次の目標

a0041150_1155257.jpg人生の次の目標は「映画を作る」ことです。クラリネットの
赤坂達三さんと、昨日はその第1回目の会議。
ベテラン映画監督であり、趣味悠々のディレクターでもあった
増田さんと3人で大宴会。店の人もあきれる一升半の八海山
生ビールの山を飲んだのはこのお二人さまです。
ボクの前には料理の数々が致死量まで運ばれました。

映画はとりあえず5000万円あれば出来るという・・・。

・・・な~んだそうか、そんなもんなんだ、でスポンサーつけたら
大作も夢じゃないじゃん。やった!これでカンヌで賞を取れる!

かたい握手をする赤坂さんの目にも決意の光が!

だれだ?「こりゃ、アカンヌ~」なんて言ってるのは?(笑) 
幸せな人生に乾杯!!日々楽しいね~~
# by masa-hilton | 2005-10-09 02:04 | 日々の出来事

いよいよ公開!

ぜひ皆さんお楽しみに!面白いコンサートにしますね!実は演奏する方も楽しみなんですよ!
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# by masa-hilton | 2005-10-05 00:11 | コンサート・イヴェント告知

オペラの演出

最近2つほど斬新と言えば斬新なオペラ演出を見て、正直やや食傷しました。演出が妙に異空間的だったり、現代に置き換えられたり政治色が盛られてたりすると、そちらに注意が行って音楽に集中できません(笑)。これは悪口ではありませんよ。複雑な気持といった感じでしょうか?可能性を広げるのは大事なのですから!

「オペラは総合芸術だ」と演出も全部ひっくるめて味わえばいいのでしょうが、ボクにとってオペラは音楽なんですよね。だから演出も演技もなくてもいいんですよ、音楽を聴きたい・・・と思ってしまうのです。なので、きっとオペラファン失格。当分は行きませんけどね(笑)。

ロビーに出ると、日頃色々うるさいオペラオタクさんたちも、けっこう演出には新し物好きというか、伝統的なものにこだわっていない様子もとても面白いんです。歌えもしないのに様式を語るこの人たちは、本来守るべき時代考証に全く寛容だったりして(笑)わけがわかりません。同席したオペラ歌手と笑いをこらえるのに必死でした。ホントにどこを聴いてるんだろう?ついて行けないので、またもやオペラファン失格みたい(笑)。

でももちろん新しい息吹、考えを作品に取り入れることは素晴らしいことだし、現在のいわゆるスタンダードもそうした試行錯誤の上での芸術的活動の蓄積です。ボクが演出家なら、やはりそこはゆずらないかもです。新しい世界を生み出すことに命がけになるでしょう。

でもやっぱり演出等はどうでもいいの、普通でいい・・・音楽家的な発想ですね(笑)。新しい演出じゃないと飽きてしまうお客様は、純粋な音楽好きでないということなのかも。音楽だけを思えば実際問題、オペラ向きでないと酷評される少し重めのやや雑然とした振り方をする指揮者の方が、内容的に優れていることが実は多いんです。大体、オーケストラがセーブしながら歌手とのバランスを図っているのも、物理的に考えたって不自然なことで、すなわち音楽的に作為的なことをやってるわけですね。本来、大きなオーケストラの音量に埋もれて、聴こえてくるはずのない人間の声が、おお!聴こえて来る~~~!というのが、江戸っ子は好き。

そうだ、ボクは音楽家の前に江戸っ子だった(笑)。江戸前音楽家?だめだこりゃ。
# by masa-hilton | 2005-10-04 12:17 | 音楽・雑記

演奏を見る

最近はDVDでの復刻が多く、こちらにはまっている。面白いのは、実際に弾いてる姿があると、演奏の印象が違うということだ。最近往年のヴァイオリンのものを多く買った。ヴァイオリンに関しては素人なので、言ってることは的外れかもしれないが、音だけだと非常に粋に聴こえるフランチェスカッティは、弾き姿と共に見ると俄然誠実そうなイメージがアップする。超絶技巧で知られて、ややクールな感じにも聴こえるハイフェッツは、軽々とした印象で、その技巧も無理がなく見える。とにかく演奏している音楽の偉大さよりも「本人のスター性」の方が光るタイプで、むしろロマンティックである。逆にダヴィッド・オイストラフは技巧・情熱、重厚さや土臭さが前面にアップされる。また何よりも「厳しい」感じが印象的だ。

a0041150_10595011.jpgちょっとミーハーだが、オイストラフの弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が昔から好きだった。まず音がいい。官能的な歌があってロマンティックだが知性的で、情緒的でありながらも技術が磨きぬかれてバランスが良い。まさに理想的な感じ!ハイフェッツの弾くチャイコフスキーも、颯爽とした感じでそれはそれでとても好きである。速いテンポのその超絶技巧的エンタテインメントに大満足だが、オイストラフの方は本質的な叙情性の高まりのようなものが感じられる。

今回オイストラフのDVDにチャイコフスキーがはいっていたので、興味深く見たが、映像付で聴くとやはりグッと厳しい感じが増す。それがまたチャイコフスキーの音楽を誇り高いものにし、甘美でもロマンティックではない、染み入るような芸術への愛を感じさせてくれた。やはり音だけ聴くのとはかなり印象がちがう。

ところで弾き姿を見て印象が変わらないのは、アルトゥール・ルービンシュタインであろう。それって、やっぱり凄い!もしかすると得なことなのかもしれない(笑)。人間性と音楽性が一致しているのは、演奏家としては1つの理想だから。
# by masa-hilton | 2005-10-01 02:03 | 音楽・雑記

NHK「趣味悠々」再放送のお知らせ

趣味悠々「かっこよく弾く・簡単ピアノレッスン」がNHK総合テレビにて再放送されます。
10月19~21日、25~28日、11月1~2日、4日、8~11日で朝10時半からの放送です。
# by masa-hilton | 2005-09-27 01:23 | 趣味悠々2005関連

タクシー派

私はタクシー派です。どこに行くのもタクシー。うちから都内どこへ行っても渋滞さえなければ3000円以内で行けます。タクシー会社と契約もしているので、時間に黒タクの送迎でとても便利です。昔はよく歩いたし(笑)電車も好きなので、時間が読めない時や急ぐ時、中途半端に遠い時は地下鉄&電車のお世話にもなります。でも歳とともにタクシーに頼る生活に。

羽田空港も自宅からすいていれば17分。7000円かかるが友人に言わせれば「7000円で行けちゃうの?いいなあ」ということに。お金のことを言えば、とても安い車を買って都内で毎日使いまわすと、最低17万はかかるといいます。友達にレヴェルを合わせると、車はBMWかなんかになるだろうし、駐車料も日本橋だと月5~6万だから30万ぐらいかかる計算。毎日タクシーで出歩いても18万ぐらいだろうから、疲れた状態で運転することを思えば、タクシーに乗るのです。

男は「タクシー、床屋、バー」の中では態度が大きくなって、ため口で社長みたいな口調になる人が多いね。でも自分が運転手になった時のことを考えると感じよく接してあげたいと思う。嫌な職業かもですよ。非常に態度の悪い運転手さんも時にはいるので困りますが。困るといえばa0041150_16491530.gif東京駅から自宅に帰る時、ワンメーターなので気が引ける。長々と行列して客待ちをしているので、「あ~あ」みたいな気が伝わってくるし、実際に舌打ちされたこともある。でも駅から乗るんだから近間に決まってるんだよね。遠いとこなら引き続き電車に乗るだろうしね(笑)個人的にはオレンジ色タクシー、あの色は嫌いですね。全部クラシック・カーにしてしまうっていうのはどうでしょ?
# by masa-hilton | 2005-09-26 03:37 | 日々の出来事

