事件が続きますねえ~~

コンサートや重要なリハーサルで、忙しく緊張感のある日々でしたが東京都内ですので生活は変わりません。その後報告より目先の事件が気になります。

まずはスコットランドの独立問題。世の中そうは変わりませんね。独立ならずで安心した人のほうが多いでしょうね。私は目新しいことが好きだし、ショーン・コネリーのファンだから彼が応援する賛成派寄りでしたが、これは他の国のこと、我々が考えることではないです(笑)。それこそ大きなお世話ってとこです。

都議会の議員がまたやりましたね。でも「結婚した方がいい」とか「結婚すべきだ」とか、女性ばかりではなく私だって言われてますね(笑)。都議会のオジサンが言うように、確かに昔の年寄りは必ず言ってきましたよ。さすがに私はそんなこと言われても「ハラスメント」は感じませんが、これこそ「大きなお世話」であることは間違いないです。考える能力がなくて、人生を無駄に生きているのではなく、自分なりの信念と覚悟で、それぞれ人生を生きているのだから。ハラスメントというよりは「失礼な物言い」ってやつですね。

ただこの「ハラスメント」というのは厄介なものですよね。「手が小さいからこの曲は弾けない」などとアドバイスするのはどうなのでしょう?「歌心がないから」とか「テクニックがない」「才能がない」と言うのは(笑)??やはり言ってはいけないんでしょうか?ま、他人はほっておきましょう。アドバイスという物自体が「大きなお世話」になりかねません。

こうなると私は良い時代に育ちました。「馬鹿」だ「まぬけ」だ「生きてる価値がない」とか先生に言われ、ボカスカ殴られなきゃ、やる気を出して音楽などやらなかった!と思うのですよ。今さらながら先生には感謝!

愛媛のポンジュース(色んな種類)を戴いたので、有難く飲ませて戴いているのですが、どれも酸っぱい!酸っぱすぎ!愛媛のミカンはこんなにも酸っぱいものか?と思ってしまいますよ(笑)。これも言ったらまずいですかね?「味見してんのか?」とか言ったら(笑)?そりゃいけないかな、好みだし。でもちゃんとしたレストランの高いオレンジ・ジュースって、絶対もっと凄く美味しいですよ。これは間違いありません。ああポンジュース、まだ随分あって飲みきれない・・・・。

あとここでオススメしたグレッグ&ロエ(アンダーソン&ロエ、ピアノデュオです)のコンサート、やはりイイノホールも大成功だったとか。色々今まで、兄弟のピアノデュオや複数ピアノがマスコミでなどでも派手に宣伝されましたけど、我々専門家から見たら、どーでもいいようなものばかりで(怒)!!と言ったらまずいか(笑)?でもこの2人ぐらいのレベルじゃないとね、楽しめないよ、マジで!次回は大手事務所さん、よろしく。

あと上野公園にもデング熱!それよりこれかな?ピアノ10台燃えたって話!!交通事故でもこれは珍しい。あ、仲間由紀恵さんが結婚しましたね!でもやはり大江麻理子さんの結婚のほうが事件か?大江さんはどの角度から見ても好感度のある女性ですからね!男性の理想的には・・・・と、こういうことも言ったらいけないのかな?ま、私は断然「森本智子さん派」なので関係ありません、ノーコメント(笑)。

さてここからが本題の事件。来月面白いCDが色々リリースされるんですよ。未発表ものが多く全部欲しいです。では敬体では書ききれないので、常体に変えます。

a0041150_65367.jpga0041150_654844.jpgバックハウスのブラームスのピアノ五重奏とくれば、これは聴かないわけにはいかない。一番の協奏曲での最も正攻法で重厚なロマン主義の真髄!いぶし銀のようでいて過不足のない、何よりも音楽的なアプローチ。ピアノ五重奏もまた燃え上がる感情が秘められているので、真に迫った演奏が相応しくもあるのだが、バックハウスならではのエレガンスを期待したい。ベートーヴェンのソナタも6番のライヴ?が楽しみだし、月光ソナタは1959年のブザンソンのライヴがロマンティックだったので、こちらも期待大。そしてフランソワのもライヴで聴く「ハンガリア狂詩曲」と若き日の壮絶な「スカルボ」の再演にワクワク!

