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高松にまたまたレッスンに伺う

またまた高松にレッスンに招かれたので伺ってきた。熱心で音楽に対して真摯な方々ばかりで、とても有意義なひと時だった。そして親切なホストのUさんを悩ませるのは私のご飯のことだ(笑)。

「前回は風景の良いミケイラでしたが、先生は風景は興味がないとおっしゃるので、鉄板焼ステーキにしました。」

確かに前回の「ミケイラ」は景色を愛する人なら泣いて喜びそうなレストランだったけど、私はそんなことはどうでも良いので「伊勢海老の身が少ない」とか(笑)「どう考えても普通だ」とか(笑)わがまま放題言ってご迷惑をおかけした。でも本当にあそこは風景がなかったら凄く平凡なアメリカン・カフェでしかないから、わざわざ行くほどじゃないかもよ。

「はあ?鉄板焼?最後はガーリックライスだよ?大丈夫なの?レッスン(笑)。」
「・・・・・・」
「それと意外に鉄板焼は危険!実際、美味しいところは少ないしさ」
「3900円のランチですから大丈夫なんでは?」
「私が今まで食べた最悪の鉄板焼は、仙台で食べた5000円ぐらいのランチだったよ」
「じゃあ、創作四川料理はいかがですか?」
「辛いのダメ。ましてランチじゃきっと坦々麺ばっかりだよ。ラーメンは食べないんだよ」
「では、イタリアンいかがでしょう。パスタとか・・・」
「洋服にハネそうだし。いいよ、ホント気を遣わなくて。ファミレスにしよう」
「せっかくなのに私はファミレスは嫌です。イタリアンはデザートも美味しくてバイキングで」
「落ち着いて食べたいです。」
「若い女の子でいっぱいですよっ!」
「若い女の子がいっぱいだってさ、そこで暴れていいわけじゃないし(笑)」
「?????」
「益々つまらないじゃん。ファミレス!じゃなかったらお弁当買って行く!」
「え~!ううう」
「大丈夫!もう何もいらないです~」

私に「おうかがい」などをたてると、絶対このような流れになってしまうので(笑)、本当に気を遣わなくて良いのである(笑)。「絶対に美味しいものを食べるように!」というのは、園田高弘先生の厳格なる教えである。ちゃんと守っているわけで(笑)。

それで空港からの移動の車。道すがらに調べていたら「高松で豪華に食べるならシュガー・クラブ」という記事を見つけた。人の意見はあてにはならないけれどこの場合は仕方がないだろう。Uさんは地元なのに「聞いたことがない」というので(笑)、場所を訪ねるために電話したら、たまたま止まっていた交差点の目の前に(笑)。「これはご縁があるのでは?」と即入店。

ここ「シュガー・クラブ」も「ミケイラ」ではないが結婚式がメインのレストラン。お隣が派手な「ドンキホーテ」だから、やや存在感は薄まっている(笑)。ニューヨークスタイルのフレンチ、お箸で戴くフレンチということで、パスタなどもある多国籍系だ。

高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_434993.jpg高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_441188.jpg高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_442356.jpg

高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_443766.jpg高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_444770.jpgまずは「サーモンのカルパッチョ」が登場。カルパッチョってフレンチではないよね(笑)。素材はフレッシュで、妙に甘ったるいソースがかかっていて予想外に美味しい。好印象だ。スープは紅芋のポタージュで、こちらも全く冒険はないお味だが甘く美味しい。高級感はないものの、だれが食べても絶対に不味いと思うことのないタイプのお料理。豪華に食べるなら・・・という誰かのコメントの印象とはかけ離れているし、倉庫をイメージした建物はモダンかもしれないがお洒落な空間ではない。むしろ神経が行きとどいたきれいなレストランという印象である。接客も良いし、パンがオイルで戴けるのも嬉しい。
お魚料理もまた形態としてはありきたりのものだが、とても美味しかった。これは割と気に入ったかも!真鯛をトマトソースで戴くのだが、お魚のほうもクリームを使ってひと仕事してあって濃厚。ソースはとてもわかりやすく、トマトや野菜がひきたつ、定番のアリ物っぽい感じすらある。でも美味しいソースなのだ。肉のほうは牛ステーキ。こちらは焼き過ぎだ。肉が硬くジューシーさが消えた。この時期なら鹿肉を出してほしいよね~。これはちょっと残念。デザートはティラミスとクリーム・ブリュレ。ティラミスというのがおかしいけど、まあ美味しいから文句なし。とても普通に満足!「普通に美味しい」というのは誉め言葉であって、一流ホテルのレストランなども「普通に美味しいレベル」に達していないこともある。「シュガークラブ」なかなか良い。