今日は

いにしえのセレブのメッカ、綱町の三井クラブにてコンサートがありました!!先日いにしえの三越劇場
でのコンサートに「おお、鹿鳴館!」気分を満喫しましたが、今夜はさらにそれを上回るもの。特権階級と
いうか、日本にもこういう場所があったのだなと、歴史のこともを思い、いろいろ複雑に感じ入りました。

さて演奏の方はばっちり!楽しかったな。知り合いの方にも偶然お目にかかりびっくりしました。こういう
コンサートなら毎日でもいいなあ。ほんとに!少し待ち時間が長かったけど、美味しい料理をつまみ食い
していました、あははは。
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# by masa-hilton | 2005-09-23 00:58 | 音楽・雑記

12月の戸塚

久々に戸塚でコンサートです。ぜひお楽しみに。18時開演・・・珍しいですね。

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# by masa-hilton | 2005-09-20 04:09 | コンサート・イヴェント告知

ますだ

・・・おかだではありません(笑)。そういえば売れていない頃の彼らと共演したことがあります。辛いですね。結構おもしろくても売れてないとウケなかったりします。先入観なくしてよい物はよい!と識別できる能力が日本人には欠けていると嘆く向きもありますが、そうなんですかね?

確かにグルメ本も誰かが美味しいと言うところに行くわけで、それって本当はつまらないです。1つは忙しいから探すのも面倒、1つはお金がもったいないから、すでに認知された安心して行けるところに行く。でも、その時間とお金の無駄使いが文化の基本です。貧乏暇なしでは文化は栄えない(笑)。

ってことは真の文化人になるのって難しい!どうしよ~~~~、あははは。

さてと「ますだ」と言ったのは、10月のコンサートがよそで告知されているのを見て、「あっ!鱒を弾くの?」と知ったということです。てっきりドヴォルザークを弾くんだと思ってたボク。やっぱりウィーンフィルのメンバーだし、鱒だな。またしても藤沢のお寺コンサート。

詳細はミューズの森へ!
# by masa-hilton | 2005-09-16 01:20 | コンサート・イヴェント告知

間近なお知らせ

掲示板にも書きましたが、藤沢リラホールでの演奏は無料イベントではないようです。なんと立派なチラシも
ありました!!(笑)映画音楽を弾いてほしいというのと1時間ぐらいという要望だったので、こんな感じです。

9月18日 リラホール 14時半開演

ファリャ     火祭りの踊り
ドビュッシー  月の光
ドビュッシー  ゴリウォーグのケークウォーク
ラフマニノフ  前奏曲嬰ト短調 作品32-12
映画音楽コーナー(追憶、アンダルーサ)
ショパン    夜想曲 嬰ハ短調 遺作
ショパン    スケルツォ第2番 作品31
ショパン    夜想曲第2番 作品9-2
ショパン    ポロネーズ第5番作品44
ショパン    英雄ポロネーズ 作品53


という訳で、どうぞよろしくお願いいたします!
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# by masa-hilton | 2005-09-14 23:39 | コンサート・イヴェント告知

ニューイヤーコンサートのお知らせ

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恒例の調布のコンサートがオープンになりました。一般発売は9月16日から、ぱれっと会員は明日からです。
いつものメンバー、来年1月14日ですね。調布市グリーンホールです。ぜひどうぞ、お子様とご一緒においで
下さい。お待ちいたしております。10名で団体割引ありです。リクエスト曲の演奏や、当日の舞台で私たちと
「エリーゼのために」を一緒に演奏する企画もあり、それぞれ募集中です。

その前に関西地方の方とは西宮に新しくお目見えしたホールでお目にかかります。スーパートリオもますます
ノッてきました!あ、明日も埼玉だった・・・クローズですが、抽選当たった方いらっしゃいますか?
# by masa-hilton | 2005-09-08 11:32 | コンサート・イヴェント告知

CDついに完成!

a0041150_23494520.jpgショパン:夜想曲 遺作
ショパン:前奏曲「雨だれ」
ショパン:幻想即興曲作品66
ショパン:夜想曲 第2番
ショパン:子守歌 作品57
ドヴォルザーク:ユモレスク
ルービンシュタイン:
 へ調のメロディ 作品3-1
ベートーヴェン:
     エリーゼのために
グリーグ:君を愛す
バッハ~ヘス:
  主よ人の望みの喜びよ
サティ:グノシェンヌ 第1番
サティ:ジムノペディ 第1番
ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:夢
シューマン:トロイメライ / ハーライン:星に願いを 全16曲


+ボーナストラック収録/ユモレスク(別マイクによるサウンドチェック用)  

という訳で、もう生産を待つのみになりました!

ヤマハの特典CDは、以前は中村紘子先生や清水和音さんのCDからカッティングされたものや藤井一興さんが
録音したものがずっと使われていて、今回本当に久々の新録音だそうです。趣味悠々の課題曲じゃないけれど、
こういう曲での録音はかえって難しいですね。ロマン派の派手な曲や、難解な近代曲のほうが安心だったりも
します。でもそれはそれです。こういうのがやっぱり楽しくていいんです。

↑夜のイメージということで、こんな感じで・・・・一応、第1礼装なんですけど、あはは。
# by masa-hilton | 2005-09-07 19:37 | ニュース

趣味悠々「発表会」が大反響!&裏話

「先生のいうことを100%信じて、曲作りとイメージと心を込めることをやれば、あそこまで出来るんですね。凄いですぅ」

・・・おいおい、それは弟子の言うセリフか?「100%信じて・・・」ってさ~?(笑)。
「信じてもらわないと困るだろ。そんなだからコンクール落ちるんだよっ!」って言ってやったら、
「あはは、そうですね~(笑)」って一緒に爆笑するなよな~お前はさぁ・・・・(爆笑)

という訳で、趣味悠々の最終回が、周りですごい話題になっております。もちろんそれは「弾けるようになった事への驚き」で。本当によかったですよね!でも最初、ボク自身もちょっとは心配してましたよ、何せ時間がないんですから。番組は3ヶ月の番組ですが、実際の収録は1ヵ月半でした!!ますます驚いた?ますます凄いでしょ?でも楽譜の正しい読み方(曲の構成とかも含む)を伝えてあげれば、絶対にできると確信していました。趣味番組の最終回で、結局上達していなかったというような場合も実は多い。でもその分「苦」が無く、楽しく出来たというのならば、それはそれですね。ボクの場合はやはり「上達してこその楽しさ」というスタンスだから、多少「苦」が伴っても(笑)どうしても「うまく」なって欲しかったんです。

特に青田さんの演奏にはずいぶん共感が寄せられました。実際の収録の時も、みんな「泣きそうになった」と言っていましたから、その「ジーンとした」感じは画面からも伝わるはずですね。
「私はショパンやリストの大曲も弾けるけど、青田さんみたいに気持ちを伝えられているか自信がない。」と言うお弟子もいました。
「再放送を見てしっかり勉強しなおします!」ってさ、その前にレッスンに来れば?久米さんの『ノリ』も見習いなさい!っていう感じです。