a0041150_66019.jpga0041150_665263.jpgギーゼキングのラフマニノフと言えば巨匠メンゲルベルクとの熱演があるが、こちらは別物。さらにお得意のグリーグの別録音。ライヴでは適当に弾き飛ばすことが多いが、実はホリが深くて奥行きがある。シューマンのダヴィッド同盟などはマネのできない名演だった。あと独特な音色の不思議、異常な椅子の高さによって生まれたものだろうか?ブライロフスキーの「展覧会の絵」というのも、これまたクセがありそうな予感だ。ロシア人であるわけだからお国もののはずだが、彼の独特な歌い回しがどのように絡むのか興味深々。

a0041150_6344412.jpga0041150_638542.jpg若い人には忘れられているかもしれない2人のショパンの大家、ステファン・アスケナーゼヴィトルド・マルクジンスキーの演奏の復刻が有難い。アスケナーゼは洒脱な表現が上手く、ひょうひょうとした味わいの中にロマンを浮かび上がらせてくるので、モーツァルトが格別に美しい。むしろ彼の中にあるミクリの流れは、モーツァルトのほうに発揮されているのでは?当然ソナタは期待大。マルクジンスキーはショパンのピアノ協奏曲やソナタ、ポロネーズ、マズルカなどでおなじみではあるけど、ライヴではベートーヴェンやラフマニノフの3番なども得意だった。プロコフィエフも興味のあるところだ。

a0041150_7101550.jpga0041150_7103814.jpgモニク・ド・ラ・ブルショルリの謝肉祭も楽しみ!かなり情熱的な演奏が期待される。ハイドンなどでの技巧的な解釈が光る人でもあるので、ベートーヴェン後期のソナタも興味が!そしてアリーヌ・ヴァン・バレンツェンのフランス物、ショパンの3番ソナタはさらに面白そう。オンディーヌなどもうまそうだ!日本では知名度はないが、それでもフランス派のオタクからは神格視されていて、モーツァルトの演奏などはやや異常な高評価を受けている。色々な演奏流派を体験した上でのスタイルともいえる。SP録音は聴けたが、こうした録音はなかなか聴く機会に恵まれなかったので、今回は真価を確かめるチャンス。

a0041150_7394973.jpga0041150_740110.jpgチェリストも充実で、若きトルトゥリエやカサドの室内楽やソロ、ヤニグロなどの録音もある。ヴァイオリンではソリアーノとダルレ共演のラヴェル、エルリやメルケルのも真価を知る上で興味があるし、最近亡くなられたエリック・フリードマンなども聴いてみたい。ま、今回はジャンドロンとフランセの組合せのショパンソナタとか、ジャンドロン編で弾いていたりする?新鮮な演奏に期待。また大昔の名手のイメージでラロの協奏曲の名演でおなじみマレシャルの未聴の演奏が楽しみ、セシル・ウーセとの共演だから晩年かな?

とにかく、シフラやケンプのもあるし、このメロクラシックスの55枚、やはり全て欲しいかもだなあ。皆様もどうぞチェックして下さいませ。さらにこのレーベル、メロ・クラシックスはユーチューブでサイトを持っていまして、ここが凄い。凄すぎる!!このラインアップ!では再び感想を常体で(笑)。

