします。ありがとうございます。

by masa-hilton | 2017-08-12 05:03 | ニュース

なかなか仕事にかかれない

なかなか仕事にかかれないのか、かかっているけど進まないのか、ちょっと停滞しています。ブログもさっさとフランスレポートすればいいのに?と思われていらっしゃると推察いたしますが、実は!!月刊「ショパン」にこの音楽祭のレポートを書くことになりました。写真も使うので、そちらをきちんとやりたいのでブログではゆっくりとレポートしますね。

譜読みも急がなければ。何よりもアレンジです!!大変だ。

そんな中、昨日はヴァイオリンの奥村愛さん、ピアノの冨永愛子さん、評論の真嶋雄大さんが人形町にいらして「イル・バンボリーノ」。「イル・バンボリーノ」、甘酒横丁に3号店ができますね。こちらも楽しみ。不味いとんかつ屋の跡地です(笑)。熟成肉などを使ったイタリアンだとか。すばらしい!

奥村さんはデビューコンサートの時に私が伴奏。ご縁があります。彼女もヨーロッパから帰ったばかり。「いやあ、暑かったね」で盛り上がりました。冨永さんはCDを出されるそうで、難曲のラフマニノフのショパン・ヴァリエーションだそうです。意欲的でこちらもすばらしい。真嶋さんは、ギックリ腰をやられたそうで、ギックリ腰は私もよくやるので痛みが伝わって来るようでした。お大事に!で、私は帰国後は少し食を控えています。ダイエット開始したいし。まずはいつものクロアチア風のスープ。
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これは本当に美味しいんですよ。ほとんどの人が頼まないらしいですね。変なの。そして、アボカドと海老のタルタル。
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ボロネーゼ!懐かしいお味だ。やはり日本は美味しい。
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子羊のポルト・ソースで大満足。
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いやあ、日本は世界に誇れる国です。文化も才能も食も絶対にどこにも負けていません。誇りをもって生きていける国だ~としみじみ。

by masa-hilton | 2017-08-11 04:19 | 日々の出来事

皆さま、フランスから無事帰国いたしました

本日9日フランスから帰国しました。2週間以上の旅になりました。かねてから告知いたしておりましたアルザス地方の音楽祭「ムジカルタ」に招かれまして、コンサートやマスタークラスをして参りました。
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美しい地方の街、ルーファック。いろいろと心に残ります。リサイタルはおかげさまで大成功、新聞にも大きく取り上げられました。私らしく「ショパンを見事に呼び起こす」と説得力のある個性が驚きをもって絶賛されました。うれしいですね!日本人っておとなしく個性がないとか、機械的とか言われがちですが、真逆の評価でした!
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音楽祭は本格的なもので、受講された方は日々忙しく充実されていました。
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近隣の街も美しく、エーグスハイムでもコンサートが行われました。アルザスと言えばワイン、ワイン畑に有名なワイン蔵、美味しいワインが飲み放題ですが、やはり本当の美味しさは現地限定ですね!飲めない(飲まない)私がそう思ったんですから。新鮮さはその場に行ってこそです。
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というわけで早朝に帰ってきたのですが、時差ボケもなく今日も原稿を書いたり普通に頑張ってます。この後の予定が!!!!頑張ります。またこのフランス旅行は順を追って、國頭響くんの撮った美しい写真も交えて、アップいたしますね。お楽しみに!

こちらが着陸前の飛行機からの風景、早朝の空。
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そして人形町に帰ってみれば!
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せともの市!(笑) 今日は暑かったですよね~~~。焦げちゃうかと思いました。でもフランスも暑かったです。それではまた!次回に続く!

by masa-hilton | 2017-08-09 23:35 | 海外の活動あれこれ