「斎藤先生は容赦しないですからね~」と言ったお弟子も。これは当たっているでしょう。
  *ペダルだって初心者にしては複雑なものを要求した。
  *音大生だってよくわかっていないフレージングについても説明した。
  *定番の一言だった「200%練習して、やっと本番に80%出るか出ないか」のコメントは、
    優しそうな希望を持たせる言い方だが、考えてみれば「練習しろ~ぃ!」と言われている
  *再三「発表会はきちんとドレスかタキシードでね」と言ったのは「晴れ舞台は楽しいから
    ステキにね」とも聞こえるが「プロと一緒であなたの一人舞台だよ。誰も助けてくれない」
    という真理がある。そして着た瞬間に深く思い知ることになる。

優しく教えていても「演奏する」ということは「甘えでは出来ない」ということが、生徒さんにも当然伝わって、ただ「うまく弾けるか?」という緊張感以上の緊張を、発表会ではなさっていたに違いありません。画面を見ながら一緒に緊張してしまったぜ~(笑)と言っていたピアニストが何人かいましたし。
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(写真左から久米さん、ボク、谷川さん、青田さん、制作会社テムジンの吉田さん、川島女史)

実は発表会収録の何日か前に、青田さんから「タキシードは着れません!」といった連絡がありました。
「自分のような未熟な演奏しか出来ないものが、そんな衣装を着て、まるではしゃいでいるかのようにしていては、ご覧になってる皆さんに失礼だし、晴れがまし過ぎます。」ということでした。
それに対してボクは
「タキシードや燕尾服は、天皇陛下や国賓でいらした大統領とお目にかかるような時に着る第1礼装です。つまり『私は、あなたに最大の礼を尽くします』という意味があるのです。だから人前で演奏する時にそうした晴れがましい衣装を着るのは、決してはしゃいでいるためではないのです。まして青田さんには、そんな謙虚なお気持ちがあるのですから、むしろ絶対にタキシードを着なければいけませんよ」とお伝えしました。
タキシードとてもよくお似合いでした!!

どんな場合でも、もちろんメソードや先生の実力がゼロではだめですが、生徒さんが弾けるか弾けないかはその生徒さん次第です。今回の番組は、本当に生徒さんに恵まれました。
# by masa-hilton | 2005-09-05 13:47 | 趣味悠々2005関連

知っていればこそ。太田鮨はうまい!

マネージャーの川島女史と先日渋谷で打ち合わせがあった。もともとセレブでおしゃれな感じの女史がなぜか「ドンブリ好き」という事なので(笑)、こちらも全く遠慮なくウナギ屋に直行である。子供の頃からよく行っていた松川本店である。坂の下の良い場所にあるからご存知の方も多いだろうが、ボク自身はもっと好きなウナギはよそにあるという印象だったので、川島女史ともども期待せずに注文しいかだ重を食べる。が、超うまかった!ウナギだけは安いものを食べてはいけない。そういえば松川で前いただいたのはランチのようなものだった。音楽でもちょっと聴きかじりみたいなのが最も始末に悪いのと一緒で、店の特徴がよくわかるまで通うことが必要である。家の近所の大和田本店のウナギは、タレがかなり甘くてこってり。2700円の「桜」だと2.5枚のウナギが私には重いので2100円の松に決定していて満足。これも「知っていればこそ」である。(後記:でも食べ続けているうちにこの「桜」もペロリと食べられてしまうようになった(笑)。大和田は、鰻屋さんでは最もお気に入りの店になっている。毎日でもいいな)

a0041150_271998.gif大体私の住む人形町という町は「常連になってこそ楽しい」という店が多い。看板ランチを大々的に宣伝している「玉ひで」は、むしろこの街的やり方ではないように思う。そんな中まさにこの街にぴったり、日本全国どこで食べてもこの店に帰って来たいと思う太田鮨は絶品の鮨屋。ここの煮ハマ、あなご、こはだ、玉子、干瓢巻き等、粋な職人芸とお江戸の味には、どこの店もかなわない。

よし町・太田鮨は昭和2年の建物、先代はジュディ・ガーランドと同じ年、その先代も昼間は板場に立つ。これがまた人気で、はいれないほどの盛況である。2代目がまたいい人で、お店の居心地も最高。ただランチはランチ、夜もおまかせがあるけど絶対お好みで食べるべきだ。「知ってればこそ」の人形町の名店なのだから。言わなきゃ出てこない陰メニューにも注目し、ヅケマグロ等も見逃せない。ここのあおやぎも凄い。蒸しえびだって車えびでなかなか食べられない品物だ。そして吉原巻!人形町は元・吉原という立地なのです。

ある時、「あん肝」をある人に食べさせてあげたくて無理を頼んだこともあった。
   「・・・・と言うわけで、特別に作れます?」
   「大丈夫です。ただ問題は座っただけで3万取られる料亭の『あん肝』を使うか、
    普通の店が出す『あん肝』を使うかなんですよね~。全然違うから」
   「そんなに違うの?でも太田さんが作ってくれるなら絶対美味しいはずだから・・・
    良い方にしようかな」
   「そこまで言ってくれるんですか?良い方使うんですね。わかりました。最高のもん
    作ります!」
   「こうなったら、もう、とことんお願いします。なんか楽しみになってきた」
   「はい。男の約束です。腕によりをかけます!・・・・」

・・・・と仁侠映画のような大げさなことになって(笑)、出てきたあん肝は今まで出会った事のない凄いもの。もう他のあん肝は食べられないだろう。しかし!「おいしそ~」と言っておねだりした隣の親子に2切れ取られムカついた(笑)。「子供の食うもんじゃね~ぞ!たく~」。あんな素晴らしいものを子供のうちから食べたら性格が悪くなるに違いない(笑)。

「ここは江戸前をきちんと継承する店じゃなく、自分の信じるおいしいと思う味と江戸前を融合した個性的な店といえる。斎藤君のショパンみたいな感じだね。自分と似てるから好きなんでしょう?」(笑)と、ある人に言われて、ますます好きになったかも。また2代目が同世代だというのも楽しいので、こちらも毎週行くようになったから、随分と親しくさせていただいている。顔見知りの常連の人もいる。趣味悠々の番組も見てくれていて、スーパートリオ@三越劇場のチラシもお店に貼っていてくれたり、応援してくれている。

「こんな良い店に、普段から普通に来れちゃうなんて、うらやましいようなつまらないような・・・でもやっぱりうらやましいぞ(笑)」と友人らも絶賛!常連になったあかつきにはタイラ貝のヒモをつけて珍味も出てくるぞ。

太田鮨の写真等はこちらのブログでお楽しみください。人形町での食べ歩きのブログって、実はあちこちいっぱいあるみたいです。でもきのこさんのブログを見ていると、ネットも楽しいなという良い気分にさせてくれます。思わずコメントも書いてしまった。私のブログ内ではこちらとかこちらとかでしょうか(笑)?かなりいっぱい記述がありますので、検索からご覧ください。

先日帰りしなに、太田鮨さんもいよいよコンピューターを買うと言っていた。ボクのHPもどんなものか是非見てみたいとのこと。掲示板にもちゃんと書き込んでくれるそうだ。

「  戻りガツオ はいりました おおた  」  (笑)
# by masa-hilton | 2005-09-03 04:32 | 趣味&グルメ

番組、3ヶ月間ごらん頂きありがとうございました

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お楽しみいただいた趣味悠々「簡単ピアノレッスン」ですが、来週のお昼にも再放送はあるものの、今日で
終了いたします。みなさまからの数々のご声援、応援!本当にありがとうございました。大変心強く思って
おりました。厚く御礼致しますと共に、心から感謝致します。

