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1920年代のピアノ

a0041150_882635.jpg昨日「新・松下村塾」の勉強会(300人!)で演奏してきました。あいにく夜は「水車小屋」の演奏というダブルヘッダーだったので、「日本を変える」熱い討論の方は聴けませんでしたが・・・・

「如水会館」に置かれていたピアノはベヒシュタイン。かつて倒産の憂き目にあいましたが最近は復活。その昔リスト、ドビュッシー、親しみのあるところではシュナーベル、若き日のB=ミケランジェリも愛用したピアノで、演奏者のタッチと音色が直接的に表現されるという特徴があります。昨日のは1920年代のピアノ。ドビュッシーが亡くなったのが1918年ですし、まだフォーレやラフマニノフも生きていた時代のピアノです。本体のせいでしょうか、確かにヨーロッパの良き時代の音がします。家にお金とスペースがあったら持っていても良いなと思わせる魅力ある楽器です。でもピアノは消耗品、7~8年というところということを考えると、演奏する楽器としては残念ながら死んでいます。タッチのメカニックには色々問題があり、調整が悪いせいなのか、鍵盤があがってこなくなることもあり、音が残ってしまうことも。また鍵盤の前にちょっとした飾りがあるので、その分ペダルが奥になって、足を伸ばして演奏しなければならない等、デザイン的にも不便な面もあります。中古ピアノというのは「80歳ぐらいのおばあさんを、整形手術をしまくって何とか見た目を藤原紀香にする作業だ」とあるピアノ技術者が話してました。この例えは、人を不快にするニュアンスがあると思いますが、いずれにしてもピアノはアンティークとガラクタは紙一重なんです。

現在、日本のベヒシュタインの窓口であるユーロピアノの技術者に「いけないね、こういうものを売っては(笑)」と言ったら「これはもともとここにあったものなんです(汗)」という答。どなたかが寄付なさったものなのだろう。その歴史的な足取りには大いに興味があるところですね。
by masa-hilton | 2007-01-21 11:15 | 音楽・雑記
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