6月1日はJRのとても有力な方のご依頼があり、「鉄道少年団の歌」をレコーディングさせて戴いた。さすがに時代錯誤の詩と曲で、ちょっと軍歌ぽいけれども、理想と誠を讃えた古き良き時代の子供達の視線が、まぶしいくらいに純粋な歌だ。本来はこうあるべきものだろう。
歌はメゾソプラノの郡愛子さん。旧知の間柄だが、本当にお久しぶり。相変わらず楽しくステキな方で、実に楽しい仕事だ。もともとレコーディングは手馴れているので、1時間チョイあれば絶対出来ると断言していたが、スタジオは6時間ぐらい押さえてあって、結果はやはり1時間半で終了。レコーディングほど楽しく気持ちもリラックスしてできる仕事はない。ビクターの大物ディレクターの方だったし完璧。
場所は六本木のスタジオ。ちょうど話題の東京ミッドタウンの隣にある。というわけで録音のあとはランチの場所を探しにウロウロしてみたが、ちょうどみなとみらいが大きくなって綺麗になった感じだろうか。僕の苦手な場所だ。高級店に行列の人たちの顔つきもどこか退廃的(笑)。おいしいものをかぎ分ける嗅覚も全然働かない。無意味に興味本位の人が集まる場所は、疲れてしまうだけだ。というわけで散々歩いて外に出てしまい、赤坂5丁目交番近くの便利なイタリアン「マルーモ」に行く。場所が良い上に大変安い。使いやすい店だ。味はどれもこれも普通。でも普通というのが大事よ。普通というのはかなりおいしいってことだからね。中ではオードブルがおいしかったかな。9月のエリーザカルテットとのコンサートの打ち合わせを兼ねて。シューマンの5重奏を弾くことになりそうだ。