また詳細は後日に紹介させていただきますが、ご要望が多かったこの番組をもとにするDVDとビデオが
10月にも発売
されます。基礎編と応用編の2巻。60分~70分に再編集されています。
どうぞお楽しみに。
# by masa-hilton | 2005-08-31 03:52 | 趣味悠々2005関連

そういえば

皆さん、もう1つブログがあるのご存知?マサヒロ美術館といって、デビューから現在までのコンサートのチラシなんかを、ボクの思い出をコメントといっしょにアップしていくものです。

全部実名で本当のことを書いているので、とってもリアルだし、ちょっと怒られるかもしれないね(笑)。でも誰が意地悪をしたかは事実なんだし、そういうのは次の世代に受け継がれたくないでしょ。また批評というのも言われっぱなしで、言われっぱなしだからこそいい加減なものも多い。また矢面に立つかもしれないけど、こういうブログやHPで演奏家が反論を展開できる土壌も作りたいんだ。今後の人たちのためにも。もしよろしかったらご覧下さいね。

ここの「べんり@りんく」からも、ホームページの上のメニュー・バーからも行けるようになってたんだけど、気づいた人は少ないみたいだね(泣)。

大体ここの「べんり」「ゆかり」「まわり」のリンク集、少しずつ変えてたの、知ってた?あはは
# by masa-hilton | 2005-08-30 02:57 | ニュース

ショパンのエチュード作品10-5「黒鍵」   アルフレッド・コルトー

コンクール等で意外に多く弾かれる黒鍵のエチュード。「とっつきやすいし難曲の部類でもないので」ということでの選択だろう。しかしこの曲で点を集めるのは難しい。まず冒頭のペダリングである。安定感のある踏み方は2拍目、すなわち左手のチャンチャンチャンの3番目のチャンで1拍分を踏む。でもこれをやられると思わず重くため息をつきたくなってしまう。実はこの2拍目で踏んでいくやり方は効果的なようでいて、いかにも学生的、勉強中、ノーアイデアという感じがする。2拍目の方に何らかのアクセントがついて聴こえるから音楽もワンパターンになり幼稚になる。で正しい弾き方はペダル無し。3小節目等も無い方がいい。軽やかに左手も多彩に弾けるし、右手も細かい音譜がクリアーで表情がつく。その分だけ指に負担がかかるから「難しくないから」と考えた選択は意味を成さない。

パデレフスキー版等では1拍目で踏むことを推奨しているが、こちらの方がずっと実戦的だ。それでも譜面に書いてあるほどは長く踏まない方がいいし、1拍目と2拍目に超短くペダルを使っていくやり方もあるが、やはりアクセントがつくので「指に楽」でも音楽的にはどうであろう?

子供の頃に、何人かの日本人の先生にこの曲をレッスンしてもらったが、どの先生も2拍目に踏むペダリングを強制した。私と同世代なら思い当たるのでは?これは一体なぜかと考えると、コルトー版のペダリングなのである。

コルトー版ではピアニストとしてのアプローチが魅力で、練習方法や指遣い等が非常に詳しく、コルトー自身の弾くショパンやロマン派ものが神格化されていた経緯もあり、今もなお権威あるエディションである。当時はフランス・ザラベール社のみの出版だから、作品10だけでも6000円(もっと?)ぐらいのものだったので、余計にありがたみがあった。私が大学生の頃にやっとザラベールUSA版が出て2700円ぐらいになったが、今から30年前はJRの1区間が30円の時代だから、換算して欲しい。そうした流行り&優越感で使っていた先生も多いだろう(笑)し、生前のコルトーに会った事があったり聴いていたりすれば、影響はさらに大だ。ところがコルトー自身がそのペダリングで弾いていない(笑)。晩年の録音は特定した踏み方ではないものの、1933年の録音からペダル無しのバージョンが基本である。この曲を弾く場合に最も良いやり方であるものを、巨匠コルトーが実践していないはずがない。つまりコルトー版というのは、弾けない学生のための本であって、ピアニストのために書かれた本ではないのではないかと疑うと、さらにおもしろい楽譜に見える。

アルフレッド・コルトー(ALFRED CORTOT, 1877~1962)について今の若い人等はどう思っているのだろう?詩的なピアニストとして有名だが、骨格ある解釈もうまく大曲も小品も得意。ルバートや洒落た歌いまわしも魅力的な巨匠。ただ晩年のホロヴィッツもそうだったように、録音はミスが多く彼のすべてを伝えてはいない。シューマンの「謝肉祭」とか日本に来た時の録音等はさすがに聴きづらい。a0041150_9531827.jpgそれでも未だにCDはリリースされ続け、永遠不滅の演奏家に位置されているのは、それを上回る何かがある人だから。ボクも大好きな演奏家である。決定的なショパン弾きの様に言われているが、現在では、好みが分かれるかもしれない。ソロだけでなくパブロ・カザルスとのベートーヴェンの変奏曲、マギー・テイトやシャルル・パンゼラとやった歌曲は最高だ。ジャック・ティボーとのドビュッシーのソナタではさらに真価が余すところなく発揮されている。

ソロではフランクのプレリュード・コラールとフーガが1番だろう。彼のあの演奏がなかったら、今のように頻繁に弾かれなかった曲かもしれない。最近は公開講座のCDも出て非常に興味深いが、映像付きで「子供の情景」をレッスンするものがあり、声の感じもすべてに雰囲気があり、模範演奏も限りなく詩的で感動する。もっと色々な映像が遺っていて欲しかった。

演奏の方は「お蔵入り」しているものがかなりあるらしく、これからますます掘り起こされるに違いない。まずはマズルカ全曲というのがあるらしく、私はこの一部を聴いたことがある。意外に面白味のない演奏で、その真偽のほどがわからないのだが、録音したという記録は正しいようだ。ベートーヴェンのソナタも全曲あるらしい。ライヴでは皇帝なども弾いているので、それもアリなのかもしれない。またホロヴィッツをソリストにして、ラフマニノフの協奏曲を指揮したなどいう記録も。以前コルトーのファンサイトがあって、珍しいシフラとの写真などがあり、楽しかったのだが。
# by masa-hilton | 2005-08-28 02:42 | 大ピアニストたち

スーパートリオ@コンサート

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前に告知しましたが、今月8月30日2時開演の三越劇場と来月の彩の国芸術劇場でスーパートリオ
コンサートがあります。コンサートはそれぞれの主催者の関係者向けですので、一般には発売してません。
応募チケットが当たった方はどなたかな~(笑)?今回からバージョン・アップのプログラム!アンコールでも
オリジナル編曲が出来たんですよ。どうぞお楽しみに。

★ プログラム ★

●ズィーツィンスキー  ウィーン、わが夢の街
●恋の手ほどきメドレー
   スカルラッティ すみれ 
   モーツァルト  恋とはどんなものかしら
●ソロは踊る!情熱の3曲
   ロッシーニ     ダンツァ(踊り)
   ファリャ       火祭りの踊り
   ピアソラ       リベルタンゴ
●3大テノールのラテン・メドレー
   アマポーラ~シェリト・リンド~グラナダ
                 ★ ★ ★
●ビゼーの歌劇『カルメン』メドレー
   ジブシーの歌~ハバネラ“恋は野の鳥”~セギディーリャ
●ジュディ・ガーランド・メドレー
   虹のかなたに~フォー・ミー・アンド・マイ・ギャル~トロリー・ソング
●ガーシュインの歌劇『ポギーとベス』メドレー
   サマータイム~そんなことはどうでもいいさ~愛するポギー
   ~ポギー、私はあなたのもの
●ディズニー・メドレー
   ビビディ・バビディ・ブー~ララルー~いつか王子様が~いつか夢で