生きているフォーレやサンサーンスの映像はもとより、マルグリット・ロンがドビュッシーの弾き方を見せてくれたりしていて、それがルフェビュールの言葉と重なって、その周辺の多くのピアニストたちの演奏によって、フランスのピアノ奏法の極意が即・感じられる。日本だと私にしたって、ロンに習った園田高弘先生やオーソリティの安川加寿子先生のレッスンやセミナーで、それらについて習って接しているわけだけどね(笑)、全然印象が違うんだ。百聞は一見にしかず、本質的なものは本物を見ないとわからない。また青柳いずみこさんが本で語っていらっしゃることなど、そういう大切な情報もまた、こうした映像を見たあとでは随分と「受けとる意味合い」が違うものになるだろう。だからこそ、日本では(フランス人にも)目的をはき違えた形でのハイフィンガー奏法が独り歩きしたように思われ、例えば私の嫌いなジャン・ドワイヤンなど、映像で見ればこれも随分印象が違うのだけれど、それでも「どうしてそういう味気ない音の録音が遺されたのか」が一目瞭然。同じくブリュンホフもフランス奏法の弊害を感じさせる。またアンリエット・フォールなどは映像で見ても感心できなかった。これに比べてルービンシュタインのモーツァルトのカンタービレの美しいこと!好みもあるが・・・。この基本的な奏法の違いで、ルービンシュタインとカサドシュが不仲だった理由もさらにはっきりする。

こうしたものに接すると、以前に自分の解釈が評論家や先生たちに否定されたこともあったが、私の考えで良かった部分が数多いことを、改めて知ることも出来る。これは嬉しいし安心もした。昔の評論家やピアノの先生は、それこそド素人に近いような輩も多かったので、気にするほうが良くないが、へこみもせず、かつ本物を吸収してやってこれたのは、これは優れたフランス人たちとの共演があったから!これで体で覚えたものだから、私から他人に言葉で伝承してあげることはできないものだけど、若いころに巨匠たちとの室内楽経験は絶対勉強になる。絶対オススメ!私の場合は、声をかけてくれたマネージャーさん&プロデューサーさんに大感謝、まさに財産、育てて戴いた。ま、後悔といえば・・・・いつも言っているが、せっかくニコール・アンリオ=シュバイツァーが誉めてくれて声をかけてくれた時、フランスに行って習えば良かったなあ~ということだね、ホントに残念(笑)。お金も余裕がなく、そこで親を恨んでも仕方がないし、これも運命だ。そのあと大変な苦労を伴う人生になったわけだけど、そのおかげで今こうしてピアノを弾いて鰻を食べられるのだし(笑)。

さて、私の大好きなフランソワなどはきっちり継承して花開かせている、彼はやはり名手だ。コルトーの存在も大きいのだろうが、彼は本流のオールドスタイルのピアニスト。これを「個性的な演奏」くくりにしてしまった日本人の有識者は、かなり大バカ者だったと思うし、本質に届かずに価値観が混迷した。日本ばかりでなく、最近のフランス系のピアニストの多くは伝統を失っている(エマールもその辺りを攻撃されているようだ)ので、これもまた仕方がない。細かいことはまた折々触れて行くが、私の私見だけれど日本では「最もフランス的」に思われているペルルミュテールなども、「ラヴェルの弟子」だったと言うだけで、弾きかたそのものは伝統的なフランス派とは言い切れない?などとお見受けする。彼の演奏の、私の苦手な、あの「教師のピアノ」のような独特なドン重さは、ここにあるのでは?そこにいくとダルレなどのエレガントな弾きかたも魅力的に見えてくるが、ナンバーワンはティッサン=ヴァランタンの演奏。これは素晴らしかった。CDもいくつも出ているし名演も多い。しかしその録音だけでは、幾分くすんだ平凡な演奏にも聴こえがちでもある・・・・。だがこうして映像を見ると、そのニュアンスの豊かさに驚愕!音楽における空気というのだろうか、やはりきちんとした文化の継承である。録音に録りきれなかった物を感じながら彼女のフォーレを聴き直して、天にも昇る気持ちになった。

クラシックというのはやはり「ここ」だ、文化の継承だね。才能もそりゃ大事だが、それを受け入れられる器がなくては無意味だし、いくら勉強しても勉強してもキリがないもの。教える側だってそうだ。大体何を教えるんだ(笑)?伝えていくだけのことだ。
by masa-hilton | 2014-09-20 15:37 | 休日は怒涛の鑑賞
<< 月刊「ショパン」10月号 いよ... ありがとうございました! >>