「ショパン」9月号に原稿が掲載

a0041150_13554797.jpg「ショパン」9月号に原稿が掲載されました。よろしければご覧くださいませ。いつもながら「ショパン」を読むと「ピアニストって、ぎょ~さんおりますなあ」とビックリしてしまう。「ショパン」の編集部がそのいっぱいいるピアニストをケアし、網羅していることがすばらしいよね。ただ情報を追うのではなく、ピアニストに対しての愛情がなければ、こういう満載型には出来ないと思う。

そしてこの秋は外来ピアニストが45人も来るんだってさ(爆笑)。何か・・・・早めに冬眠しとこうか?って感じだ。クラシック好きは国民の3%にも満たないというのだから、これではなかなか客席が埋まらないのも頷ける。超有名どころでも半分ぐらいのことが増えているというし。私のほうはおかげ様で去年から今年にかけて、大きなコンサートはみな満席で終えることが出来ているけど、それは奇跡のようなこと!ただただ皆様に感謝するのみだ。これからさらに不景気になっていくのに各マネジメントは大丈夫なのか?と心配。ここは業界みんなでがんばろう!

ところで今回の「ショパン」の特集で、評論家の壱岐邦雄氏がコルトーの推薦盤を4枚出しているのだけれど、普段コルトーを聴かないのか嫌いなのか(笑)あんまりだ~!の選択だった。壱岐先生お願いしますよ(泣)。大のコルトーファンとしては、こりゃいてもたってもいられませんがな(笑)。ただプロの批評家は、CD会社や色々な絡みもあって頼まれて書くこともある。心ならずの選択かもしれないから、それならばお気の毒である。プロのピアニストが自分の好きな曲を舞台で弾いているわけではないのと一緒。すぐ手に入らない音源もあるし、事情を伺えば仕方がないのかもしれない。

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小品を並べるのは大変だから百歩譲って、「ショパン集」は良しとしても(これは以前ブログに書いた)、それでもテスト録音のような気の抜けた演奏も組込まれているので、実はマニア向けだったりする。なので最近出た7枚組4~5000円のBOXをあげても良かったのではないだろうか?リストの狂詩曲やドビュッシーの前奏曲、カザルストリオも含まれて、多角的にコルトーを知るにはうってつけ。ショパンは前奏曲の1933年録音の普及盤が組込まれていて、おそらくコルトーのショパンを知る上では前奏曲集が最も良いものだと思うし、最初のショパン集は1942年の録音だから違うテイクでダブっていない。前奏曲集には1926年録音のものも簡単に手に入るが、最近そこに晩年のスタイルの1955年ミュンヘン・ライヴもリリースされ、これがまたコルトー好きにはうれしい演奏だ。バラードの全曲も普及盤ではない古い録音に良いのがある。そしてさらに素晴らしいフランクの「前奏曲・コラールとフーガ」なくして、どうしてコルトーを語れるのだろう?これこそ歴史的名演というべきものだ。話題にもなっているし個性的だから、晩年のライヴのフリッチャイとの共演によるシューマンの協奏曲をとりあげても良かった。シューマンの協奏曲は壮年期のものだって素晴らしい演奏だ。個人的にはラヴェルの「左手」も好きなタイプの演奏だし、パンゼラとの詩人の恋、洒脱なアルベニスやウェーバー等々。まあ何にしたって「自動ピアノ」のCDよりは良いでしょうよ?自動ピアノ・・・・珍品として評価するならまだしも・・・・もう泣いちゃう(笑)。

a0041150_14494028.jpga0041150_14532110.jpga0041150_14483064.jpgどこかに書いたかもしれないが、ピアニストなら「コルトーのマスタークラス」というCDは必携の1枚。コルトーのレッスン風景を収録したもので、鼻歌まじりで「こんな感じに」と弾く「曲のさわり」(かなりメチャクチャに弾いてはいるが)に真髄がある。まさに宝物!勉強になる。
by masa-hilton | 2008-09-06 03:31 | 音楽・雑記
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