# by masa-hilton | 2005-08-24 14:28 | コンサート・イヴェント告知

ピアニストでよかったかも

ボクはオペラ好きと言われていますが、そんなことはないかもです。オペラに出かけていくと空しい。

ただでさえ絵空事の世界で、もしかしたら馬鹿馬鹿しいのに、最近は演出や美術が異空間みたいなのが多く、安っぽいバレエとか自己満足的演劇集団の発表会に近いウソ臭さを感じてしまいます。歌なんだから感情表現あってのものと思うので、少しはリアリティがないと泣けない。でも泣いてる人も多いので、ボクがオペラ好きではないということなのでしょう。

確かにオペラのCDは山のように持っていますが、ほとんどが昔のライブで、F.コレルリやデル・モナコが人間業じゃないような高音を聴かせてくれるのが楽しみで、買ったものがほとんど。音楽家とは思えない買い方だよね?(笑)。これじゃ芸術性もない、オペラ好きでもない、まるで天井桟敷のド素人って感じでしょ(爆笑)。だから当然オペラを論じたりしている人の輪には、絶対にはいれないんだ。理屈じゃなくて快楽主義者なんだと思う。実はボクが伴奏すると、実力が倍増して喜んでくれる歌手とボクに殺されちゃって撃沈してしまう歌手がいるのも、また「絶対的にいい」と言ってくれる人と「拒否反応起こす」人と聴き手のほうでも極端だったりするのも、原因はこの辺りにあると自分で思っています!

父が著名なオペラ歌手だったので、快楽のツボは子供の頃から知っていたと思うのです(笑)。それを証拠に、歌えるモンならぜひともやってみたいと思うことが山ほどある。歌い手よりも歌い手ぽいんですよね。例えばピアノの好みでもアルゲリッチが超凄い事はわかっていても、スタジオ録音なら想像出来るので買わなかったり、リヒテルでもライヴだとか・・・・スタジオでもホロヴィッツやフランソワやミケランジェリならこちらの想像を超えた何かをやってくれるから、買うのが楽しみだったりと、快楽的な好みではっきりしています。しかし好みというのは行き過ぎると、排他的な嫌なタイプのオタクになって、価値観を狭くしてしまい、かえってつまらない・・・・ということがピアノならばよくわかるから、自分でも戒めて気をつけている。娯楽的な部分と文化的な部分のバランスがあるということを認識しているわけです。ピアノならば、感覚的にスキップしそうな地味なものや難解な曲も渋いのも好きだし、ホロヴィッツが「ショパンの小さなマズルカがワーグナーの大きな楽劇よりも価値があったりする」みたいな事を言っていたことにも、良く共感できます。しかし・・・・オペラではそうはいかない。好きなものしかイヤだ!!

で、歌手になっていたら?きっとものが見えなかったに違いない(笑)・・・得意なレパートリーはナポリ民謡風に集中!?とか。血が騒いじゃうからね~。
# by masa-hilton | 2005-08-22 04:44 | 音楽・雑記

趣味悠々@質問箱 その7

a0041150_1452971.gif質問14:先生が「挫折組」の救済は考えていないといわれてるのを見て、びっくりしましたが納得しました。とてもお優しそうですが、そういう厳しさもあるからこそ、実際生徒さんが弾けるようになるんですね。Aさんの「涙そうそう」だって、初心者のペースでは上達が早いと思いますもの。とはいえ「挫折したくない、でもうまくならない」このギャップを初心者レベルでどうすればよいでしょう?

    まず誤解を解かなければ。挫折組を救済しないというのは、もうやめようと思っている人を引き止めないということ、しっかり勉強してこない人に無理強いはしないということです。さらに初心者だから、できるわけないからとお茶を濁さずに、プロを目指す人と同じような内容をキチンとお教えしたい・・・ということです。

    さてご質問ですが、本来「挫折」というのは自分自身が認定することです。失恋してひどい目に合ってたり、仕事が泣かず飛ばずであっても、本人が未来を考えて明るく生きていたらそれは挫折ではないし、他人が見て幸せな状態であっても、本人が挫折感を味わっているなら立派な挫折でしょう。つまり本人次第、そして決してあきらめないことなんです。でもそれは先生や他人から強要されることではありません。ましてや、趣味なんですから「苦」を伴うのは良くないと私は思うのです。

    ご自身が「挫折してない。うまくなれる!」と思っていれば絶対大丈夫です!がんばりましょう!
# by masa-hilton | 2005-08-18 10:27 | 趣味悠々@質問箱

9月24日 ごきげんでリサイタル@松戸

今回は若手ピアニストの中でも卓越した技巧と存在感で大人気の広瀬悦子さんの登場です。

彼女は名古屋在住なので、先日名古屋行った折にご飯を一緒に食べながら、大宴会を繰り広げてきました(笑)。気難しいところもなくさっぱりとしたとてもいい感じ。最新盤「ラ・ヴァルス」はボクの「マイ・ロマンス」のレコーディングの時と同じディレクターの中里さん。その事でも多いに盛り上がりましたが、彼女にストラヴィンスキーのペトルーシュカをリクエストしたのも中里さんだそうです。さすがにピアノには詳しい彼ならではの話だと思いました。CDタイトル曲の「ラ・ヴァルス」はとても印象的で、非常に個性的に弾ききっていて頼もしい限りですね。

さて松戸でのコンサート!プログラムです。

モーツァルト    幻想曲ニ短調
ラフマニノフ     幻想的小品集より 3曲(エレジーほか)
リスト        ソナタ風幻想曲「ダンテを読んで」


チャイコフスキー  組曲「くるみ割り人形」(プレトニョフ編)
             行進曲、金米糖の踊り、タランテラ、間奏曲
             トレパック、中国の踊り、アンダンテ・マエストーソ 
ラヴェル       ラ・ヴァルス
ラフマニノフ     ワルツ(2台ピアノのための組曲より)
ローゼンブラッド  カルメン幻想曲(2台ピアノのための)

# by masa-hilton | 2005-08-15 14:01 | コンサート・イヴェント告知

趣味悠々@質問箱 その6

a0041150_23542697.gif質問13:「指くぐり」の事ですが、手を「平行移動」させるとの事でしたが、普通にミから手を回転させて1の指をファの上へ移動させる方が、やはり自然ではないでしょうか?平行移動は突然の動作の変化で相当無理があるのではないでしょうか? そう言いつつ私はスピードが速くなれば、結果的に斎藤先生のおっしゃる通り平行移動して弾いてます。なので平行移動して弾くのは正しいが、平行移動「しようとする」のは打鍵を覚え初めた初心者には、非常に難しく戸惑うと思います。才能のある子供だと、そう教えられると平行移動ぐらいの事は簡単にクリアしそうですが、才能のない普通の中年の男性のほとんどは、ここで挫折してしまうのではないかと心配になります。

