初夢 死人シリーズ

元旦早々頭が痛くて、やることが山積みなのに寝てました。12時間も寝ました。その間、初夢も見ました。これがまた死人シリーズ。オカルト好きだからかなあ?普段でもよく見ますが、初夢のやつは味わい深いものなんですよ。以前はアルトゥーロ・ベネデッティ=ミケランジェリ先生が超リアルに登場して、その冷たいほほのキスなど、まだしっかり覚えていますが、今回はヴァイオリンのヨゼフ・スークです。

突然スークがやってきて共演することになって、ベートーヴェンのソナタをやろうと言い出して、いきなり7番と10番のソナタ(これもマニアックな選択ではないか!)を合わせ始めました。まずは練習もしていないのに、ほぼ暗譜でつけて弾いてる自分の能力の高さに驚愕(爆笑)!! ま、夢ですからね、実際にはあり得ません(笑)。さらに気がついたら何か住宅地の、それもがらんとした空き地ような場所・・・・外で弾いているのです。スークが私のほうを振りむいて「ここは他人の土地だから、勝手な事は出来ないんだ。美しいからといって、花を植えたりしてはならない。自分がここで何をすべき、何ができるのかを考えないと。」と言うのです。

ミケランジェリのときも凄かったけど、これはまた凄い!クラシックの奥義のような言葉ではありませんか!作曲家の意志、伝統を守りつつ私たち演奏家は何をすべきかを考える・・・そんな意味でしょうか?さすがスーク(・・・笑!感心してはいけません!これは私の夢ですから、創作ですから、嘘八百です)と思いつつ、「でもマエストロ、そもそも他人の土地にこんな侵入して演奏している時点で、私たち逮捕されますよ」と言ってみたら「いや、通行証を持ってるじゃないか、君も僕も」と言ってニヤリと笑い「その辺の荒れ地に花を咲かせるのは楽しいし、誰にもできる。でも通行証を持っている人間は、何もできない他人の土地に、何かをしなければね。」と言って弾き続け、夢が終わりました。

またこれがリアルで、演奏の1音1音が頭にこびりついて、12時間も寝たのに頭痛がマックスになり、薬を浴びるように飲んでやっと復活した次第。超疲れました。正月早々の死人シリーズ(しびと・と読みましょうかね、少し情緒があります・笑)、毎度結構大変です(笑)。

そしてスーク、なかなかシビアなことを言っていましたね(だから言ってない・笑、夢なんだから)。何でこんな夢になったのかわかりませんが、巨匠ヨゼフ・スークとは実際に共演したことがあります。それこそベートーヴェンやブラームスのソナタでした。初めて会ったその日のリハーサルで「うん、君はベートーヴェンを知っているようだ。僕もベートーヴェンをよく知っているから、もう合わせをする必要はないよ、じゃ本番でね。」と言ってくれました。当時の私にとっては最高の誉め言葉であり、自信と誇り、勇気をもらいました。音楽人生の恩人の一人です、感謝しています。
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ドヴォルザークの血縁ですから、そういうものやドイツものに名演があり、一般的には気まじめで面白みには欠けるが正統派の巨匠という印象だと思いますが、共演してみるとクライスラーの小品などに真似のできない芸と言うか、うまさの塊のような至芸が隠れていて、そこには自由な空気が横溢していました。この空気を体で覚えることができたのも、私の財産の1つです。例えばサラサーテの「アンダルシアのロマンス」とか、ゆったりとしていて何もしていない感じの、平凡にも聴こえるこの演奏の中に、全然平凡ではない極上の味わいがあるんですね。みなさんにはどう聴こえてくるでしょうか??



by masa-hilton | 2019-01-02 09:46 | 音楽・雑記
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