ロイヤルウェディングを見て伝統のもつ良さを実感。キリスト教国としてのイベントは、音楽がとても重要な役割を持つが、日本で考える聖歌隊のレベルとは全然違う「聖歌隊」が登場し、その伝統とは逆に、彼らが歌う「聖歌」がとてもモダンな曲になっているのも興味深かった。
伝統とモダンというのは、表現・具現化される文化の世界ではいつも融合したり反発しあったりするものだが、いずれも根底に「伝統的なもの」を意識できなければ存在しえない。丸の内にあってやはり重厚な存在感をかもしだす
「明治生命館」の建物も好きだ。昭和の建造物として初めて国の重要文化財に指定されたものだ。ここの地下階に
会員専用のクラブ(レストラン)がある。和食とフレンチともに、その場所でくつろぐだけでリラックスできる良い場所である。
そのフレンチレストランの「ロゼット」は、良い空気の流れるとても素敵な場所だけれど、若い人が勝負のデートとかに選ぶような「お洒落な」所ではないと思う。豪華ではあるけれど何となく建物の伝統の重さが、そうした軽い気分ははねてしまう。気軽にランチに出かけてみれば外国人が多い。またOLさんたちが気軽に頼めるようにアラカルトもあって、敷居が高そうでいてそうでもない優しい一面もある。アールデコ調でもあり、私はこういう落ち着ける感じの場所がとても好きだ。
会員がエグゼクティヴなメンバーなせいか、お料理は伝統的なオーソドックスなフレンチ。そういう意味では全く冒険がないのだが、ベーシックに美味しいというのは実は価値がある。バランス良く美味しかったと思う。
新鮮素材の繊細な前菜、「春野菜のコンポジション、野菜のフォンデュ」の流れから「フォアグラのポアレ」までが同じ調性のニュアンスを感じさせる。見事だ。このフォアグラは上質でありソースも旨かった。魚は定番の真鯛だが、メインはわがままを言って「ローストビーフ」にしてもらった。これがすばらしい。こんなに旨いローストビーフはめったにない。肉質も最高、お味のほうも最高といった具合。毎日でも食べたい!大満足だ。ランチならば魚系のスープとローストビーフだけでも十分かもしれない。
ところで地下鉄の駅のほうに抜けるところに東京では珍しい
「DONQ」のカフェがあって、こちらも美味しそう。神戸のほうに行くとけっこう「DONQのカフェ」って地元?だからいっぱいあって、さすがにパン屋さんだけあって、サンドも絶妙に旨かったりするのだ。さて、よ~く見ると「イチゴ味のメロンパン」というのが売っていた。これって「イチゴパン」でしょ~よ(笑)?おじさんは「メロンパン」は「メロン」であってほしい(笑)!・・・なんか違うと思うんだけどな。