   指くぐりはテキストの18ページにあるドレミファソラシド12312345ミ3からファ1のところと、ドシラソファミレド54321321ファ1からミ3の動きですよね。はっきり申せば、上手に弾けるならなんだっていいのです(笑)。さらに言えば、これはあくまでも私自身のやり方ですから、何を言われても変えようがないし、疑問を感じるのなら別の先生の所で別のことをおやりになれば良いことです。やり方は1つではないし誰かに向いていれば誰かには向かないものです。ピアノの先生はいっぱい存在したほうが良いと思っていますし、それぞれが自分の信じるやり方でやるべきです。スーパーレッスンのアントルモンもルイサダもやはり個性的です。彼らが何を考えているか、それを見るのが楽しいわけです。あとはケースバイケースでしょうね。レッスンは通常「マンツーマン@人それぞれ」なのですから実際に見てみないと・・・ということはあります。

   「指くぐり」についてはあまり教えないのかもしれませんね。先日もこの「指くぐり」が出来ていないためにショパンのエチュードがうまく弾けず、コンクールに落選した生徒を見ましたよ。ボクに言わせれば基礎の基礎、それが出来てないために滑らかに弾けないなんて驚き!馬鹿馬鹿しいと言うかかわいそうです。あなたもおっしゃるように上達してからは平行移動の方が便利なわけですから、最初は大変でも上達を見込んで練習した方が良いと思いますね。「これは体に悪いけど、まだ子供のうちだから食べて良いよ」というのと同じです。最初からそんなものを食べなければ修正する手間も不要です。平行移動は高度なことというより、アマチュアの方にはむしろ禁じ手の1つです(笑)。弾けない人には教えられないコツなのだから、ボクは「ずるい事を教えている」という意識でいるんですよ(笑)。なんせペダルを踏むことを前提にしてますから切れても良いのです。そこがミソですね。確かに、平行移動上のレガートは難しさがありますが、くぐらせたとしてもレガートは大変です。くぐすたびにアクセントがつきやすくなり下手さ加減が目立つ原因となります。

   それから誤解される言い方かもしれませんが、もともと「挫折組」を救済するつもりはまったくありません。甘いものじゃないし。でも趣味なんですから(笑)、少しでも苦痛に感じたら、さっさとやめるべきです。ボクならそうしますよ~。義務教育じゃないんですし(笑)何も世の中の趣味はピアノだけではありませんから、是非是非ほかのこともやっていただきたいです。「もともとピアノが好き」とか「何とかこの曲を弾きたい!」とか、「そもそもやる気が満々」でないとピアノの練習はきつい。いわば「煮込み料理」みたいなもので時間がかかるし、練習自体を喜びにできる人に向いています。人生の大半を音楽にかけ、才能もあり懸命に努力をしているのにもかかわらず、世に出ることが出来ないで・・・それでも懸命にがんばっている専門家が数限りなくいるというのに、趣味とはいえ、たかだか1・2時間の練習で成果が上がる等と考える方がどうかしています。そんな中で先生方は少しでも楽しく無理なく、より広くより多くの方々が、ステキな音楽に接するためにどうしたら良いのか?ということを念頭に、アマチュアの方に向き合っています。でもそうは言っても上達しなければやはり惨め!ましてや人に聴いて戴くものですから、向上心と不屈の努力は求められて当然です。だいたい挫折組は「指くぐり」よりすでに「ペダルの踏み方」で撃沈でしょう?(汗)。でもペダルも使えればうまく聴こえる最大の「お助けアイテム」なわけです。どうせ踏むなら専門家が踏むような正しいものを、最初から教えるというのがボク流のやり方なのです。でないと、結局いつか必ず壁にぶち当たることになってしまうからです。
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# by masa-hilton | 2005-08-10 04:30 | 趣味悠々@質問箱

演奏会に行く

演奏会といえばいつも招待状を山と戴く(感謝してます)ので、その中から行けそうなのを選んでぶらぶら伺っています。そうやってステファンスカ先生・園田先生の最後のコンサートにも臨席できたし、敬愛するホロヴィッツやメル・トーメのコンサートもVIP席で聴けて、とても幸せ。今週は文化会館の「蝶々夫人」・・・昨年共演したテナーのラ・スコーラも出るし、パーティにも招かれたので行こうかと思ってます。父が愛したオペラなのでそういう意味でノスタルジックだし。

でもクラシックのコンサートは気が重い(笑)。知っている人に会ってしまうからではありませんよ(汗)!あまりに「音楽を楽しもう」レベルが高すぎる意気込みの人とか、なんか批評家のように妙に耳を研ぎ澄ましているとか、休憩中のウンチク話や悪口等「楽しみ」とはまったく縁遠い雰囲気がイタい。もともとは貴族の楽しみなのにね。

プログラムのページをめくる音がうるさいとか、香水がきつい、咳払い、拍手のタイミング等、いわゆるマナーの問題としてよく紛糾していますよね。ボクはキライなんだ、別にいいじゃないですか(演奏してても気にならないです)。そんな事言ったら、隣に太った人が来ただけで座り心地も悪くなるだろうし、ワキガとか・・・・どうするの(笑)?それがライヴってことでしょ。うるさがたは一人のお部屋で聴くのがいい。確かにボクみたいな招待客が言ってはいけないのだろうけど、払ったお金の分だけは取り戻したい@思い通りに聴きたいという論理、本当に音楽を崇拝しているのかもしれないけど、もともと文化というのは無駄にお金を使うところに価値があり、基本は文化より人間それぞれが生きていることの方が大事なんだから、あんまり思い入れが強いのは滑稽でしかないですね。でもでも!それもまたライヴってことで(笑)行く以上はそういう人たちもいる特殊な空気を楽しまなくちゃですよ。考えるに、お金は演奏や物に払っているのではなく時間に払うのだと思う。だからその場所やその物にまつわるいろいろなアクシデントを含めたすべてを楽しみたい。特に高いレストランに行くと文句を言っている人を結構見かけるけど、自分の好みや想像してたものと違ったらそれを楽しむ!その方がよっぽど裕福な心になる!もちろん考え方が違うものに異論を唱えたりするのも楽しみの1つには違いない。気持ちはわかるんだけど。でもそれがただの悪口でしかないのがよくないと思う。演奏家だってやる気をなくすよね。

高い洋服を買ってその服を大事にするあまり行動範囲が狭くなったりするのは、その服を着る価値がその人にないということなんだ。やはりグッチのコートを普段着にして、カギ裂きだらけにした某ソプラノ歌手の心意気を見習いましょう(笑)!
# by masa-hilton | 2005-08-08 11:22 | 音楽・雑記

新録音の詳細

にも書きましたがCDのための新録音を、先週軽井沢のOHGAホールにて行いました。

これはヤマハの昨年12月から3月まで募集していた「わたしのピアノエッセイ」、 あなたが「ピアノで感動した曲」に応募された曲からセレクトした名曲アルバムなんです。ヤマハの「オリジナルCD」非売品として、これからヤマハのいろいろなイベントともにみなさまのお手許に届くことと思います。内容は「夜」をイメージするロマンティックな曲を中心に、大人の方からお子様までお楽しみいただけるピアノの名曲をセレクト。
ザ・ロマンティック/マイ・フェイバリット」というタイトルで、ピアノの魅力をぐっと身近に感じられるおしゃれなものです。曲順はまだ未定ですが

ショパン/雨だれ
ショパン/ノクターン 嬰ハ短調
ショパン/幻想即興曲
ショパン/子守歌
ショパン/ノクターン 2
グリーグ/君を愛す
ドビュッシ-/夢
ドビュッシ-/月の光
バッハ/主よ人の望みの喜びよa0041150_17194510.gif
ベートーウ゛ェン/エリーゼのために
ルビンシュタイン/へ調のメロディ
ドボルザーク/ユーモレスク
サティ/グノシェンヌ第1番
サティ/ジムノペティ第1番
シューマン/トロイメライ
ハーライン/星に願いを

超過密スケジュールの中、突然頼まれたCDだったのですが、楽しい録音でした。仕上がりが楽しみです。
ヤマハの力作HPも見てくださいねと製作者が言っていました(^^ゞ、ホホホ
# by masa-hilton | 2005-08-04 16:04 | ニュース

鬼が笑う?