そしてこの日は日帰りが出来た。割と早い時間に東京に戻れたので、またご飯だね(笑)。そうは言ってもお昼は何となく今一つ、お肉への欲求不満があったので、いつものイタリアン「イル・バンボリーノ」へ行く。ついこの間も?って頻繁に行っている感じかな(笑)。もちろん「鹿肉」狙いだ。

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そしてまたまたわがまま言い放題。パスタ2品それぞれをハーフサイズにしてもらった。定番の「トリッパ・ギャラのリガトーニ(トマトソース)」、やっぱり旨い!大好きである。毎日でも食べた~い。そしてこの店でひょっとしたら初めての「ボロネーゼ」。「ミートソース」と言っても普通のではなく「鴨のひき肉」によるもの。微妙で複雑なテイストがパスタに上手くからみ、味わいのある肉が強調される感じ。でもソースも強いのでバランスが保たれている。満足!メインはお待ちかねの「鹿肉」。ブドウを使ったこのソースがやはり旨い。前回も大感激したが、今回も裏切らなかった。この店は隠れ家的であるし、とてもフレンドリーで謙虚なシェフなので、中には軽く見てしまうようなお客もいるだろうが、彼はまさにプロ中のプロである。大のお気に入りのお店だ。


高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_332513.jpgところで人形町に新たに「さぬきうどん」の店「谷や」がオープンしている。結構評判は良いようだが、実は水天宮の交番の裏とか「さぬきうどん」の店は他にもある。新しい店は営業戦略の宣伝がとてもうまいので、まさに「さぬきうどん」初お目見えみたいな、やや過剰な印象もわが地元には与えている。ま、私は蕎麦のほうが好きなのだが(笑)、高松に伺えば「かな泉」や「もり家」の旨いうどんも戴いているので、少々期待しながら試しに伺ってみた。

まずは「醤油かけうどん」は苦手である。「ぶっかけ」か普通のもりうどん(つけうどん)しか食べられない。聞くところによると「もり家」の関係者の店だと言うが、うどんは確かに「コシ」はあるが何か粉っぽい。現地のうどんは、コシはあってももっとツルっとしているのだ。なぜかわからないが、「谷や」のはモサッとした感じで全然印象が違う。また「もり家」のぶっかけつゆは再現されているかな?「もり家」のほうが甘みがあって美味しいような。「谷や」は江戸に合わせて濃くしたのかな?でもお江戸の人が好きなつゆはこういうのでないし、ぶっかけるため少し薄目にするのか、やや焦点が合わない感じもした。でもこれが個性なのかも。ホントは比較するべきではない。こっちが美味しいとする人だって多くいらっしゃるはずだ。大体お安いし文句なんか言うつもりも全くない。
と言いつつだ、江戸ではもっとしっかりした天麩羅を蕎麦屋が出したりするから、どうしてもその比較で、「かき揚げ」は(小さくはないにしても)スカスカな感じがした。そして私には油が合わないらしく(これもよくあること)、気持ち悪くなってしまったので「谷や」への再訪は残念だけどもう無理だ。たまたま相性が良くなかったというだけだ。普通に東京人なら、純正「さぬきうどん」ということで、きっと美味しく通うことができる店だろう。

高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_3481118.jpgでもやっぱり名物は現地で戴くに限る!のではなかろうか。現地だから美味しく感じるというものだ。お江戸なんだから、江戸前のものを戴けるんだから、そういうものを戴くほうがずっと賢いのかもよ。

ならば・・・・その夜はいつもの「太田鮨」だ(笑)。バタバタした後などは本当に落ち着く良い店だ。そしてもう、このぐらい美味しいお鮨でなければ満足はできないよね~。最近は常連の人たちとドンドン仲良くなって楽しさも倍増だ。そう言えばやはりここで仲良しになった寺内教授が全面バックアップをなさっているダンサー麗花さんの公演も間近。踊りにご興味があるかたは是非に!

最近は江戸前の「しゃこ」とか、時折見かけることが出来る。これも旨いが、相変わらず「はまぐり」も旨いね~!「しゃこ」もそうだけど、この濃いツメ!これが江戸の人にはたまらない。「こんな濃いタレ食べられないよ」という関西人ももちろん多い。それはそれぞれの文化ということで(笑)。でも中途半端なツメほどガッカリするものはないよな~。ここは最高だ。また最近は特別に美味しい「かつお」も入荷がある。これが大ぶりでトロッとして味わいが深く旨い!通好みの「するめ」も良いし「ヒラメ」や「かんぱち」などなど、まさに私の癒しの時間である。

高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_324122.jpg高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_3213047.jpg高松にまたまたレッスンに伺う_a0041150_3263288.jpg

by masa-hilton | 2010-11-22 04:38 | 日々の出来事
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