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銀座「鳥ぎん」の釜飯

銀座の歴史、銀座の粋、そんなイメージのバー「ルパン」のある裏路地に「鳥ぎん」の本店がある。「鳥ぎん」は鰻の「宮川」のように有名だし、支店もあるから「ああ、あれね」と納得される方も多いことだろう。人形町にも以前「鳥ぎん」という店があって、おいしいととても評判だったとマンションの方から伺っていたが、大田鮨さんによると銀座「鳥ぎん」の支店だったそうな。それが今は名前だけランクアップして「とり金」という店になり(笑)、厳しいことを言っている地元民も多い。私も「とり金」のほうは食べたことがあるが、1度おなかを壊したことがあって何となく行きづらい店になってしまった。もちろんお店の手落ちではなく、私の食いすぎによる事故だったのだが(笑)。私はおいしいように思ったのに~。

さて銀座の「鳥ぎん」本店はちょっとガチャガチャした感じではあるが、私は好きな店だ。となりに「ニューとり銀」という店があり、同じようなメニューでやっているのだが、この店は全く関係ない店なんだそうだ(笑)。何か面白い。

銀座「鳥ぎん」の釜飯_a0041150_213033.jpg銀座「鳥ぎん」の釜飯_a0041150_2131433.jpg「釜飯」ができるまでの時間を、焼鳥の「ライトコース」で楽しむ。5本ですべてタレ!いいねえ~江戸っ子だ。昔ながらの焼鳥。まずは肉が良いよ!とても身が厚く、焼き具合はしっかり。カウンターの老匠の微妙な捌きで、そのあたりの加減が実に良い感じで巧妙だ。「つくね」は最近の焼鳥屋にはない、しっかりとしたハンバーグのようなお団子(笑)。暗い照明でジャズを聴きながら食べる今時のおしゃれな風情を否定する、何となく気ぜわしい感じもあるのが、いかにも本来の焼鳥屋だ。うまい!

「釜飯」は具もしっかり炊き込んでご飯に染み渡っている感じとは違う。むしろ具は後乗せしたかのようにサッパリとした味わい。実は苦手なタイプの釜飯なのだが、ここのは絶妙。最初は味も薄い感じだが時間がたつにつれ馴染んで、あと味も良い。だから運ばれてきてからも、しばらくはそのままに蒸らしてから食べたほうがおいしい。面白いのはとり釜飯は鶏肉だけ。海老釜飯は海老だけ。シイタケ釜飯はシイタケだけしか乗っていない。筍の釜飯と鮑の釜飯等ではずいぶん風味も違うと思う。でもだからといって「五目釜飯」で食べちゃうのは素人なのかもしれない(笑)。鶏肉だけの「とり釜飯」をかき込むオヤジの姿がやはり麗しい(笑)。ここでわがままを言って「鶏肉とシイタケのミックスでください」なんていうのは、さらにおつな食べ方かもしれないね~。

by masa-hilton | 2009-03-14 02:25 | 趣味&グルメ
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