毎年サンタの服を着て(笑)調布グリーンホール(大)でやっていましたクリスマスコンサート(こんな写真も!)が
今年はなくなり、来年頭にニューイヤーコンサートとして登場します!!
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斎藤雅広の名曲ヒットパレード 2006年1月14日

また、楽しい内容でお届けします。まずは第1報です。
# by masa-hilton | 2005-08-01 12:14 | ニュース

うなぎの誘惑

a0041150_17251652.jpgボクが無類のうなぎ好きであることは、雑誌の取材でも鰻屋さんに訪問したので全国的に有名。毎食うなぎでもいい(笑)。文京区動坂下に住んでた頃、すぐ前に井筒屋という店があって、どう考えても人生最高の鰻屋だったのです。おいしい&高くない!2300円の特上なのに有名店のどんな高価な物にも負けない。共演者も友人も絶賛していた。よく通ったなあ。

井筒屋さんがオープンしたのに気がついて以来当然のことの如く来る日も来る日もせっせと10日間毎日通っていたらおかみさん曰く「あんたね、いくら好きか知らないけど体に悪いから、もう来ちゃだめだよ」(笑)。それ以来家族のように接してくれた。大将もとてもいい人で、ボクの演奏活動を心から応援していてくれた。「先生は疲れてるからたくさん食べて」とこちらの注文に関係なくいつも特上うなぎを2枚もつけてくれた。しかしボクが人形町に引越してすぐ、そこも大家の立退きの憂き目にあって今はもうない。大将も体調を崩されたとも聞いていた。チェロの山本君が閉店情報を教えてくれたことで、閉店前に行くことは出来たが、やはり寂しい。未だに仲間内で思い出談義に花が咲く。

掲示板にも書いたけど、ボクは食べ歩きはするがグルメでない。評価を楽しむのではなく、自分が常連になれそうな店を探してるただの「わがまま」である。ちなみに日本橋は鰻屋の激戦地。有名な店だけでも伊勢定いづもや近三(サッカー松木さんのご実家)、喜代川(失楽園で登場)、宮川高嶋家・・・・有名店でなくても、店構えだけでもうまそうに見えてしまう店がひしめく。さすがに飲み屋などで出される実際に焼いてない物はパス、マーケットや東京駅の駅弁もご遠慮したいけど基本はどこでも大丈夫。「上の中では高嶋家が好み、上品な味わいで・・・」とか言いながら「こってり系」大和田本店で週1回食べたくなるし「薄味系」梅田にもしばしば通うから、あてにならない(笑)。

またボクの場合は「3食うなぎでも良い」という理念だから、常連になるべき店は一般論とは異なるだろう。食べ歩いた結果では4000円近く出せば、まずおいしいものが食べられるということであるが、4000X3=12000@1日食費・・・・2ヶ月でエルメスのジャケットが買えるじゃーん♪どちらをとるべきなのか(笑)。

現在ボクのお気に入りは、高島屋デパートからコレドに向かう辺にある柳屋ビル地下1階の丸善という店。しっかりとした味付け、鰻の大きさ、お値段も特上2100円ということで、なかなか良いではないか。またおばちゃんのキャラが良い!そういうことも大事ですよね。有名店でもないし、グルメからのコメント等には決して良いことも書かれてはいないが、自称グルメ連は毎日うなぎを3食も食べ続ける程の気概があるはずもないだろうし「その心は」わかるまい。まさに音楽と一緒だね~評価とはそんなものさ、がっはっは!

ところで柳屋ビル、テナントが続々立ち退きしているのだ、ま・ま・まさか(涙)、たのむよ。ね!

PS ちなみに上の写真は成田にある近江屋のHPから戴いた。ボクは大学時代、デートでよく成田山には出かけたんだ(笑)。まあ、今考えるとちんぷんかんぷんなロケーションだけど(汗)。成田にはヤツメウナギのお店も多く、この近江屋のうなぎも食べた記憶があり懐かしい。
# by masa-hilton | 2005-07-31 12:24 | 趣味&グルメ

忙殺顛末!

いやいや~、忙殺の限りを尽くした7月の予定もだいたい終わった!

まずは前橋で朴敬二さんとのデュオコンサート!掲示板にも書いたのだけどお互いに忙しくなかなか接点を持てなかった上に、同じパートをさらってたりして(笑)1日譜読みの曲もあってスリル満点じゃ。でも楽しかった!!CDも飛ぶようにバカ売れしたし、ぜひまた再演をという圧倒的な声を戴きました。こちらこそぜひぜひです!演奏家にとって一番大切で名誉なことは繰り返し呼ばれること。実は、この朴さんとのコンサートも、実は昨年のA.クリスティさんとのコンサートが、とてもよかったのでというので企画されたのでした。自己満足のためにコンサートをやっていると、ついつい何のための演奏か見逃してしまう。でもそういう彼らが自分がクラシック音楽の担い手だと思っていたりする(笑)。聴いて下さる方が喜んでくださるように、皆さんと楽しく燃焼しようということに全力をかけて、ぎりぎりの所で精一杯やっていればこそオファーもあるし、自分自身も価値ある人生に燃えることが出来るでしょう。そういう意味でも本当に幸せだった。ありがとう、朴さん。

だから、われら仲間達は相当幸せそうに見えちゃうらしいんだね(笑)。で、やっかみ半分の人にはぜひ言いたい。「とても大変なんです。代わってみます?」って(笑)。技術・経験・努力もいるけど、度胸と才覚も机上の論理ではおっつかない。なのにピアニスト気分になっちゃってる人がいたりして、そういう人が例えば朴さんのような活動や我々のコンサートを批判することがステータスだと思っていたりする。お陰様で今回はすべての人が好意的だったし、妨害もなかったけど「文句を言うならまずは同じ土俵に上がってから」だと思うね。恥ずかしくないのかな?彼らがそれに気付いて土俵に上がる頃には、もっと上のフィールドの住人になっているように、こちらもがんばるんだ!

