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羽田健太郎さん

ハネケンさんが亡くなった。先月郡山でのコンサートで、私が中ホールでリサイタルをする同じ日に大ホールでファミリーコンサートをなさることになっていたから、再会を楽しみにしていたのだが、前日にキャンセルされた。そんな状況ではもしやお悪いのでは?と案じていた矢先だった。

2002年の山本直純先生(69)、2005年に榊原栄さん(59)に続き、今回のハネケンさんは58歳ということで、その人生はおそらく充実したものであったとは思うけど、とても長生きとは言えない状況で、他人から見れば頂点まで歩まれた人のように見えても、ご本人にはおそらく心残りな部分が多くあって、悔しいお気持ちであったことだろう。こうしてクラシックの裾野を広げ、ファミリーコンサートを多く手がけた方々が相次いで逝かれてしまうのは、大きな損失だし、さらにこの裾野を広げる仕事がいかに激務かということを物語っている。それは私自身もまた毎日の仕事で同じように感じているわけで、内容を考えアイデアを絞り、サービス精神以上に、聴いてくださる方の喜んでくださる笑顔を思い、音楽に情熱を燃やし続ける・・・・見るとやるとは大違い、生半可なことではやっていけないものだ。

ご冥福をお祈りいたすと共に、人々の心に大きなものを残せた素晴らしい人生、音楽家として全うされたのだと、私達は拍手でお送りしたい。合掌。
by masa-hilton | 2007-06-06 01:57 | 音楽・雑記
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