「え?いつになく怒ってるって?」だって一生懸命にやっている若い才能を攻撃している人をまた見たんだもん。そんな若い子達にもボクのお弟子達にもいっぱいエールを送りたいです。おじさんはいくらでも矢面に立って、ますます楽しく輝きたいと思います!

a0041150_1936539.jpg輝くわれらの仲間の一人、誰よりも実力派という言葉が似合うのがソプラノの家田紀子さん。彼女はもっともっともっともっと評価されて良い人だ。大森のベルポートではおしゃべりも最高、お客様を大いに喜ばせながら、いつもながら最高のイタリアの声を聴かせてくれた。うまい!そしていつも心配り。大体文句を言ったり人を批判してるの見たことがないし。前に書いたけど価値ある人は自分のことに忙しい(笑)。今月は中旬にも1回共演したね。彼女のHPには全部写真がアップされてる。その時も池田直樹さん、武田忠善さん、萩原貴子さん、山本祐ノ介君という豪華メンバーで申し分のない出来だ。

やっぱり1月に1回はこうした実力のある人に囲まれて仕事したいね。刺激的だもん!・・・・あ、そういえばその日は調律の契約が立会いになっていなかったが、ボクの顔を見るなり次の予定を全部キャンセルにして、無料で立ち会ってくれた。これはプロ意識!だと思う。事実最近行きずりで出会った調律師では抜群に腕も良かった。サクライ楽器の中村さん、ホントにありがとう!でも相手によってはサッサと帰ったでしょうね(笑)?等という意地悪は言いっこなし(笑)!!シビアな世界だからそれで当たり前、馬鹿にされるのは自分が悪いんです。常に精進あるのみですね!

前後するけど前橋の翌日は名古屋の公開講座だった。今回はレベルが高かった。ただやはり演奏経験から来る指導は受けていない様子。でもこれは先生方を批判しているのではなく、難しいことだと思うんだよ。
これから受験という子に魅惑的な表現は後で!まずは基礎!という考えもわからないではないからね~~。でもボクはいつものように奥の手を教えるだけなんだけど(笑)。

a0041150_19473511.jpgそのあと2日間はレコーディング準備の練習日だったんだけど、超~忙しくて何も出来なかったんだ。そして大森の終演後、宴会でもしたかったんだけど、その足で軽井沢の大賀ホールへ。
あそこにはミケランジェリが所有してたスタインウェイと、前のチャイコフスキー・コンクールで上原彩子さんが弾いてたヤマハがあるけど、当然ヤマハを選択。美しい音色が会場に響き渡った。18時前後に会場入りして19時から2時間で6曲、次の日で9曲、最終日は午前中で1曲をゆっくり録って写真撮影をこなす。信州そばをたくさん食べ急ぎ帰還です。

いつもながらレコーディングは楽しい!!浜松から特別に今期ショパンコンクール調律師のスーパー酒井氏を指名で呼びつけたりしたけど(笑)!ゴメンゴメン、でも安心だったよ。ボクの方も準備の時間こそあまりなかったけど、非常に個性的な良い内容で録れたかも?と思います。音質も最高だ!さすがボクの好みをよく知っているナミレコードの技術スタッフです!今回は企画ものなのでより多くの方のお手許に届くCDですから、ホント楽しみです。

明日からはレッスンレッスンになるけれど、8月の三越劇場のスーパートリオの新レパートリーのアレンジと曲目解説執筆もあるから、落ち着けるのは名古屋国際コンクールの直前ぐらいかな。もうひと息!まだまだがんばりますね。
# by masa-hilton | 2005-07-30 01:15 | 音楽・雑記

総集編と再放送

明後日、NHK「ほっと10時台」の総集編が放送されます。大好評を戴きました出演シーンが
また放映される模様。紙ふうせんさんの回といっしょです。

また明日のNHK「趣味悠々」の再放送は、高校野球の順延のため関東地方に限り、晴れた
場合は30日の午後3時からとなります。雨天の場合はいつも通り。
詳しくは掲示板へどうぞ。
# by masa-hilton | 2005-07-26 20:55 | 趣味悠々2005関連

ショパンのバラード第4番   ロベール・カザドゥシュ

唐突だが、しばしば弾かれるこの曲は非常に難しい。少なくても、こちらが望んでるロマンティックな世界を描いてくれているピアニストは数少ない。でもそんなピアニストのレクチャーを聴いていると、かなり踏み込んだ解釈を持っていて納得させられることも多いので、要するにそれらを音で具現化することが難しいということだろう。

そうはいってもバランスのとれたアシュケナージを筆頭にツィメルマン、リヒテル、ルービンシュタイン、コルトーやフランソワ、そしてホロヴィッツ等々・・・名演はいくらでもある曲だから、余計に始末が悪い(笑)。

フランスの往年のピアニストのa0041150_2237107.jpgロベール・カザドゥシュ(ROBERT CASADESUS,1899~1972)の演奏は、その中でいつも特別なものを感じさせる。カザドゥシュといえば大変端正なイメージ、ルバートも多用せずスタイリッシュな演奏をする。ラヴェル等のフランス音楽においても大家である。でも繊細かといえばそうでもない。ソロでのベートーヴェンなどは雑な感じな演奏だし、ドビュッシーでも丁寧ではない。ドイツ音楽についてはイーヴ・ナットの影響もあるかもしれず、そのスタイルを評論家的には「ケンプ等と比べて厳しい姿勢」と評していたが、むやみに情熱的な一種の多感さを、心温まる表現とはちがう情感で弾ききったものだ。厳しさではなく、ストレートな情感がクリアーな構築感を導くのだと思われる。ドビュッシーについても雰囲気よりも直接的な表現が前に出ていて、独特である。しかし最近出たDVDで前奏曲の「花火」を聴いたが、ボクは生まれて初めてこの曲で「夜空の花火」をイメージできた。この難曲は色彩的に弾かねばならず、また技巧的にも冴えていないと、なかなか魅力的には聴こえてこない。カザドゥシュは技巧的にも荒いし、何せ丁寧でないのでただ無造作に弾いているだけという印象なのに・・・とても驚いた。バラードの4番でも淡々と何もせず、ロマンティックに弾こうとかドラマを描こうとかしない、むしろ日本人が弾く味気ないショパンに近いもの(笑)。しかしとても平凡なその風情が、不可思議にも納得のいく満足感を与えている。

「どこから見ても普通である」ことは凄い事なのである。押し付けがましくない説得力を持っている、巨匠ならではの技に感嘆した。そしてそのバラード第4番はライヴ録音なので、コーダで崩壊し暗譜を忘れてどこかの空間にワープで一発!共感は倍増した(笑)。得手不得手がある巨匠の方が好みだから。ね!

もともとカザドゥシュはお気に入りのピアニストである。モーツァルトの短調の協奏曲の激しさ、ラヴェルでのモダンで広々とした味わい、ショパンのマズルカでは泣かせる演奏を聴かせたし、ヴァイオリニストのフランチェスカッティとのコンビでは大らかな歌い合わせがすばらしい。フォーレのピアノ四重奏曲第1番がボクの最も好きな曲になったのは、このカザドゥシュとカルヴェ弦楽四重奏団との歴史的録音を聴いたからだ。

翻訳ページなのでかなり重いがカサドゥシュのサイトがあった。トップページで彼の作品が、更新のたびにいろいろと流れるのがうれしい。
# by masa-hilton | 2005-07-26 17:35 | 大ピアニストたち

月刊「ショパン」8月号

わりと目立ちませんが(笑)、44ページに趣味悠々収録の潜入取材が載っていますよ。
どうぞご覧あれ!そこに質問コーナーも設置されています。

Q「何年もブランクがあるのですが、何からはじめたらいいでしょう?」
A「何年も恋をしていなかったが、好きな人ができた。何からはじめたらいいか?
  と聞くのと一緒です。心の赴くままに自分を信じて・・・」

みたいな感じです。

表紙の小山実稚恵さんが今年20周年、及川浩治さんも10周年とか。みんな頑張ってるね~!
ボクも2007年には30周年・・・なんかやらなきゃだ~~。来年はもう計画準備しないと・・・てか?
# by masa-hilton | 2005-07-21 02:47 | ニュース